ミュージカル忍たま乱太郎

個人的、忍ミュの楽しみ方

 まず初めに。

 今から書いていく内容については、あくまで桜木彩の個人的な楽しみ方や考え方です。

 2.5系の作品は、特に色んな楽しみ方をしている方がいらっしゃいます。

『作品が好きだから』

『舞台が好きだから』

『出演キャストが好きだから』

 等々色んな楽しみ方があると思います…。

 そんな数ある楽しみ方の一つ、『こんな楽しみ方もあるんだなぁ』くらいに思っていただけると幸いです。

 私の楽しみ方をお勧めするわけでも、参考にしてほしいわけでもなくて…。

 ただ、そういう考えの人もいるんだなって思ってくれたら嬉しいです。


 私は、忍たま乱太郎という作品には複数の世界線が存在すると感じており、それぞれ切り替えて楽しんでいます。

 ・原作漫画

 ・アニメ版

 ・ドラマCD

 ・小説版

 ・ミュージカル

 大きく分けるとこんな感じでしょうかね…。

 実写映画の方は、登場人物的に恐らく漫画原作をベースに作成されていると思うのですが(アニメオリジナルキャラが登場しない等から推測)、媒体によって登場人物の性格が違っていたりすんるんですよ。

 あと、原作とアニメでは髪の色が違っていたりするのも面白いなって思います。

 私自身、久しぶりに忍たまのアニメを見た後に原作絵を見て『あれ?』ってなったりしましたから。

 アニメ版であまり戦闘シーンが無かったり、ギャグ要素が多いのは乱太郎目線で描かれているからだと感じています。

 一年生の目線では、多少先生方や上級生に比べて楽観的にもなるでしょう。

 10歳ですもの。

 ミュージカルになると戦闘シーン(殺陣たて)が増えるのは、単純にその方がかっこいいからっていうのもあるとは思うんですが(芝居の見せ方として)、目線が一年生→上級生(その弾のメイン学年)に変わっているからだと思います。

 例えば、最上級生の六年生は15歳。

 作品は室町時代とかなので元服の頃でしょう。

 まだ学び舎に身を置く彼らですが、卒業すれば立派な大人。

 現代でいうと…大学生とかが近いのかしらね?

 学生だけどそれなりの立場でいるはず。

 アニメ版だと、一年生目線での最上級生なので『頼りになる優しい先輩』部分が強めな印象です。

 私は大学行ってないですけど、大変じゃないですか…大学って。

 提出物とか試験とか…政治的な責任とか。

 で、ミュージカルはアニメ版に比べたら少し大人な目線に変わっているので、ドクタケ忍者隊の皆さんも割とエグイ戦術たててきますし、アニメ版のギャグ要素多めなイメージで観劇すると少しびっくりするかもしれません。


 私が、あえて『世界線』と使い分けているのにはもう一つ理由があります。

 それは…まぁ、仕方がない事なんですが、ミュージカルに登場していないキャラ名を、キャストさん側が把握しきれていない場合が多いからです。

 なので、『この作品はミュージカルだから、○○(主に下級生)の存在しない世界線のお話し』みたいな納得のさせ方を個人的にはしています。

 なんだかんだ、忍術学園の生徒だけでも一年生~六年生で約45人以上在籍していますからね…。

 比較的、シナリオに絡みやすい三年生の孫兵とかは、ミュージカルに登場していませんが名前だけは何回も登場しています。

 なんなら…飼い主よりも先にペットの毒虫達がミュージカルデビューしてますもんね。

 ですが、たまにミュージカルに登場していないキャラの名前を、キャストさんが出してくださる時があるんですよ…。

 それがもう最高に最高で…。

 十弾の学園祭では、土井先生が学園長先生と一緒に出欠確認をしてくださったんですが、全学年の生徒を日替わりで読み上げてくれたんですよ…。

 しかも、各生徒に語り掛ける感じで特徴もしっかり。

 後ろで上級生達が待機してたんですが、名前を呼ばれた生徒と同じ委員会に所属している先輩方も特には反応がなく…少し寂しく感じたりもしました。

『○○先輩!今、あなたの委員会に所属している後輩ちゃんの名前呼ばれましたよ!!』みたいなね。

 でも、個人的にそこは割り切っている分あまり気にしないようにしたので大丈夫なんですけどね。


 

 何作も続く実写作品において、切り離せないのがキャスト変更ですよね…。

 忍ミュも10年以上続く作品なので、歴代何人ものキャストさんが1人のキャラクターを受け継いでくださっています。

 とても有難い事ですよね。

 初演・再演・学園祭…年に基本的に3回公演があるんですが、毎回キャスト発表の瞬間はドキドキするものです。

 とくに事前告知とかはなく、いきなりキャス変を知ることになるわけですからね。

 個人的には、キャス変に対して負の感情とかはなく…。

 こんな言い方してしまうと不快に感じる方もいらっしゃるかもしれないんですが、『新しいキャストさんは、このキャラクターのどんな一面を見せてくれるのだろうか』という気持ちになります。

 前任のキャストが良くなかったとか、そういう意味ではなく純粋に楽しみにしているんです。

 …というのも、私が忍ミュを好きになった理由には色々あるんですが、その中の一つがキャス変なんです。

 決して、キャス変推奨派とかってわけではないので誤解してほしくはないのですが…。

 私が好きになったキャス変というのは、忍ミュって『キャラの演じ方』の指導とか演出指示って勿論あるとは思うんですが、他の2.5系作品に比べたら少し緩いのかなって思うんですよ。

 声をアニメ等に似せなくちゃいけないとか…そういう部分ですね。

 だからこそ、同じキャラクターでもキャストさんによって印象が良い意味で変わるんですよね。

 ファンのなかでよく言われるのが、六年ろ組の七松小平太というキャラクター。

 私も、忍ミュの世界線で一番といってもいいくらい好きなキャラクターです。

 他のキャラクターもそうですが、圧倒的に彼はキャストによって受ける印象が変わります。

 すごく変わるのに、ちゃんと中心部分には『七松小平太』がしっかりと存在しているのがわかるんですよ。

 どんな感じで変わるかというとですね…。


 ・初代(初弾初演~2弾初演)

  どちらかというと、私達が生きている現代での15歳らしい、元気いっぱいな末っ子感というか…雪の中を半袖短パンで走り回ってそうな元気な感じがひしひしと伝わってくる可愛らしさがあります。

 ・2代目(2弾再演~4弾再演)

 歴代の中でも伝説級に暴君感が強くいけどんしてます。

 色んな意味で人間離れしてますよね…。

 某不死身の忍者シーンでは、自分から奈落落ちしたにもかかわらず無傷アピールをするという…。

 そういうところ大好きなんですよね。

 けれど、ちゃんと周囲を見れているし後輩の事も見れているのが伝わってくるんです。ただの暴君ではなく、しっかり『先輩』している一面も見れるんですよね。

 ただ、客席に降り立つと何するかわからない…ので、ちゃんと誰か誘導してくれる人が必要かも…ですねけどね(笑)

 ・3代目(5弾初演~7弾再演(桜木個人としては9弾再演までカウントしてます))

 歴代の中で、一番の常識人なんて言われたりしますよね(あくまで役がです)。

 個人的には、3代目が出演していた時の作品が比較的重めな内容が多かったから、余計にそんな風に感じるのかなって思います。

 そしてなにより、ドラマCDでよく見受けられる、参謀役になる事も多いであろう立花先輩との知的な会話も、とても説得力があるんですよね…。

 ・4代目(10弾初演~)

 9弾再演が初登校だった私にとって、初めて肉眼で観る事の出来た七松先輩になるわけですが…。

 第一印象は『背が大きいな…というか腕が長い…声が大きい……めっちゃ七松先輩だ!!』

 でしたね(笑)

 十弾初演の際に日比谷で行われたイベントは、なんだか感動してしまって帰り道の電車内で涙を流したりもしましたね…。

 余談ですが、アニメで岩山を声量だけで破壊するっていうお話があるんですけど、もしかしたらできちゃうんじゃないかって思えてしまいました。


 まだまだ語り足りないんですが、とりあえずきりがないのでここら辺で。

 他の登場人物も複数人のキャストさんが引き継いで演じてくださっているんですが、比較的キャストさん自身の個性を滲ませる方も多いように感じます。

 キャス変がある作品や、複数の媒体で展開される作品等でよく耳にする『自分にしか表現できない○○(キャラ名)をお見せしたいと思います』みたいな感じのコメント。

 私、結構こういう系のコメント苦手だなって感じてしまうことが多くて…。

 中の人色を強くされてしまうと、キャラクターの個性が弱くなってしまう可能性があるからです。

 それに、『前任者と比較される事』が前提っていうのもなんだか悲しいというか…。

 それに、なんだかキャストさん自身への評価を求めているだけの…なんていえばいいのかな…。

 なんかね…心が荒んでるからそう感じるんだと思うんですけど、『これまでよりも、これからよりも、きっと自分がステキに演じて魅せますよ』って聴こえるんですよ。

 それって、芸能関係者…特にキャスティング権(?)を持っている人に向けたコメントに聴こえちゃうんですよね。

『私達客の気持ち…は?』とか、モヤモヤしちゃうのよね。

 あなたの営業をこんな特典映像や囲み取材とかでしないでよ…。

 なんてね。

 でも、そういう言葉を使えるってすごい事なんですよね。

 少し大人になった私はそう思います。

 だって、その人の前にも後にもたくさんのキャストさんが存在するわけですよ。

 そんな環境で、自信と覚悟がないと言えませんもん。

 でもまぁ…比較されるという意識は、ファンからの圧もあるんでしょうけれど…。


 忍ミュのキャストさんでも、中の人色が強めな方いらっしゃいますが、なぜかあまり気にならないんですよね…。

 いい感じに混ざり合って、『○○(キャラ名)にも、こんな一面があったのかもしれない』という可能性を魅せてくれる。

 そんな気持ちになれるんですよ。

 もちろん、お客さんのなかにはそういう部分が気になってしまう人もいらっしゃると思います。


 今後、時間はかかるでしょうけど過去弾の考察や感想もちまちま投稿すると思うんですよ。

 その際に、私がどんな風に忍ミュを楽しんでいるのかっていう前提を知っていてほしくて、長文駄文になってしまいましたが書かせていただきました。

 一番デリケートなキャス変に対して、私が思っている事や感じ方は少数派だと自覚はしているので、前もって『桜木の楽しみ方』を知っていただくことにしました。

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