第2話 記憶

僕は目を見開く、それと同時に違和感が滲む。

見慣れた街並み。

ここは僕らの住む街。

「何でここにいるんだ」

僕の言葉と同時に君は姿を消す。

「待って!」

掴んだ君の肩は何故か砂の手触りがした。

「ここから僕は何をしたらいい」

見慣れた街並み。

額の汗を払い、前に進む。

あれから数時間経つが人の姿が見当たらない。

「一体どうなっているんだ」

違和感を抑え、前に進む。

並ぶ窓、泳ぐ雲。

どこからか見覚えある小さな硝子壜が転がってくる。

「どこかで」

突然、頭の中の記憶の袋をつかまれる。

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