I will believe in your future Part4

あれから僕は末離様と暮らした。末離様は名前のない僕にアインという名前をつけてくれた。

「ねぇ、アイン君にはやりたいこととかあるの?」

末離様が問いかけてきた。

「やりたいこと…僕にはありません。教会に拾われた身、この教会に尽くす以外ありません。」

「そっか…私の夢はね、お姉ちゃんとお兄ちゃんと一緒に幸せに暮らすことなんだ。普通の人からしたら何気ないことだけど私はそれだけでいいんだ。」

「そんなことありませんよ。身近な幸せは僕には羨ましいくらいです。家族がいるだけでも僕にとって末離様は幸せに見えますから。」

「アイン君…私アイン君のこと好きになっちゃった。ああ、どうしよ…」

末離様の発した言葉はとても不可解だったが末離様の表情は和らいでいた。

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