おまけ(野原編2)
どうやら俺はここまでかもしれない。
さっきから俺を追いかけてる殺気溢れた気配は近くに来ているのが分かる。
まさか自分がこんなに気配に敏感だったのかと感心している暇もない。
どうせ死ぬなら、スマホに起きた事全部メモしておこう。
あいつらの事だ、肝試しでもしてここに来るだろう。
まさか感動の再開がこんな事になるなんてな。
「奴」が来た。
最早俺に助かる可能性は微塵もないだろうな。
だけどお前らなら何とかしてくれるだろ、俺は信じてるからな。
「妹を頼んだぞ。」
―――鋭い刃物が心臓を貫く。
熱い、熱い、熱い。熱すぎる。
行き場を失った血液が花のように飛び散る。
寒い。さっきまで熱くて仕方なかったのに。
もう、何も見えなくなってきた。耳鳴りもひどい。
やっぱ死ぬのは怖いなぁ...
そう思って弱々しく地面に倒れた。
――――彼の視界には美しい星々が映ってた。
そして思った
「こんな綺麗な星を眺めながら死ねるなら案外悪くないかもな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます