そこらの最強譚とは訳が違う

「俺何かまたしちゃいましたか?」などとありふれたフレーズを言い、無自覚で無双するような今、世の中でありふれている最強シリーズでは無い。笑いあり、泣きあり、熱くなれるといった心に残るような小説の原点をしっかりと捉えている。初めから最強なのではなく、努力に努力を重ねて最強を目指す姿は、読者の心を揺さぶるだろう。最強譚が好きで努力系はあまり好かない人も、1度は試してみるべきだ。そして、1つの章が終わる度に、心が洗われるような爽快感。まるで、映画を見終わったかのような心地よい疲労感、そして続編がみたいという願望がすぐに生まれる。ネット小説巡りをしているがこの作品は万人に愛される作品となるだろう。