第2話 どうもこんにちはー

よし。決めた絶対に生き延びてみせる!

神様、自称神様にも、好きなように生きていいって言われてるし、大丈夫。

エピソード通りにしなくても大丈夫。

うん。大丈夫。


…が、がんばろう。



さっきのメイドさんが来て暖かいスープをくれた。

あぁ、お腹すいてたのかしら。

とっても美味しい。


お礼を言って、さぁ、まずはお兄様の所へ行こう。


お兄様は攻略対象である。

とてもチャラ男だったけど、

声掛けても大丈夫かしら、、


コンコン

「お兄様、エマです。」

ガチャと、部屋に入るとソファーで本を読んでいた。

「お兄様、遊んでくださいな」

「…」

…下から覗き見るように上目遣いでニコッと笑う。

あれ?この時からもう仲が悪かったのかしら、

あ、これ終わった?

「…体は大丈夫なの?

何して遊ぶの?」

あ、大丈夫だった。

…何しようか、

「えっと、、お庭でお散歩しましょ。」

お兄様が読んでいたのは植物の図鑑。

父は公爵だから、大きなお庭がある。

確かゲームの中でも出てきて、綺麗な花が沢山咲いていた。


2人で手を繋ぎお庭で散歩する。

「うぁー。綺麗なお花が沢山ですね。」

「これは、リンカだよ。好きなの?」

ピンクの小さな花はリンカというみたい。

「はい。可愛いですね」

『これ好きなの?

もっといる?

分けてあげる〜』

「くれるんですか?ありがとうございます。」


私は幼児だから、貰えるものは貰っとけ!

、ということでニコッと笑って声の方へ向いた。

「うゆ?」

目の前には光に包まれている、人?

「、小人さん?」


『お名前くれたら、これあげる!』

黄緑色の小人さんはニコニコと笑って

こっちに来た。

うーん、名前かー

「じゃぁ、ワカナ。

綺麗な初春の若菜のような

明るい黄緑色だから、ワカナで。」


小人さんは少し目を見開いて、最高の笑顔でお礼を言ってくれた。


『お約束のリンカ!

私もこの花好きなんだ!』

そう言って手に持てないほどのリンカをくれた。

「…エマ?」

はい?

「なに、してたの?」

「小人さんと話していました。

お名前あげたら

沢山のリンカをくれました。」


「…契約したの?」

「うゆ?契約?」

『そうだよ〜エマは、綺麗だからねー

これかもよろしくね!』

「…」

「は、はっ。

これはたまげた。生きているうちにお見えにできるなんて。

エマイヤ様、彼女は、小人さんでなくて妖精ですぞ。」

あ、この人は、確かユトさん。この家の庭のお手入れしている人。


「妖精?」

「はい。そうですよ。」

ユトさんは、ニコニコだけどお兄様は、少しタコさんになってます。

「ワカナ、お兄様が好きな妖精さんはいるの?」

『いるよー、

ほら一生懸命にアタックしてる。』

あ、本当だ。

「お兄様、妖精さんがいるので声をかけてあげてください。きっと喜びます!」


そんなこんなで、お兄様と私は妖精と契約しました。

ちなみにお兄様の妖精は、ハナになりました。

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