第12話 動き出す歯車 ④
リリーネとお楽しみだった日の夜。
僕は自分の部屋のベットで寝転がっていた。
僕はリリーネの乱れた姿を思い出し、1人恥ずかしさで悶えていたところ…
ガチャ、
「兄さん、今日はお城に行ってたの?」
「あぁ,皇帝陛下に婚約を申し込まれてね」
「…え?今なんて言ったの兄さん」
「いや,だから婚約を申し込まれたって…」
「断った!?断ったって言って!」
「ちょ,落ち着け落ち着けって!ちゃんと断るつもりだから!離して!」
「ならいいんだけど……ん?スンスン」
「どしたんだよ」
「…兄さん……どう言うこと?」
「ん?」
「あのリリーネって言う女の匂いがする。まさか…兄さん…卒業…」
「ちょっと!!いいかアリア? 黙ってたらひとつ言うことを聞く。から黙っててくれ!特に母さんには!!」
「ふぅ〜ん?兄さんもまだ8歳なのに、卒業しちゃったんだ〜、毎日欠かさず剣を振って真剣だった兄さんも女には負けちゃうんだね」
そんな負けたとか卒業したとか言わないで!
「でもリリーネが押し倒してきたいきなりだったから…」
「でもヤったんでしょ?」
「ヤったとか言わないで!」
「でも、私の兄さんを怪我したあの女は許せない…絶対許さない!」
ヤバイヤバイ!ヤンデレ発動だ…
ここはちょっと抑えないと、
「なあ,アリア…
「ねぇ、兄さん。」
「ん?どしたんだアリア…」
「さっき、なんでも一つ言うこと聞くって言ったでしょ?」
「あ、うん…」
「じゃぁ…………いてよ…」
「ん?」
「私を抱いて?兄さん」
◇
翌朝…
「んっ…ん?あ,朝か…」
ん?そういえば…僕は
モゾッ
「…あ…」
「ん…あ,……下半身が…ちょっと痛いな…兄さん…」
「いや,ヤってないだろ」
そうあの後、僕は拒否って,なんとか頭なでなで一年分で了承してもらった。はず…
「なぁ、アリア。俺が寝た後、何もしてないよな」
「え?何って何を?」
「いや,してなかったらいいんだ」
「兄さんが寝たのを確認した後…兄さんのをしゃぶったのは黙っておいた方がいい?」
「…………シャワー浴びてくるよ」
◇
ザーーーーーー
アリアといたら精神的に疲れる…
まぁ,それだけ僕のことを好きでいてくれてるのはわかるが…わかるけど妹だしなぁ…
正直、皇女様との件もあるし…
はぁ…異世界での男女関係って難しいのか…まぁ貴族だからって言うのもわかるけど
「はぁ……リリーネに会いたい…」
ガラッ、
「ファっ!?」
「呼んだ?諸刃くん♡」
「なんでいんの!?リリーネ?」
「今日、皇女様に報告しに行くんでしょ?なら私もついていく。女同士の方が話しやすかと思うから」
「そっか…それよりなんで入ってくるんだよ」
「肌が見られるのが恥ずかしいの?…昨日はお互い裸だったのに…」
「いや,それは… あ,リリーネその…お腹は大丈夫?」
「あ,うん…ちょっと違和感あるけど…あと歩くのがちょっと変な感じになっちゃうけどね」
「そ、そっか…じゃあシャワー上がるから先にダイニングに行ってて」
「うんわかった」
風呂場から出て体を拭いている間ずっと視線を感じたのは、僕の間違いだろうか?
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