第7話 おえらいさんと初対面

「あの、私こんな格好なので、陛下に無礼になってしまいます…」

とりやいず帰らして。

「大丈夫ですよ。

陛下は、とても優しい方ですし、

今日は謁見など大事な式でなく、

少しお話をするだけと言っていましたので」

「っえ、でも。その、私まだ礼儀をならってなくて。、」

「大丈夫です。

 私も同席しますから。」

…はぁ。

まぁ、ミニヨルさんも、仕事だしね…

…仕事…

「あ、あの。

 一ついいですか?」

あ、でも、陛下をまたしているのか。

あとのほうがいいかな?

「はい。いいですよ。」

あ、いいんだ。

「ミニヨルさんのお仕事って…なんですか?」

今までさん付けだったけど…

陛下から伝言を持ってこれて、

さらに、同席もできるなんて…

「あぁ、陛下と友人なんですよ。」

いや、それ職業じゃないでしょう…

「そうだったんですか。

 心強いです。」


ちょっと探りたかったけど、

陛下をまたしてもいけないし、

あんまり言いたくないのかな…


「お初にお目にかかります。

クマレヤン・エマイヤと申します。

クマレヤン・センジュの長女でございます。花が咲き誇るこの良き日に、陛下と出会えることを嬉しく思います。」


「「…」」


あぁ、終わった。

しょうがないじゃん。

礼儀なんて知らないんだから、

凛のときも、外になんて出せないからって、教えてすらくれなかったし…


あぁもう!

なにか反応してくれないと困るんですけど!


「あ、あぁ。ごめん。

 あまりにもしっかりしていたもんだ

 から…

 はじめまして。アスレハーニだよ。

別に畏まらなきてもいいからね〜」


若い。

ゲームで見たときも若すぎると思っとけど、

めっちゃ若い。

20代かな?

いや、10代と言われても、許される!

…あと、緩い

こんなのでいいのか陛下さんよぉ、、、


「おい。」

「「「…」」」

…はい?なんでお父様が?

って、なんでおいって……

さぁぁー

「ごめんなさい。

私礼儀とか知らなくて…」

自分でも顔が青くなって言っているのが分かる。

そりゃそうだ。

陛下に向かって無礼なことをしたんだ。

怒られる…


「いや、エマにではなくて、

この陛下にな。もうちょっと、しっかりして欲しいと思ってな。」


…はい?

あ、そういえば

お父様と陛下は仲が良かった気がする


「お父様と陛下は仲が良いのですか?」

「あぁ、この馬鹿の世話係みたいなもんさ。」

「な!セ〜ン。ひどいよー

マブダチでしょう!

ちなみにそこのミニヨルことミルも、

そうだよぉ」


「そうなんですか。仲の良いお友達が私にもできるように頑張ります」

えぇっと、なんと言えばいいのやら…

とりあいず、そこまでビクビクしなくていいんだ。


「?アスレ、マブダチってなんだ?」

おぉ、ミニヨルさんのため口新鮮ですねぇ!!


ってか、マブダチ知らないんだ。


「あぁ、俺が昔住んでいた世界で使われていた言葉だ。」


…は?

「え、え?えぇーーー!!」

やば!

思わずに叫んでしまって、

急いで口を閉じた。



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