第10話 動き出す歯車 ②


城を出て待っていた馬車に乗り込む。

すると父さんが顔を青くして聞いてきた。

「モロハ…どんな話だった?」


「えっと…第一皇女のエリシア様と婚姻を結んでくれということでした…」


「な、なんだとぉ!!??こ、皇女様と結婚だと?あのアルディンが…許したのか?」


「あの、アルディンというのは皇帝陛下のことですか?」


「あぁ、そうだな、まさか娘を嫁入りさせるなんて…」

「いや、僕が婿入りする話になってて…」


「なんだって!!!!!?」


「一回、リリーネと相談させてください。あと、アリアとも」

「あぁ、そうだろうな。婿入りとなると次期皇帝はお前だ。ここは受けた方が俺はいいと思うが…自由がなくなる。話した方がいいな。おい!エーデリンネ子爵家へ向かってくれ」


僕はこの状態をどうすればいいのかわからなかったが…頼りにした父の瞳はメラメラと燃えるような深紅の瞳を輝かせていた。







「ええ!?皇女様と婚姻を!?」リリーネ


「うん、なんか流れ的にそうなってしまった…」


「そうなんだ…で、諸刃くんはどうしたいの?」


「僕は…正直、政略結婚みたいでちょっと嫌だなぁ…でも、エリシア様は本当に僕のことを好いてくれてるみたいだったし…」


『じゃあ、私と結婚して公爵家を継ぐか、エリシア様と結婚して皇帝になるか…諸刃くんならどっちにする?』


「っ!そんなの決まって…!!」


「それなら!諸刃くんのしたいようにすればいいと思うよ?相手もちゃんとわかってくれる。」

僕に向かって笑いかけるリリーネの笑顔は僕の心を見透かしてるように微笑みかけてくれているように思えた。


「ありがとね、リリーネ…」

「っ!ど、どしたの?諸刃くん…」


僕はリリーネを抱きしめていた…


「…諸刃くん……」

「どした?」


リリーネの顔を見ると、目を瞑って唇を少し尖らせていた。

そんなリリーネの様子を見て、少し可愛いと思いながらそんなリリーネに唇を近づけていき…


ガチャ、


『リリーネ、モロハくん、話の結果はどうなっ…て……』


「「あ。」」


『あ。  あ,あぁ、ごめんごめん…続けてくれたまえ!!』


『できるか!!』

「パパ…それは……やっちゃいけないでしょ?」

『す、すまない…謝罪するよ……ところで話は?』


「はい、結論は出ました」


『…わかった。モロハくんを信じるよ、娘をよろしく頼む』


「はい、分かってますお義父さん」


バタン…


リリーネのお義父さんが部屋から出て行き、リリーネとどう会話をしようと考えていると、


リリーネにベットへと押し倒された。


「ちょ、ちょっとリリーネ!?」

「…パパに邪魔されて、ムラムラしちゃって…ねぇ?……いいよね?」


「いや,まだ成人もしてないし!それよりまだ8歳だし!というかリリーネ、純潔の女神なんじゃ…」


「8歳なのは身体だけでしょ?…心はそれ以上だから…10歳までは妊娠しないから…ね?」


そういうと僕のベルトに手をかけ…そのまま…

「ちょ、ちょっとヤバイって、ちょ、あ!あぁぁぁぁぁぁあ//////」






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