エピソード・ゼロ 3
3
パシェニャが孤児院に来てからちょうど一ヶ月後、偶然の産物だが、『不潔なピチカータ』というあだ名がパシェニャに対して使われた。このあだ名は『ある事件』に関係していた。孤児院でさげすまれるのには慣れていたが、これだけは許しがたかった。『不潔なピチカータ』は、ある男の子によるものだった。それは「ノリ食べのピチカータ」「爪食いのピチカータ」「髪抜きのピチカータ」「すっトロいピチカータ」に続けて言われた。
そう呼ばれた理由があるとしたら、ダニアレルギーで体じゅうがかゆくてボリボリとかいていたところからだろう。
パシェニャはその『不潔なピチカータ』を聞いた瞬間、スラム街でもいじめられていたことを一瞬で思い出した――『それよりひどいこと』も。
パシェニャは激昂した。今まで椅子を投げたりというケンカはしていたし、ほかの不名誉なあだ名をなんとか(内心涙目ではあったが)堪えていたのだが――
「この子、泣いてる――」
と言いかけた男子を、パシェニャは殴り飛ばした。激昂したパシェニャは、泪を流しながら。グーやチョキやパーでは危険なので、本能的に肘の内側で。その攻撃は、文字どおり相手を三メートルはぶっ飛ばした。四〇キログラムの男子は壁に激突し、気絶した。
ベテランのほうのママが大声で、
「何して――」
怒鳴りつけるその声は、
「ウオォォォォォォム!」
パシェニャの、さながら狼のような咆哮によってかき消された。「なんてこと……」とつぶやくことすらできない。二人のママたちの自信は崩れ落ちたようだった。
「ウオォォォォォォォォム!」
パシェニャは椅子を蹴り飛ばしまくり、イジメてくるやつらに机を投げつけまくった。イジメていたほうは、大声で泣き出したり、かん高い悲鳴をあげたり、机を投げつけられて「痛い! 痛い!」とのたうちまわったりした。
ママたちは、何もできなかった。自分の何倍もの――凶器とも言える――力を持った野獣に、人間が勝てるだろうか?
しかし、そこにはママたちを越える勇気を持った女の子がひとりいた。ディアナだ。
確認しておくが、ここでのディアナは一〇歳、パシェニャは九歳だ。
「暴力はやめろ!」
ディアナはパシェニャの目の前のまでいき、凄みをきかせた。
「ウォォォォォーーム!」
パシェニャはなおも咆哮し、ディアナに向かって拳での突きをくり出した。
ディアナはそれをくらってしまった。三メートルふっとんだが、受け身をとった。
「言葉が通じないなら、実力行使する!」
それを聞いたパシェニャの中で、何かのタガが外れた。
「やれるもんならやってみろ!」
泣きながら、そう叫んだ。
ディアナは応えた。
「決闘ね」
「望むところだ! こちとらスラム街育ちでな、暴力対暴力には慣れっこなんだよ!」
敵意をあらわにした野良猫や野良犬は、『人間』よりも強い。それに、ケンカはスラム街では日常茶飯事だった。生き延びてきたパシェニャが強くなるのは自明の理だった。
「――そう。暴力かもしれないわね……」
「はん! 家族だとか言ってたけど、確かに家族間暴力ってのもあるな! それで、勝ったらどうするんだ?」
「わたしが勝ったら、あなたが『暴力をふるうのをやめる』と誓ってもらう。そして、みんなにあなたをからかうのを何としてでもやめさせる」
「へえ? じゃあ、わたしが勝ったら?」
「わたしが、あなたの願いを何でも一つ聞く。そして、みんなにあなたをからかうのを何としてでもやめさせる」
「どっちにしろ悪くないわね。上から目線なのがちょっとばかりイラつくけれど。じゃあ、戦いながら願いでも考えとくわ」
その場にいる皆が、だんだんと落ちついてきたような雰囲気になってきた。そして、驚いていた。すさまじい腕力、そして何より、全くと言っていいほど喋らない子だったパシェニャがこんなにセリフをバンバン吐けることに。
子供たちは落ちついてきた。そして、パシェニャとディアナのふたりを囲んで、半径六、七メートルはなれたところまで下がり、自然と、いわゆる決闘用のリングを作った。
パシェニャの涙はいつの間にか止まっていた。
「で、実力行使ってのはどういう実力でいくんだ? バーリトゥード(なんでもあり)でもかまわないけどな!」
「そうね……じゃあ、例の金と銀のグラディウス(注・ここでは決闘用の剣の意)でいきましょう」
「いいだろう、得意種目選びやがった罰を味わわせてやる……こい!」
孤児院の決闘のルールを、一〇歳の少年が審判となり、読み上げた。いわく、
「三本勝負で、二本先に取った方が勝ち。もしくは『まいった』と相手に言わせても勝ち。胴への突きか斬り、そして地面に尻または膝をつけさせても勝ち。それらをもって有効打とし、一本とする」
一分後、パシェニャはシルバー・グラディウスを、ディアナはゴールデン・グラディウスを持っていた。ママたちは、見なかったことにしようと、すでに立ち去っていた。「ああ、もうこんな時間、夕飯の支度をしないと」などと言いながら。
なぜママたちがそんな決闘ごっこを黙認するのか? その答えをパシェニャは知っていた。子どもたちのうちの三、四人も知っていた。剣術は、ディアナの将来のためだった。ディアナは特別に剣の稽古を受けており、その成果を皆に教えていた。教えることにより、教える側もさらに学ぶことになる。
真夜中の稽古は騎士団の一員になるために必要だった。コーヒーをガブガブ飲む悪癖は真夜中に密かにする稽古に必要だった。
さて、なぜ孤児院にゴールデン・グラディウスなどという物騒なものがあるのか? という疑問があると思うが、それらの剣はたんなるかなり軽い木の棒だった。材木が何でできているのかは誰も知らなかったが、いわゆる木刀と比べたら非常に軽く、最悪「突き」が目に入ることさえなければたいした打撲傷にもならない。
観衆となった子供たちは、最初はかなりビビったものの、二人の決闘を観戦したいという感情がビビりの感情に勝った。
パシェニャは、なぜか、二つのことを一瞬にしてさとった。
まず一つめ――無敗のディアナを自分がぶっ転ばせば自分のあつかいはよくなるのではないか、ということ。二つめは、ディアナはわざと負けようとしている、ということ。
その二つだ。
そして、パシェニャは叫んだ。
「全力で来い! 『わざと負ける』ようなブタ野郎じゃあないだろう? このできそこないの聖騎士団庶務係が!」
ディアナはひるんだ。
「い、いわれなくても――」
「ハデに決めようぜ! さっさと終わらせてやる!」
ディアナは、本当にわざと負けるつもりだったことを見抜かれたかのように怯んだ。
「ぜ、全力で来い!」
やや調子のハズレた声でディアナはこたえた。
戦いが始まった。
まず、双方が二、三歩下がった。相手の様子、やりかたを読むためだ。
ディアナは手に馴染んだゴールデン・グラディウスをヒュンヒュンとふり、空中にXを三つ刻んだ。自分が剣士であることのアピールだ。
それにたいして、パシェニャはXを六つ刻んだ。
「なんで……できるの?」
「見よう見まねだ」
子供たちは――観客たちは、ここまでの一連のパシェニャについて、当然だが、驚いていた。文字通り泣く子も黙った。なぜ普段ほとんどまったくしゃべらないパシェニャがそんな口調のセリフを吐けるのか。なぜパシェニャが剣を(木の棒だが)あつかえるのか。見よう見まねでできるものなのか。何者なのか。これまでいじめれられているときになぜこのような本気の反撃をしなかったのか。
八、九秒の沈黙の後、
「ハッ!」
ディアナが先手を取った。初激はボルトリアーニ突きだった。この技は一瞬剣を逆手に持ちかえるようにひねるフェイントを挟んでからの突きで、あいては防御方法をまちがえることになる――うまく使われた場合には。
「食らうかよ!」
パシェニャはそれをアグリッパ防御でいなした。有名な基本技だ。ディアナの突きはあらぬ方向に外れた。
つづけてパシェニャが反撃に出た。一瞬のティボルトをはさんでバックステップしてからのトトロス=ノトス三連斬りを放った。三連発の回転斬りだ。
パシェニャのその三連撃を、ディアナは剣で受けた。が、かなり後退した。観客の一人か二人に背中をあずける形になった。
この孤児院では、これ以前にもルールのあるこのたぐいの決闘が(少なくとも三〇回は)行われていたが、そこでは、決闘の当事者のどちらかが「まいった」と言わないうちは、観客たちのリングが後退した選手を押し戻すことになっていた。暗黙のルール、残酷な光景といえる。
剣ならば誰にも負けないディアナが押されている?
「本気出せよ! ディアナ!」
観客の誰かが軽めに言った。
「もう十二分に本気でいっってるわ!」
「ノロい……聖騎士団奥義でも使ったら?」
挑発するパシェニャ。再びトトロス=ノトスを打つ。今度はあまり後退しなかったが、またもや観客に押し戻されるディアナ。
「なぜそんなアグリッパやトトロス=ノトスを使えるの?」
「言っただろう? 見よう見まねだ」
ディアナの発汗は冷や汗へと変わっていった。追い詰められている。
「この技を使うことになるとは……!」
「……何のことだ?」
ディアナは覚醒した。呼吸と血流でカフェインなどを制御し、全身を覚醒させる、オーバードライブとも呼ばれる、要するに超必殺技だ。パシェニャがテキトーに言った聖騎士団奥義は実在した。
しかし、ファンタジーやメルヘンでないので、電撃や炎を放つわけではない。
ディアナは剣を地面に軽く刺し、体を傾け、力を溜めた。パシェニャにはそれがかなり危険な兆候だとわかった。『初見』だ。
観客の一人が、
「ディアナのあんな構えは初めて見た……」
つぶやいた。
パシェニャは、
「……隙が無い」
ちょうどよい間合いをとれそうにない、かわせない技があると確信した。
ディアナは剣を地面に刺したまま突進した。そんなことが可能なのか? しかしそれはまさに地面を剣のサヤとした抜刀術だった。
「……隙が無い」
同じセリフを二度吐くパシェニャ。
もしも、今のディアナに普通に反撃するとしたら、ただ『突き』を置いておけばいいはずだ。が、しかし、そうはいきそうになかった。突きは超反応の抜刀で弾き飛ばされること確実。パシェニャのシルバー・グラディウスは真っ二つになることだろう。
突進してくるディアナ。
返し技などできないパシェニャ。
ディアナのゴールデン・グラディウスがパシェニャを正面から切り上げた。
パシェニャはそれをくらってしまった。木の棒とは思えない質量の斬撃。ふっとばされた。観客に落下した。しかし、まだ「まいった」などとは言っていない。
「……ダウンはしていない……そうだよな?」
「『まいった』と言っておいたほうがいいと警告するわよ」
「いや、今ので見切った」
「強がりはそこまでにしておきなさい! まだ先があるわ! 『聖騎士団奥義・弐型』!」
再び突進するディアナ。
パシェニャは見切ったと思っていたがさらに上を行かれるのを覚悟した。
瞬時に考えた。
バックステップで避ける余地はない。突きは駄目だ。横移動に対しても、瞬時に突進方向を変えてくるだろう。斬り上げに対して上から行っても弾かれるだけだろう。前、横、上、それらが駄目なら……
「下だッ!」
パシェニャは地面から五ミリのところをなぎ払った。
ディアナの剣と垂直に交わるところだ。
ディアナの剣は折れ、ディアナの脚は打たれ、ディアナはバランスを崩してすっ転んだ。これでダウンの一本。続けて、パシェニャがディアナの胴をつけば決着のはずだ。
ディアナは、
「くっ……まいっ……て、たまるか!」
真っ二つになった剣をなおも握りしめ、ダウンから立ち上がろうとして、しかし滑って転ぶディアナ。脚のダメージが深刻なのかもしれない。
そんなディアナになぜかとどめをささないパシェニャ。
「さっさと立て!」
「なぜ」
「もう一回ダウンをとればわたしの勝ちだ」
「このディアナ・ジル・エリスをそこまで愚弄するとは……!」
「フン! 『愚弄』か! 化けの皮が剥がれたな。プライドの塊、さすがは聖騎士様」
観衆――子供たちは驚いた。パシェニャがおしていることもそうだが、何より、自分たち自身らがパシェニャを応援する気持ちになっていることに。
さらにパシェニャのターンは続く。
パシェニャはシルバー・グラディウスを放り捨てた。観客の輪の外にまで。
どよめく観客たち。
「種目を変えるのはどうかな?」
パシェニャのほぼ意味不明な提案。
「どういうつもり……?」
「そんな折れた棒に勝っても意味がないからな! こっからのルールは『素手』だ! ほれ、さっさと立たないか! 折れた棒なんか捨ててかかってこい!」
ディアナはさいわい、立ち上がれた。脳震盪などはない。脚もふらついてはいない。折れた棒を地面に落とし、ファイティングポーズをとった。
「フン! こんなやつに負けるわけにはいかない!」
「ク、あはははは! 『こんなやつ』? どんなやつだと思っていたんだ? 言いたくないなら言わなくてもいいけどね。まあ、勝負は続けよう。このうぬぼれ屋のビビリのドブネズミの糞が!」
パシェニャの挑発はそのように凄まじかった。
「ルールは、『ぶっ転ばしたら勝ち』でいい?」
ディアナはなんとか冷静を取り戻そうとした様子だ。
「わかってるじゃあないか。そのとおり、二本先取、先に胴か手か膝か尻が地面についたら一本。それか顔面への打撃は一発で勝ち。もちろん、『まいった』と言ったら負け、でいいだろう。でも、『不潔なピチカータ』に対してまいったなんて意地でも言わないつもりだろう? 聖騎士様が! こい! ステゴロタイマンだ!」
ここで、剣のルールを読み上げた少年が再びルールを確認した。だいたいパシェニャが言ったことと同じようなことを述べ、
「それでは両者、グラブをつけて」
と付け足した。二人はグラブをつけた。
「それでは、準備はいいか? 双方よろしいなら……ファイト!」
ボクシングもこの孤児院でよく行われていたゲームで、賭けも行われていた。賭けるといっても現金などではなく、朝食のパンの半分などだった。
ともかく、勝負は始まった。
ディアナとパシェニャは互いに距離をとった。先程の剣術勝負と同じように。これは観衆にはお互い強烈なカウンター狙いの作戦だと見えている。パシェニャはそう考えた。
そして、お互いファイティングポーズのまま、一〇〜二〇秒は経った。
「かかってこないのか?」
パシェニャの挑発。
ディアナは、
「様子を見ている。またカウンターをとられたらどうしようとかね。そっちも同じだろう、こないのか? ――なんてセリフはそっちが言うべきに思えるわね」
「もしかして、聖騎士様はボクシングは苦手かな?」
「わたしは」ディアナはその場でステップ「負けない」
「『不潔なピチカータ』が卑劣な技を使いそうで怖いんだろう? ああ?」
そのように、パシェニャは挑発を続ける。相変わらずリングになっている観衆は無言だったり、あるいはヤジを飛ばす。ディアナとパシェニャがもはや同じくらいに応援されている。
三〇秒ののち、パシェニャが先に動いた。互いに離れていた距離を少しのステップで縮めた。そして、軽いジャブ。左、左、右。
ディアナはそれを見て、こいつはシロウトだ。ケンカが日常茶飯事のスラム育ちらしいが、最新の訓練されたボクシングを知らない――と判断したようだ。リーチではこちらが明らかに勝っている。ストレートとフックを置いておけばカウンターを取れそうだ、
だが、それらはすべて、パシェニャの計算どおりだった。パシェニャの『右』にたいして置かれたディアナのストレートはかいくぐられた。パシェニャの準備運動を含めた動作はすべてフェイントだった。さきほどのジャブはわざと短く見せ、右も同様だった。パシェニャがかいくぐる動作は全く予測不能の反撃だった。
がら空きのディアナの脇腹に強烈なボディブローが入った。うめいてよろめいて無防備になってしまったディアナ。苦痛により、意識が一瞬飛んだのを自覚した。
そして、パシェニャの渾身の一撃。顔面への『一〇グラム』の打突。一円玉一〇枚分の渾身の手抜き、あざけりだ。
「わたしの勝ちだ」パシェニャは邪悪ともとれる笑みをうかべ、「そうだよな?」
審判役はしばし立ちすくみ、急に気がついたというふうに、
「顔面への一撃により、ピチカータ・ミハイロヴナの勝ちだ!」
と宣誓した。
くずれおれるディアナ。
「な、なんで……すべてフェイント?」
「感謝しな! 未来の聖騎士団団長様の顔に傷はつけられないからな!」
政治は顔でやるものでもある……観衆のだれかがそうつぶやいた。
一瞬無言になっていた観衆は、みな拍手した。「おおぉぉぉ!」「よくやった!」「どっちも強すぎだろ……」「久々にいい決闘が見れたな」「誰がこのパシェニャに勝てるんだ?」
「さあ立て」
パシェニャにはもう『爪食い』『ノリ食べ』『花吸い』『髪抜き』のおもかげはもはや無い。
ディアナは起き上がりながら、
「日本のマンガでいう昨日の敵は今日の友、『強敵』と書いて『とも』と読むってやつかしら?」
嫌味と尊敬の念をこめてそう言った。そして続けた。
「願いを聞く約束だったわね。どんな願いかしら?」
「それは……ええっと……」
「考えてなかったの?」
「考えてたけど……考えてたけど、でも、そう、と……と……」
「……ろ?」
ディアナはジブリ作品の話かと本気で誤解したようだ。
パシェニャは静かに、徐々に、自分の顔が赤らんでくるのを感じた。そして今までで最大の勇気を振り絞って言った。
「友達になりなさい! っていうのが願い……いや、命令よ!」
ディアナも観衆も、しばしポカンとしたようになった。
「謹んで願いを受け入れるわ」
観衆のみなからの万雷の拍手が場を満たした。
二人は、こぶしをコツンとぶつけあった。とりあえず、今回はわたしの勝利だ。次はどっちかな。
おしゃべりすらできないと思っていた。決闘が終わるまでは。奇妙な友情がそこにできた。
たたえあったあと、ディアナは当然の質問をした。
「でも、なんでパシェニャは今まで黙ってたり、実力を隠していたの?」
「それは……話すと長くなる」
そして、パシェニャは、誰にともなく、その場にいない人に対してでもなく、話し始め――なかった。身をひそめなければならないという条件付けは常に念頭にあった。
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