悪役令嬢は幸せになりたい

第9話 お願いします！

「では今一つお願いがあるのですが

第２殿下との婚約がもし話に出てきた場合、考え直してほしいのです。」

「…理由を聞いても？」

「‥はい。実は…」

ここまでバレているのだから隠さなくていいや。

むしろ協力者になってもらいたい！

「なるほど…

へー知らなかったー

ここ乙女ゲームの世界だったんだぁ」

「はい。だから、その身勝手なのですが、殿下のためにもそのほうが良いかと…」

「確かに、まだ何もしていないが、

俺と君の父との間で婚約させるといい話が出ていたのだ。」

…嘘。もうこんな早くからそんな話が…

「お、お願いです。」

「まぁいいよー」

そう言い陛下はお父様の方を向いた。

「いろいろと話したい事があったが、

まぁいいだろう。

第２殿下は、既にぐうたらしまくっているみたいだからな。

もともと乗り気ではなかったのだ。」

ってことは、、、

「なかったことにする。」

…よ、良かったー

「だが、」

「だが？」