第5話 1学期が終わる

 1学期が終わろうとしていた。学校が終わってしまう。しばらく真里亜ちゃんに会えないのかと思った。


そ、そこに瞳ちゃんが僕に語りかけてくる。


上条瞳:「純君。元気ないね。どうしたの?」


 瞳ちゃんは真剣に心配してくれる。


大平純:「なんか寂しくなるなあって」


上条瞳:「夏休み会えないから?」


 瞳ちゃんは突っ込みが鋭い。


大平純:「う、うん。」


 思わず言葉がつまずく。


上条瞳:「そんなに私に会いたいの?」


 瞳ちゃんは急に焦点をずらす。


大平純:「え?」


上条瞳:「冗談だよ。真里亜ちゃんに恋しちゃったんだ。」


 ここで僕は思わず赤面してしまう。


上条瞳:「純君は可愛いよね。そういうとこ。」


 女の子に可愛いといわれると恥ずかしくなって余計に赤面してしまう。


上条瞳:「私。夏休み。真里亜ちゃんと遊ぶのよ。来る?」


大平純:「う、うん。」


上条瞳:「でも、遊ぶのは8月2日だけ。真里亜ちゃん。夏休み。そこしか空いてないの。後は塾の勉強だって。」


大平純:「そうなんだ。」


 と、僕は8月2日に期待をするのでした。


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