有間編 第8話 ハイリスク

「分かった。だが、これだけは言おう。俺たちはお前たち以上にイレギュラーかもしれない。」

「どうしてだ?」

「人を…この運命に巻き込みすぎたからだ…。」

「そうなのか。その力を見た時から薄々分かっていた。この力ならばあるいは…」

「とりあえず、その人を助けるために核につなげるぞ。」

有間は何かをコンタクトを取った。

「おかしいな。」

だが、反応がなかった。その異変にいち早く気づいたのは未離だった。

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「エクスバースから応答がないんだ。あいつは自分が常に座っている椅子に連絡手段をつなげているから応答がないはずはないんだが…」

その時応答があった。

「お兄様、今エクスバースさんは不在ですよ。」

それはエクルの声だった。

「…………」

有間は険しい顔で黙っていた。

「分かった。ハイリスクではあるがエクルに権限を渡そう…!」

そして作業が始まった。

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