第20話 勇者冒険する ④
私は街道から外れリーダー的な男の後ろをついて歩いていた。
クエストの内容はこうだ。
『シシャール街道 シレイルの町付近にある森にある盗賊の味のと殲滅』
これは本来、パーティー推奨のクエストだったのだが…
私はパーティーに入ってないし、受付の人が私なら行けるだろうって勧めてくれたからね
「ねぇ〜まだなの〜」
「は、はい!あと、2キロすれば見えてきます!」
「了解だよぉ〜」
確かに2キロ先に反応があるね、
何人いるんだろ?
ピロンッ!
ん!?
なんか光の板みたいなのが出てきたけど…
詳細がいろいろ書いてあるのかな?
そこには、アジトについての概要が記載されていた。
んー?なになに?人数が30人で、剣士が18人、ヒーラーが2人、弓師が9人と最後に頭か…
行けるかな?
あ…他に15人…
シレイル町娘(誘拐)10人(内5人妊娠)
「ねぇ、アジトに女性っている?」
「い、いえ!さらったりなんかしてません!」
「そっか、嘘ついたんだ。10人いて、5人も何してるんですよね?」
「なぁ!?な、なんでそんなことまで…いや、はい…拐ってきた女を犯して…腹の中に子供がいる女もいます…」
「そうですか…貴方もヤったんですか?」
まぁ盗賊だし、当たり前…か
「……はい…お腹には、俺の子がいます…1人」
「はぁ…そうですか…でも、自分の子なんてわかるんですか?」
「…自分が連れてきた女を犯すのは自分だけで………はぁ…何やってんだろ…」
「今更後悔するのは遅いんじゃないですか?」
「…です…ね…はは…」
私がさっきまで付いて歩いていたのが、今では逆。とぼとぼ歩く彼は今では干からびたカエルのように弱々しい姿だった。
そのまま歩くこと15分、木の上にあるアジトらしきものを捉えた。
索敵魔法(探索)によると左の小さめの小屋に女性達が。真ん中にある大きめのところに頭。そして所々に見張りがいる。
さてどうしたものか…
「んー…何かいい抜け道とかないの?」コソッ
「右側の木の根本に扉がある。そこから上がれば一番最初に女達のいる小屋に行ける」
「了解… ひとつ聞きたいんだけど…貴方はどうしたい?」
「何を…ですか…」
「君の子供を身篭ってる女の子…どうしたい?」
ここでもし、『いや、いらないとか』とか言ったらここで1発殴って…
「助け出してください!」
「なんで?」
「無理やり孕ませて…酷いことして…こんな自分が情けない…でもせめて、償いとしてでもあいつを…ユーリアをここから出してあげたい…」
「そっか…じゃあ、ついて来る?」
「…あぁ、勿論だ。俺の盗賊としての最後のお仕事だ」
そんな彼の目は、弱々しさを感じながらも何か覚悟をし、突き進もうとしている目をしていた。
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なんか話がおかしくなってきそうで、内心パニックです!
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