終章③

 「こうして人間と天使様は仲良く暮らしました。おしまい」




 「おばあちゃま、ありがとう。とっても面白かった!」




 「そうかいそうかい。また読んであげるからね」




 「うん。天使様って、私達と同じだったんだね」




 「そうなんだよ。天使様も人間も、そして悪魔ももとは同じだったんだよ」




 「でも、昔は仲が悪かったんだよね」




 「仲が悪かったわけじゃなかったんだよ。ただお互いが元々は同じだと知らず、お友達だと思っていなかったんだよ。そうさね、ばあばが小さい頃は、天使様は偉くて、悪魔は怖いって教えられていたね」




 「でも、その悪魔さんが本当に悪い奴らをやっつけたんだよね」




 「そうさね。大天使エシリア様と天帝の意思を受け継いだユグランテス様、エルマ様が悪い奴らをやっつけたんだね。そして緒三人の加護を受けた光祖サラサ様が新しい国を作ってくださったんだね」




 「……うん」




 「三天使様と光祖サラサ様に感謝しないとね。私達がこれだけ幸せな生活ができるのもすべては……おやおや、寝ちゃったかい。寝る子は育つ。ゆっくりとお休み」

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