他校の女子生徒
うちの高校には、卒業した今でも熱心なファンがいるような先輩が二人いた。
その一人が浅野達也先輩。眼鏡がよく似合う知的な顔立ちで、実際頭もよく、だけどスポーツだって何でもできるという、まさに文武両道な格好良い人だ。イケメンというより美男子って言葉のほうが似合う。
私の一つ上の学年で、あまり接点はなかったけど時々廊下とかで見かけるたび、女子だけでなく男子も浮き足立つような、そんな漫画の中から飛び出してきたのかって感じの先輩は、当然のようにモテた。三年間で告白された総数なんて数えるのも嫌になるくらいだとか。噂だけどね。
しかしそれだけ告白されていたにもかかわらず、先輩は三年間誰とも付き合うことがなかった。格好いいとは思ってもそれだけで、先輩個人に対して興味を抱いていなかった私はふうん、そうなんだ。ってだけだったけど、きゃいきゃい騒いでいるような子たちはそれがすごく不思議だったらしい。単に好みの子がいなかっただけなんじゃないの、なんて思うんだけどねぇ。
先輩は自分の恋愛事情に関して軽々しく言いふらすタイプではないので、謎は謎のまま卒業を迎えてしまったのだ。私としてはそれでおしまい、もともと接点もなかったからすっかり忘却の彼方に追いやっていたのだけど、ひょんなことから再び先輩の名を聞くようになった。
三年生に上がってしばらく経ってから付き合うようになった彼氏には妹さんがいる。まだ小学生で、習い事をたくさんしていて、でもご両親は忙しいから彼が迎えに行ってあげているのだとか。だから一緒に帰るのは難しいかも、とは付き合い始めたときに聞いた。
そしてその時一緒に、学校帰りに立ち寄る本屋でちょっと訳ありの女の子と話してるけど、浮気じゃないから!とも言われたのだ。気にはなったけど、他人の事情に踏み入るのもなあと思って流していたら、何故か妙に必死になって「ほんとに浮気じゃないからな!」とか言ってくる。
逆にその態度のほうが怪しまれるだろうに、本人は気づいていないらしくてちょっと笑えた。笑いながら信じてるって言っても信憑性がないのだろう、ううう、と頭を抱えて悩み始めた。
会わせてくれたら話が早いだろう、と提案したら、「それだ!」って感じに顔を輝かせてさっそく今日例の女の子に話してみるという。早ければ明日には会えるとのこと。
先にどんな子なのか聞いてみたら、何故か顔を引きつらせて「本人は、いい子だよ、うん。ちょっと鈍いけど」とのこと。なんだそれ。そのほかの情報としては、北高の一年生だということくらい。頭はいいのかも。ついでに本屋に出没するということは本が好きなのかも?
その日のうちに連絡が来て、明日会えるとのこと。どんな子なのか楽しみに一日を過ごし、放課後になってから彼と一緒に駅前の本屋に向かう。
いつもはこのあたりにいる、ときょろきょろしていた彼の視線を追いかけた先には、腰まで届く長い黒髪を持つ女の子がいた。こちらに背を向けているから顔は見えないけど、姿勢がいいから立ち姿がとてもきれい。あの子かな。
「あ、いたいた。御堂さん」
彼が声をかけると、ピクリと体を震わせてから振り返る。動きに同期して髪が揺れるのがなんだかきれいだなあと思いながらみていると、私に気付いた彼女がぺこりと頭を下げてきたので、慌てて自己紹介をする。
御堂さんはあらかじめ彼から私のことは聞いていたらしく、無表情の中にも少しばかり申し訳なさそうな感情が見え隠れしていた。きりっとした印象を与える美人顔なうえに無表情だから勘違いしそうだけど、どうやら気を使うタイプのようだ。彼は鈍いと言っていたけど、気遣いができるなら問題ないんじゃない?
そんな感じで、私と御堂さんは初対面なりに会話を交わし、最終的には連絡先を交換し合うほどの仲になった。毎日ではないけど、週に一回くらいは連絡を取り合っている。
彼が言葉を濁した御堂さんの事情は、すぐに本人から聞くことができた。なんと、御堂さんは件の浅野先輩ととても親しくしているらしい。というより、本人が気付いていないだけで浅野先輩に溺愛されているのだ。
どうして彼と御堂さんが関わるようになったのか疑問だったけど、浅野先輩に頼まれたからと言われたら納得してしまった。うちの高校に通う男子で、浅野先輩のことを知っている世代は先輩に逆らうなんてできないもの。
彼から浅野先輩に私のことも報告したらしく、後日御堂さんから「達也さんがよろしくとお伝えするようにと……先輩、達也さんと知り合いだったんですか?」と言われた。直接の面識はないよと言っておいたんだけど、かえって不思議そうな顔をされてしまった。
しっかし「達也さん」ねえ…。ずいぶん親しげだよねと聞けば、数回瞬きをした後首を傾げられてしまった。
「兄の友人なので、昔からよく家に遊びに来ていたんです」
「へえ、幼馴染なんだ」
「幼馴染……というと少し違う気もします。達也さんと兄は中学からの付き合いですから」
「でも結構長いよね。七年くらい?」
「そうですね」
「そっかー、先輩たちって中学から一緒だったんだ。で、御堂さんもそれに混じってた、とか?」
「いえ、私は別に…。遊びに来るたびに声をかけてもらってましたけど、それくらいです」
そして御堂さんが中学に上がってからは、ちょくちょく勉強を見てもらったりしていたとか。ふむ、さすがに先輩も小学生相手に恋愛感情は持たなかったのかも?それか中学に上がってから御堂さんの美人度に磨きがかかったとか?どっちもありそうよね。
「あ、ところでさ、御堂さんって呼ぶのはちょっとなんか堅苦しいし、先輩とかぶるし、名前で呼んでもいい?」
「え?あ、は、はい。どうぞ」
「やった。じゃあアキちゃんね」
そう言えば、少しだけ頬を赤くした。やだ何この子、可愛い。
アキちゃんは意外と照れ屋だと知った。
さて、そんな日々が続くこと数か月、夜中突然彼から電話がかかって来たかと思えば、なんとアキちゃんがクラスメイトから告白されたという。
彼はとても意外だと思っているみたいだけど、アキちゃんって化粧っ気はないしきつめの顔立ちだけどそこそこ美人だし、意外と優しいし、話してみれば気を使わなくてもいいから楽しいし……そういうところに気付かないのが男子よね。まあパッと見の印象がよくないのは認めるけど。それはともかく、そういうところに気付いた人がいれば、アキちゃんが告白されてもおかしくなんてない。
浅野先輩にどう伝えたらいいのか、なんてことで悩んでいるようだけど、そんなの変に隠し立てせずにそのまま伝えたらいいだけなのに。
適当にアドバイスをしながら、アキちゃんはどう思ってるのかが気になり、今度の休日にでも会ってみようと考える。本屋に行ったら彼もいるからねえ……男がいるとちょっと邪魔。アキちゃんのことだから、男の前で恋愛話とかしたくないに違いない。
ちゃちゃっと電話を終わらせて、アキちゃんにメッセージを送る。ちなみにアキちゃんに予定を聞くときには、「土曜日って暇?」と聞くのではなく「土曜日に外せない用事ってある?」と聞いたほうがいい。
以前口頭で暇?と聞いた時、ものすごく困った顔をされたので理由を尋ねると、特別な用事はないけど、土曜のうちにしておきたいことはあるから暇かどうか判断しづらいとの答えが返ってきた。
どういうことかというと、出かけたりする用事はないけど、学校で出された宿題をしたり、平日はできないところの掃除をしたり、買い物に行ったり、そういう細々としたことをしているので、暇ではないってことらしい。だから暇と問いかけられるより、外せない用事はあるかと問われたほうが答えやすいとのこと。
めんどくさっ。
でも尋ね方を変える程度、大した手間じゃないから気にしない。ほかの友達となら「暇?」って聞くだけで「なんか用事ある?」と同義になるけど、アキちゃんには丁寧に聞いたほうがいいって思っておけばいいんだし。それにほら、それだけ丁寧にこちらの誘いを検討してくれるってことだと思えば……まぁ時々面倒臭いけど。
そんなことを考えているうちにアキちゃんから返事が来た。どうやら特に用事はないらしい。じゃあちょっと一緒に出掛けようと誘いをかけて、少しの間。迷惑だったのかと少し不安になりかけたときに、ようやく来た返事には快諾の言葉があってほっとした。
待ち合わせ場所や時間は適当に。買い物をしたりとかいう目的があるわけでもないし、適当にぶらつきながら、もしくはお茶でも飲みながら告白されたという話の詳細を聞こうと思う。
そして土曜日、待ち合わせ場所には小奇麗な格好をした女の子が待っていた。
相変わらず化粧はしてないけど、そこはまだ高校生だから文句は言われないだろう。私だってしてないし。でも、いつもは下ろしているだけの髪の一部を可愛らしく結い上げてるからか、ずいぶんと印象が違う。
以前休日に会ったときは髪をいじったりしていなかったのに、今日はどうしたんだろう。服も清楚な感じで可愛いし。こうして見るとやっぱり美人だよねえ。無表情で近寄るなオーラ出してるからか声をかける人はいないけど、あれで笑ったりしたらすぐナンパされそう。
「アキちゃん、久しぶり~」
声をかければはっとしたようにこちらを見て、心なしか安心したように表情を緩めた。
うむ、今ちょっとキュンってきた。なかなか懐いてくれない野良猫が近寄って頭を撫でさせてくれた感じだ。ちょっと嬉しい。
お久しぶりです、と挨拶をしてくれるアキちゃんに笑顔を返し、とりあえずどこかお店に入ろうと近くの喫茶店に足を向けた。私はカフェオレ、アキちゃんは紅茶を注文して腰を落ち着けたら、互いに近況を報告しあう。っていっても、お互いのことは彼を通じて少しは聞いてるから、彼を介するほどではない細々としたことばかりだけど。
そうしてアキちゃんが少しリラックスしてきたところで、本題に入る。
「そういえばアキちゃん、告白されたんだって?」
きょとん、と首をかしげたアキちゃんは、一拍置いて言われた言葉を理解したらしく「ああ…」と呟いた。
「ええ、まあ。たぶん罰ゲームだと思いますけど」
「いまどきそんな罰ゲームなんてするかなあ?本気じゃないの?」
「会話をしたこともない人ですから、好かれていると思うほうが無理があると」
「でもクラスメイトなんでしょ?」
「今まで挨拶すらしていませんでしたけど」
まったく接点がないのだから、告白なんて冗談としか思えないと言って、アキちゃんは肩を竦めた。冗談で告白された、なんて失礼なことなのにそれを気にしている様子もなく、逆に浮き足立っているという様子もない。至っていつも通り。
「ちなみに、告白してきたのってどんな子だったの」
「……?頭の軽そうな人でしたね」
「………………………」
首を傾げてからの辛辣な評価に、なんと言っていいか分からず固まってしまった。
頭の軽そうって。思いっきり相手の子を馬鹿にしてるように聞こえるんだけど、どうなんだろう。基本アキちゃんって悪口を意図して言わないからたぶん自分が思ったままを答えたんだろうけど、正直だからこそ相手の表現が辛辣になるんだよね。気に入らない相手だと特に。つまり、アキちゃんは告白してきた相手が気に食わないのかもしれないってことだ。
冗談で告白してきたって思ってるなら、それも仕方ないことなのかもしれないけど、なんとなく相手の子が不憫。
どう言葉を返そうかと頭を捻っていると、「そういえば、」と手元のカップに目を落としたままアキちゃんが口を開いた。
「最近毎朝ノートを借りていくんです。嫌がらせなのでしょうか」
それ接点持つための言い訳じゃないかなあ……。
第一手は失敗だったにしても、それ以降は地道な努力をしている模様。詳しく聞けば、毎朝元気よく話しかけては二三世間話をして、数学やら化学やらのノートを借りていくらしい。最近はそこにほかのクラスの女の子が絡んできたりしてすごく面倒くさいとこぼすアキちゃんには悪いけど、なにそれ面白そう。三角関係!いや、アキちゃんが矢印を出してないから直線関係?一方通行?何にせよ、興味が惹かれちゃう。見てみたい。
それはともかく。
「それ、告白って絶対冗談じゃなかったと思うよ」
「そうですか?ほぼ初対面の相手に告白するのが一般的だとすると、私の中の常識が覆されてしまうのですが」
「あ、うん、それは常識だよ。うん」
思い切り胡乱げに眉をひそめたアキちゃんに見据えられて、反射的に首を上下させる。ごめんね、まだ見ぬ男の子。君の本気を伝えるのは難しそうだ。
「あー、でもほら、アキちゃんは知らなくても、彼のほうは前からアキちゃんのこと見てたのかもしれないでしょ?話しかけるタイミングを窺ってたんだけど、いざ話しかけようとしたら緊張して手順をすっ飛ばしちゃった、って感じだったり」
フォローしてみようとありそうなことを言ってみる。自分で言ってて、これっていい線行ってるんじゃないかと思う。どこかでアキちゃんに一目惚れかなんかして、それからずっと気になってたけどなかなか話しかけられなくて……みたいな。うん、ベタだわー。でもありそう。
うんうんと頷く私だけど、アキちゃんは眉間にしわを寄せたまま小さく首をかしげる。
「…………………………ストーカー?……気持ち悪い」
ぼそっと聞こえた単語に、心の底から告白した男の子に謝罪した。
ごめんなさい、あなたの評価を下げてしまったようです。
これ以上何も言わないほうがいいのかもしれないと考え直し、まあまあと誤魔化し笑いを浮かべる。
「でもアキちゃんはその子の相手してあげてるんでしょ?ノート貸してあげたり」
「貸さないとずっと目の前でうじうじしてるんです。友達との会話にも割り込んでこようとしますし」
目を据わらせたまま言うのを見るに、よほど鬱陶しかったのだろう。いつもの無表情が少し崩れている。今まで表情が変化するところなんてほとんど見たことがないだけに、喜ばしい方向ではないにしても表情を動かすことができる件の少年は、なかなか有望なんじゃないかなと思う。
実際、私がアキちゃんの無表情以外の表情を見たことがあるのって、ずっと欲しかったと言っていたもう絶版になった本を浅野先輩にもらった時とか、以前アキちゃんと出かけたとき、迎えに来た浅野先輩に微笑みかけたのを見たくらいだし……あれ、浅野先輩に対して笑ってるのしか見たことないな。
これはもう相手の子に勝ち目はないのかもしれない。
適当にお店を見て回ったりして時間をつぶし、それじゃあそろそろ帰ろうかと解散の運びになる。一応私も受験生ですから、いつまでも遊び呆けているわけにはいかないのです。
今日だって、アキちゃんと話がしたいから出てきただけで、それがなければ一日家で勉強してたしね。帰ったらすぐ勉強しなきゃ。でも息抜きは大事だから、こうしてアキちゃんと出かけるのは嫌じゃない。自分から誘ってるんだから当然だけど、アキちゃんはこれで意外にも付き合いが悪くなくて、お店を一緒に回るのは結構楽しい。趣味が合うからかもしれない。
「今日は付き合ってくれてありがとうねー」
「いえ、私も楽しかったです」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。でも次は受験が終わってからかなあ」
休日は家に引きこもらなきゃ、と続けると、私の言い方がおかしかったのか一瞬目を丸めたアキちゃんがくすくすと笑う。笑った。
まさかここで私に笑ってもらえるとは思ってもみなかったから、思わず固まってしまう。しかしそんな私の様子には気づかず、笑みをおさめて無表情に戻ったアキちゃんは、それでも目元を柔らかく緩めながら口を開いた。
「受験が終わるのを、楽しみにしてますね」
これ、私が男だったら惚れてるわ。
だって無表情のときはむしろ冷たいくらいの眼元が笑うことで緩んで優しく見えるし、そのおかげで近寄りがたいきつめの美人顔が少し隙を見せて可愛くなってるんだよ。これはダメだ。もしかしたらアキちゃんに告白したっていうクラスメイト君もこの笑みをどこかで見てしまったのかもしれない。それなら惚れたのも納得だよ。
ん?もしかして、アキちゃんがいつも無表情でいるのって―――
「和音」
「あ、達也さん」
電車で帰るというアキちゃんの見送りも兼ねていたため駅にいた私たち、というかアキちゃんに、背後から声がかけられる。パッと振り向いた先にいるのは、台詞の通り浅野先輩だ。直接先輩を目にするのは以前アキちゃんと出かけたとき以来だけど、先輩が高校生の時に学校で見かけたのとは、やっぱり印象が違う。
別に先輩はアキちゃんみたいに常に無表情だったってわけじゃない。どちらかというと人当たり良く笑みを浮かべて接していたけど、それでも他人との間に一歩間をあけているような感じだった。
女子に対しては特にそれが顕著で、告白してきた子にも、それとなく好意を示した子にも等しく無関心を貫いていたと聞いている。告白した次の瞬間には名前を忘れられたという人がいるなんて噂もあるけど、まあその噂の真偽はともかくとしてそれくらい女子に興味関心を示さなかったらしい。
私は先輩と接点なんてなかったから、すべて噂でしか知らなかったけれど、アキちゃんを迎えに来た先輩はどう見ても女子に対して無関心な人には見えない。むしろべったべたに甘やかしているようにしか見えない。
アキちゃんに向けられている笑顔が甘い。蕩けそうなくらい甘い。そしてそんな笑顔を向けられているアキちゃんは、いたって平静で無表情ってところがシュールだ。
それにしても、以前会った時にはこんなに周囲の目を気にしないほど甘ったるい空気を醸し出したりはしてなかったはずなんだけど、これはやはりアキちゃんが告白されたというのが関わっているのか。こう、危機感を覚えた、みたいな?
前から思ってたけど先輩ってアキちゃんのこと囲ってる気がする。だってアキちゃんって部活してないから学校にいる時間は短いし、駅前の本屋に寄る以外の寄り道はしないし、しかも休日に誰かと出かけたら迎えが来るし。アキちゃんのお兄さんが迎えに来ることもあると言っても、そのほとんどは先輩だ。これってどう見ても周囲に牽制しつつ囲ってるよね……。
今までは何でそこまでするんだかと思ってたけど、さっきのあの笑顔見たらなんか納得だわ。あの笑顔を誰にでも向けてたら、アキちゃんの日常はもっと愉快なことになってただろうから。
なんて、そんなことを考えて影を薄くしていた私に別れの言葉を告げて二人は去って行った。隣に並んで仲睦まじいその姿は、どう見ても恋人同士なのに当人たちは否定するという不思議。もっとも、アキちゃんがあり得ないという風に否定するのに対し、先輩のほうは「今はまだ」という態度だというから、時間の問題だと思う。ちなみに先輩の態度については彼情報だ。
まあなんにせよ、アキちゃんに告白した男の子の見る目と勇気は評価するけど、競う相手が浅野先輩じゃあ端から勝ち目がないってことが再確認できた休日だった。帰ったら彼に連絡がてら、今日の話をしてみようかな。
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