第4話 校長命の危機迫る。

「では、会議をはじめてもいいですか」

「いいよいいよ自由にしちゃっ・・・私ここにいない方がいい?」

「んーーどうでしょう、でもずっとここで仕事をしているんですよね。」

「うん。」

「じゃあ、いた方がいいんじゃないですかねじゃないと中佐殿ほとんど仕事できなくなりますよ。」

「そうだね。じゃ私のことは気にせず。」

「はい。わかりました。」

ちなみに私は職員室に机をお茶をしていました。ちょうど6-1の先生の隣があいていたので、似たようなのを作っておいています。もちろん魔法で作りましたよ。

ピーンポーンパーンポーン

「先生方4時40分から会議を始めるのでよろしくお願いします。」

さてはて報告書やらなんやら作らないとやばいなーこれいつまでだったけ。今までは、月一の報告書だけだったけど、これからは児童の報告もだしあとそれから

うーーん教科書的なの作った方がいいのかな?やばいこれ残業決定だ。うーん。



私は今とても迷っている。私は、6-1の先生、伊神井生で隣に座っている元教え子に話しかけるべきか否かとても迷っている。ほかの先生も今日は全然話していなくて元教え子のことを見ている。まあ、今日のことがあれば当たり前か。だが、なぜこの子は気づかないのだろう。周りがこんなにも静かで自分のことを見ているというのに。見ると書類仕事をしているようだ。この子の周りにはものすごい量の書類が置かれている。大変だなこんな年で、・・・やはり話しかけてみよう。魔法も気になるし、書類についても聞きたい、まだ時間はある。

「えーと荘野さん?」

「はいどうしました。伊神先生。あと今までどおり青水でいいですし、敬語も結構です。」

「そう。ええと、その書類って何?」

「これですか、報告書だったり、教科書的なのを作るための書類です。」

「へ、へーーすごいな・・・教科書とか作るのか。・・・(すご)」

「まあ、私の中では普通ですよ。」

「(普通)・・・あと魔法ってどうやって使うの?」

「うーん。今教えるのは危ないのでまた明日ですね。頑張ってください。明日の朝は早朝に来てもらい練習してもらいますから。」

「は、はい!」

私は、青水の顔を見て思わずはいと返事をしてしまった。とてもとーても笑顔で言われたらこんな返事をしてもおかしくはない。恥ずかしい。

「ぶっ・・・あっそろそろ始まりますよ・・・ぷっっ・・」

「そんな笑わなくても・・」

「すいません、つい・・ぷっ」

ダメだめちゃくちゃ笑われている。先生らもものすごく笑っている気が・・・・・・・・気のせいだ。気にするな。気にしちゃだめだ。ほら、校長もしゃべりだした。


「えーとそれでは会議始めますね。まず今日のことで変わったことはありましたか?」

変わったことって・・・お前らだろ。先生らはいっせいに例の二人を見た。

「あーーー・・・・ないということですね。では始めます。」

元教え子は気づかないふりをしていた。てか、校長も、さらっと流している。そこからは、普通通りに会議が行われた。

「では、以上です。これで会議を終了します。」

そこからは、おのおの仕事をする時間なのだが・・・・今日は例外だった。そう、

質問タイムが始まったのだ。誰と言わなくてもお察しの通りである。


「すいません、ま、魔法ってマジですか。」

「校長、訓練とは」

「荘野先生!魔物とか倒したりするんですか」

「魔法が使える。魔法が使える。魔法が使える。よっしゃっっっあーーー」

「軍って戦闘機とか、あ、あ、あるんですよね。」

やばいやばいぞ。質問攻めが始まってしまった。先生とか呼ばれてるし、質問じゃない言葉を出している人もいるし。きっと、さっきの井生先生の質問に答えたのがいけなかったんだ。しかし、ここで逃げてもまた質問攻めはされる。こうなったら、質問をすべて受けないといかん。覚悟を決めなければ。

「大尉!こっちに来い」

「はっ」

私は大尉に耳打ちした。

「おい、質問答えるの手伝え。」

「え?私も仕事が・・」

「ね。」

「ですが私では答えられるか」

「ね!」

「・・・・・・・・・はい。」

「よくぞ言った。それでこそ魔法使い1号だ。」

「?中佐殿それはどういう「うん?今日は残業だよ。西時間は止めるから安心してね。あとで詳しいことは説明するからね。君、どうせ待ってる人なんかいないでしょ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

やばい。天に召すかもしれん。しかもそんなことまで知っていたのか。ひどい。ひどすぎる。年齢=彼女いない歴なこと知ってたなんて。こんな年下の女の子に知られていたなんて。心が傷つきまくりだ。100ぐらいダメージ負ったぞ!

「ほらボーッとしてないで、早く質問に答えるよ。早くしないと日が暮れちゃうからね。君は軍関係のことね。わかってると思うけど、答えちゃだめなことは答えないでね。じゃよろしく。」

「・・・はい・・・」

「えーと今から先生方の質問に答えます。西馬は、軍関係で、私は魔法関係のことを答えますので、よろしくお願いします。」



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