王道だけども邪道な激アツ小説

「アツい展開で涙を流したいならまずこれを読め。」
それくらいアツい展開満載の作品です。

某少年誌の如く「友情・努力・勝利」の3点が揃っているが、そこに愚直なアツさが加わることでこの物語は構成されています。

主人公はかつて世界を魔族から守った勇者…の息子。しかし人々からは「物足りない、パッとしない」という評価にさらされ続け、それに苦悩しているという背景が良い。

そして本作のヒロインは師匠こと、魔王です。
みなさんお間違えのないように。
彼らの時に喧嘩し、育て、笑い合う姿は心動かされます。

そして邪道と書かせてもらったのは、かつて自身の親が倒した魔王が主人公を育てる点と、昨今よくある「秘められた力やスキルが〜…」といったものではなく、とにかく汗臭く泥臭く、ひたすらに鍛錬努力する点が最近の流行りとは違う部分です。

レビューを書かせてもらっておいてこのような締めくくりはどうかとは思いますが、読めばわかる。

アツい展開で涙を流したいならまずこれを読め。