『早退した理由』(BL、性描写あり)

※注意※

・こちらはBL(ボーイズラブ)要素、多少の性描写のある声劇台本です。苦手な方は即座に閉じてください。

・台本使用時、タイトルと配役だけで構いません。

・連絡いただければ聞きに行きたいですが、強制ではありません。

・所要時間約10分。




《登場人物》

木崎 誠(キザキ マコト)

25歳、180cm、攻め

新入社員、人懐っこい




久坂 絢斗(クサカ アヤト)

37歳、165cm、受け

雇われ店長、のんびり




↓以下本編↓

────────────────────




「てーんちょー。品出し終わりましたよー」


絢斗

「おや、早いね……お疲れ様。そろそろお昼になるし、お客様は後一人だけだから先に休憩行っておいで」


「え、いいンスか? 店長一人で大丈夫スか?」


絢斗

「大丈夫だよ、僕でもレジ打ちくらいは出来るから」


「心配なんで、そばで見てますねー」


絢斗

「やめなさい、きちんと休める時に休んでくれないと」


「まーまーそう言わずに」


絢斗

「うーん。……ならせめて座ってくれないかな? そうでなくても毎日のように来てくれているだろう?」


「心配してくれてンスかー? ありがとうございますー。んでも、こうして店長の顔見れる方が癒されるんで」


絢斗

「そ、そうなのかい? よく分からないけど……あ、いらっしゃいませ」


「……」


絢斗

「はい、お会計は1,280円です。1,500円お預かりします。220円のお返しですね、ありがとうございました」


「またのお越しをー」


絢斗

「ふう……」


「今のお客さんで最後でしょ? 一緒にお昼行きましょー」


絢斗

「その前に点検しとかないと行けないよ。あ、ごめん、店の看板だけ休憩中にして来てくれるかな?」


「はいはーい」


絢斗

「……見られてて間違えなくて良かった……と、点検しないと」


「本日閉店、っと………てーんちょー、看板出しときましたよー」


絢斗

「(必死にお金を数えている)」


「てーんちょう?……あーあ、必死になっちゃって。ほんと……かーわい」


絢斗

「……んー、ん? あれ。もう一回……えーっと……(ゆっくり数え始める)」


「(小声で)……こんな近くにいても気づかないなんてね……無防備過ぎるでしょ。あー、うまそうな……うなじ……(首筋に息を吹きかける)」


絢斗

「へぁ!?……あ、こら。数えてる時に悪戯いたずらしないの」


「っへへー、すんません。それより看板出しときましたよ」


絢斗

「それならそうと言ってくれれば……って。なんで後ろから抱き締めるのかな?」


「いやー、うん。我慢出来なくなりました」


絢斗

「駄目だよ、帰るまでお預け……て、ちょ……、ん…」


「やーだ。……ん、……」


絢斗

「は、ん…ゃ…待っ……ンふ」


「……ふ。…ね、お預け?」


絢斗

「…ふぁ……、……全く。仕方ないね……何週間振り?」


「二週間、ですかね……もった方」


絢斗

「ん、ッ……でも、ちょっと待っ……ここじゃ……」


「……えー、仕事場でって……燃えません?」


絢斗

「燃えないよ!……く、ちょっと…揉まないで」


「無理、もうオレ、ダメ」


絢斗

「ん、く……か、片、付けが……ッぁ」


「うん、後でオレがぜーんぶしますから。ね?」


絢斗

「……ぅ、……分かった、から……せめて部屋……に」


「嫌です。ここで一度抱いてみたかったんで」


絢斗

「……ん、ン…」


「それにー、キスだけで実は腰にキてますよね。……ここも、勃って来てるし」


絢斗

「それ、は……君が揉むから……で。……」


「大して抵抗出来ないくせに……ねぇ?……絢斗あやとさん……」


絢斗

「…ッ……、わ、かった……。お手柔らかに、頼むよ……」


「ふふ、はーい。めちゃくちゃ可愛がってあげますからね……大好きですよ、絢斗あやとさん」




終わり

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