零の狙撃
「マン・アフター・アームヘッド」
零の狙撃
リズの末裔が作り上げたメシアと御蓮の末裔が作り上げたゾディアークの皮肉のような対決が始まった。アンチアサルトは得手の遠距離戦を取るためにネオメシアからの距離を取る。それをネオメシアはデスレーザーでの牽制を用いながら追う。「成る程ただの紛い物というわけでも無いらしい」離れられない!
ゾディアークアンチアサルトは本来ゾディアークアナザーエイジとの協動を想定されている、しかしその近距離戦を担う相棒は時の彼方に喪われて久しい。「死ね」テトラダイ粒子の鎌がアンチアサルトのコクピットを狙う!「ウンブリエルの剣!」無伝説の剣、否ウンブリエルの剣がそれを弾いた!「!?」
「俺達がいるのを忘れるな」カエルスとその愛機ウンブリエルがネオメシアとアンチアサルトの間に立った。「・・・彼に頼るまでもなかったか、すまない」ニキータが礼を言った。「まだ終わっていないぞ」「確かになウンブリエル卿」アンチアサルトとウンブリエルが構えた。その時だった。床が崩れた。
落ちていくウンブリエルは床を崩したアームヘッドを見た。異形・・・。「これがオベロンティタニアじゃ。カエルス」「ウラヌス!」「これで三対二じゃな」オベロンとティタニアがくっついたアームヘッドだ!これがオベロンとティタニアの本来の姿だ。オベロン自体がアームヘッド砲へと変形している!
オベロン砲だ!ウンブリエルは思案する。聖シャウナの杖を使うか・・・。否魔力の無い彼には杖をキラキラさせることしか出来なかった。ならば聖ドロップの盾か・・・。いや回避だ!奪ったジェットパックを噴出させオベロン砲の射程から逃れる!「スイカ!」「ノワール!」オベロンティタニアが上昇!
壁を浮かせて透明にし自分だけの足場にしているのだ。一方ネオメシアはきゅうに現れたアームヘッドを観察しながらどのアームヘッドから壊すべきか思案していた。ネオメシアはしばらく周囲を見回したあと、近距離戦の能がない貧弱なアームヘッドから消すべく、アンチアサルトへと向かった。
アンチアサルトはフィジカルバズーカで迎撃!だが、落ちながらでは狙いが定まらない!一方のネオメシアはダイナミックフェザーでの空中制動が可能だ!「死ね」再びテトラダイの鎌を生成しアンチアサルトへと襲い掛かった!スターシステムはすでにない!「ニキータ!」カエルスが叫んだ!
「ニキータは死なないぜ」礼三郎は自らのアームヘッドの拳を未来へと向けた。「そうだ、その時だ」アイリーンのアスモデウスが横に並び立ち礼三郎のレイザーブロウのタイムスリップ狙撃拳の狙いを定める。青く光った拳の衝撃は時を越え10000と2000の年のさきクソッタレの未来へ向かった。ネオメシアは青白い拳に吹き飛ばされバランスを崩した!
「そう組むべき相棒は時の彼方にいるんだよ」ニキータは笑った。「バカな!あれはタイムスリップ!教団以外にタイムスリップ者がいるだと!」ウラヌスは狼狽える!「タイムスリップ教団の野望もお前の野望もこれで終わりというわけだ、ウラヌス」
「マン・アフター・アームヘッド」
零の狙撃
終わり
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