第12話 工房通り

 ギルドを出て第3外壁北西エリアに向かう。図書館や本屋はなかったがギルドの資料は閲覧可だった。講習の手続きも終わり足取りが少し軽くなった。


 次は装備の確保だ。


 所持金は昨日イリスの家に行く前に食料を買い込んだときに銅貨8枚と先程講習の受講料で銀貨1枚を使ったので、銀貨1枚、大銅貨15枚、銅貨5枚、鉄貨23枚で日本円にすると約2万5千730円、宿代を考えると結構ギリギリだ。装備の確認ついでに何か依頼を受けないかもイリスに相談してみよう。



 イリスの家の前まで戻ってきた。


 さて、起きているだろうか? 起きていなければどこかで時間を潰さないといけない。


 ノッカーを鳴らしてしばらく待つ。扉の向こうで微かに物音がする。良かった! もう起きているようだ。鍵を開ける音がして扉の向こうからイリスが顔を出した。


「あっ、ノブヒトさん! おはようございます!! どちらに行かれてたんですか? 起きたらいなかったんでびっくりしたんですよ! 」


 ソフィアさんの口振りから朝は弱いのかと思ったが特にそんなことはない様だ。


「おはようございます、イリスさん。起きたらちょうどソフィアさんがお仕事に行かれるところだったので一緒に出て少しギルドで手続きをしてきたんです」


 言いながら家に入れてもらう。うーん、よく考えたらソフィアさんはまだ帰宅していないしこれはこれで問題だよなぁ、と思ったけど気にしたら負けだ。


 ダイニングで椅子に座る。イリスが向かいに腰を下ろしたので早速相談してみよう。


「イリスさん、少しご相談してもいいですか? 」


「はい、私でお答えできることでしたら何でも聞いてください! 」


「先程ギルドで初心者講習の手続きをしてきたので装備を揃えたいんです。それで必要な物やお店なんかを紹介して頂きたいんですが? 」


「そのくらいなら全然構いませんよ! どういった物を購入される予定ですか? 」


「とりあえず最低限の防具と武器ですね」


「予算はどのくらいのご予定ですか? 」


「今持ってるのは銀貨1枚と大銅貨15枚と銅貨5枚に鉄貨が23枚です。出来れば宿代くらいは残したいので、場合によっては装備の確認がてら後ほど大河の森にもお付き合い頂きたいんですが……」


「なるほど。森に行くのは構いませんが、昨日母も言っていたように別にしばらく泊まって頂いてもいいんですよ? 」


 イリスが少し上目遣いでこちらを伺うように見てくる。可愛いし心惹かれる申し出ではあるんだけど……


「いえ、昨日もソフィアさんのベッドをお借りしてしまいましたし、さすがに心苦しいのでお気持ちだけ頂いておきます」


 断るのも心苦しいのだが、このままズルズルと居座ってしまうのも良くない。


「分かりました。そこは買い物と森での成果次第、ということでまた後で相談しましょう」


 あれ?なんかちゃんと断れてないような……?


「それで装備でしたね。正直その予算ですと本当に最低限となりますけど……ちなみにどういった物をご検討ですか? 」


 まあそうだよなぁ。2万5千円くらいしかないし……


「一応防具は革の胸当、武器は剣をメインにサブで投げナイフと魔法銃を検討しています」


 これが悩んだ結果の結論だ。【万能戦士マルチファイター】を活かす上で、どこに重きをおくか考えた。


 例えば完全に前衛に特化するならば、剣、斧、ハンマー等の鈍器、手甲やファング、トンファーなど、『切る・叩く、潰す』といったダメージの与え方を変える武器を複数装備するのも一つの手だろう。中距離なら槍、ハルバート、鎌などを持っておく手もある。


 ただ、前者は重装備になったり長い研鑽が必要になるし、後者は長さがあるため使用出来る場面が限られてしまう。


 俺が選んだ武器は長距離なら魔法銃、中距離は投げナイフで牽制、近距離は剣という取り回しと距離感を優先した装備になっている。


 剣は出来れば二刀流を考えている。


 二刀流にするのは通常の剣より小太刀のような刀身の短い剣を使うためリーチは短くなるが、軽いため取り回しが楽で剣に比べ防御力が高いことにある。その分一撃の攻撃力は下がるし技量も要求されるが、そこは投げナイフと合わせてジョブの効果でカバー出来る範囲だと思う。


 また、中距離武器で投げナイフを選んだのは槍のような長物と比べ狭い場所でも使用出来ること、単価が安く数を揃えられアイテムボックスに入れておけば嵩張らないことにある。消耗品になってしまうのでなるべく回収できるようにしないと。


「なるほど。出来れば追加でマントも欲しいですね」


「えっ?! マントですか? 」


 イリスから想定外の提案をされた。


「はい、マントは持っていて損がないですよ。ちゃんとしたマントを持っておくと砂漠なら日差しや砂を防げますし、雪なら防寒や吹雪対策になります。雨でも服が濡れませんし、ちょっとした防刃対策にもなります。森なら肌の防護にもなりますし、野営の際に下に敷いたりブランケット代わりにもなりますから」


彼女は最後に「半分は受け売りですけど」と付け加えたが、確かに万能アイテムだなぁ。


「多少の質に目を瞑れば銀貨2枚もあればそれなりの装備は揃えられると思いますが、問題は魔法銃ですね」


「やはり高いですか? 」


「ええ、すごく」


 真剣な顔で頷かれてしまった。


 そう、魔法銃は高いのだ。いや、正確に言うと使魔法銃は高いのだ。


 魔法銃とは魔力を弾丸として打ち出す魔道具だ。属性が付与された魔石を組み込めば、魔法と同じような効果を出すことも出来る。


 メリットはワンドやスタッフのような杖より取り回しが楽なことと、詠唱が不要なことだ。


 ただ、ちゃんとした武器として使用出来るものは基本的にそこそこのお値段がする。安いものもあるが射程が短く、打ち出す際の魔力の集束が甘いので打ち出した瞬間に魔力が拡散してしまいロスが大きい。


 そもそも魔力というのは、この世界では『マナ』として空気中に溢れているので拡散する性質を持っている。


 魔法銃はこの魔力を『集めて・固めて・打ち出す』ことで貫通力を持たせているのだが、この機構の作りが甘いと打ち出した瞬間に拡散をはじめてしまうため、武器として有効な射程が短くなってしまうのである。


「属性付与が出来ないものでも銀貨8枚はしますからねぇ」


 イリスが申し訳なさそうに言う。


「ですよねぇ…とりあえず他のものを見に行きたいので、お店を紹介してもらえますか? 」


「分かりました。準備してきますので待っていてください」


 そう言うとイリスは立ち上がって自分の部屋に準備をしに行った。




■□■□■□■□■□■□■□

 イリスの用意を待って家を出た俺たちは、ギルド方面へ歩いていた。


 中央通りの手前に差し掛かったところで、「こっちです」とイリスに言われそのままちょうどギルドの裏になる通りに入る。


 通りに入るとすぐに「トンカントンカン」という槌の音が聞こえてきた。


「この辺りは『工房通り』と呼ばれていて中央通りにある様な商店ではなく工房が店舗を構えているんです。中央通りのお店は商会が買い付けて販売しているので汎用品が多いんですけど、ここだと癖がある物も多くて当たり外れはあります。でも、工房が直接販売しているので安いし掘り出し物があったりするんですよ」


 そうイリスが説明してくれる。もちろん工房なので素材の持ち込みやオーダーメイドも可能だそうだ。


 カンカンと槌が鉄を打つ音を聞きながら通りを奥へと進んでいくと、彼女は突き当たりの手前の店に入って行くので後に続いた。


 店内には所狭しと武器と防具が並んでいる。中には「どう使うんだこれ? 」という奇抜な形の剣や「この世界にも不治の病はあったのか?! 」と言わんばかりのデザインの大鎌があったりしたが……


 イリスはカウンターの前まで進むと「おじさーんっ! 」と奥に声を掛ける。奥から「おお!ちょっと待ってくれや! 」と野太い声がして、しばらく待つと奥から熊みたいなおっさんがノシっと出てきた。


 頭にタオルを巻いたボサボサの太い眉、腫れぼったい目に灰色の瞳、デカい団子っ鼻に髭面で身長は190cmくらいあるんじゃないだろうか? 二の腕は丸太の様でたぶんイリスの腰より太いんじゃないか?


 イリスと並ぶと正に『大人と子供』である。彼女は完全におっさんを見上げる形になる。首が凄く疲れそうだ。


「なんでぇ? イリスの嬢ちゃんじゃねぇか! 男連れとは珍しいな。なんだ、遂に男が出来たのか? 」


 おっさんがニヤニヤしながら言う。完全にソフィアさんがイリスを弄るときと同じ顔だ。


「違いますっ! そんなことでわざわざ来ないですッ!! 」


 イリスが俺をチラッと見ながら少し顔を赤くして反論する。うん、そんな反応するからからかわれるんだよ。心の中で苦笑する。


「なんだ、違うのか? 早く唾付けとかないと美人の母ちゃんに取られちまうぞ? 」


 おっさんが「ガッハッハッ」と豪快に笑いながら言う。


「もうっ! おじさんもお母さんと同じようにからかうんだから!! 」


 イリスは頬を膨らませ、「プイッ」と顔を背ける。


「悪い、悪い。で、今日はどうした? この前新調した弓の調整か? 」


 おっさんは全然悪いと思ってなさそうな軽い口調で謝ってから改めて要件を聞いてくる。


「弓は昨日慣らしをしてきましたけど問題ありませんでしたよ。今日はこちらのノブヒトさんの装備を探しに来たんです」


 おっさんがこちらを見たので、俺は軽く頭を下げて挨拶する。


「はじめまして。俺はノブヒト・ニシダと言います。昨日冒険者登録したばかりのひよっこですがよろしくお願いします」


「おう! 俺はここ『ローダン工房』の親方のオグズ・ローダンだ。で、どんな装備を探してるんだ? 」


 おっさん改めオグズ親方に聞かれたので、装備一式が欲しいことを伝える。


「予算が銀貨2枚か……ちと厳しいが見繕ってやるからちょっと待ってろ」


 オグズ親方は裏の工房の方へ引っ込んだ。


 親方を待ってる間に改めて店内を見る。壁に飾ってる物は工房直営とはいえ、やはりそれなりのがする。


 床に置いてある樽の中にも何本も剣が入っている。


(これはワゴンセール的なやつかな? )


 樽に貼ってある羊皮紙にも長剣類は『全て大銅貨5枚』、刀身が短い物には『全て大銅貨3枚』と書かれている。


(これで儲けがあるのか? ほぼ原価じゃないか? )


 などと思いながらいくつか手に取ってみる。


 そんな風にあれこれ見ていると荷物を抱えて親方が戻ってきた。後ろには荷物を抱えた弟子らしき人が付いてきている。


 ドンッ! と大小さまざまな長さの剣が入った樽を床に、ナイフ類が入った樽をカウンターに置く。後ろの弟子らしき人も大きな木箱を床に置くとこちらにペコりと頭を下げてきたので、俺も下げ返すと踵を返してまた工房の方へ戻っていった。


「待たせたな。予算的に職人が作ってるやつは難しそうだから、見習いが作ったやつや職人連中が作った試作品を持ってきた」


 そう言って木箱から革鎧一式を取り出した。暗めの赤茶色をした革に、ところどころ隙間から黒い部分が見える少し変わったデザインをしている。


「これは蜥蜴亀リザードタートルの革鎧だな」


 トカゲなのかカメなのか分かりにくいが、蜥蜴亀リザードタートルは甲羅のような形の固い鱗を持った150cmくらいのクリーチャーだ。あちらの世界のアルマジロのように丸まることで攻撃を防ぎ、そのまま転がって攻撃してくる。


 革鎧の素材として人気だが、数を討伐しても嵩張って持ち帰りにくいので頻繁に討伐依頼が出ている。需要に対して若干供給が不足しているので高級品とまではいかないがそこそこいい値段がする物のはずだ。


「これは純粋な蜥蜴亀リザードタートルの革製って訳じゃなくて、普通の革鎧を作った時の切れ端を集めて金属繊維を編み込んだ生地に貼り合わせた試作品だ。ヘッドセットもすね当てやグローブも同じように加工したものだから、一式で大銅貨5枚でいいぞ! 」


 なるほど。継ぎ接ぎパッチワークってことか。確か普通の蜥蜴亀リザードタートルの革鎧だと銀貨1枚半はするはずだから、価格は3分の1だし駆け出しにはちょうどいいかもしれない。


 グローブは肘当てと一体化しており、手甲のようになっているが革が貼られているのは外側のみだ。


「次は投げナイフだが、一応いろいろそれっぽいのを持ってきてみた」


 カウンターに置かれた小さな樽に入っていたのは一般的なナイフ状のものから棒手裏剣のような棒状のもの、チャクラムや小型のブーメランのような物まであった。


「一応近接武器になる物がいいんですけど」


 俺がそう伝えると普通のナイフ状の物とブーメランっぽいのを勧められた。


「こっちのは見ての通りのナイフだが切裂蟹リーパークラブの甲羅を粉末にした物を吹き付けてある。こっちのブーメランみたいなのはブーメランに柄を付けて近接武器にもなる様にしてみた試作品だ。ちゃんと戻ってくるように飛ばしたり、キャッチするのが難しいんでかなり練習は必要だがな」


 ナイフは刀身が少し赤みがかっているだろうか? それ以外は至って普通のナイフのようだ。


 このナイフに使われているという切裂蟹リーパークラブは食用として人気があるクリーチャーだ。主に大河周辺に生息していて、特徴は小さい胴体部分に対して鋏の代わりに左右にそれぞれ2つと太い脚の部分に鋭い鎌が付いていることだ。


 鋏の代わりの2本の鎌は移動にも使用され前進や木や切り立った岩場にも登ることが出来る。


 厄介なのがその特性で、熱すると甲羅が非常に硬くなり生半可な攻撃は受け付けなく点にある。倒しても中の肉が取り出せなくため火属性の魔法や武器での攻撃は厳禁とされている。


 このため甲羅の加工は熱する前に行うのが一般的だが、そもそも胴体部分が小さい上に形も個体差があり、脚の部分も繋ぎ合わせるのが困難なため一部で鎌を武器として使用する以外は殆ど素材としては使用されないクリーチャーだと言える。


切裂蟹リーパークラブの甲羅を粉末にして焼き入れ前に刀身に吹き付けてある。普通の研石じゃ研げねぇから研石にも熱した甲羅を使ってるんだが、研ぐのにも普通の倍くらい時間が掛かりやがる。ナイフくらいならいいが、剣にするには研ぎに掛かる時間を考えるとコストオーバーだろうな」


「普通の剣より刀身の厚みを薄くしても難しいんですか? 」


 思い付きで聞いてみる。


「何? 刀身を薄くするだぁ? 出来なくはないがたぶん硬いクリーチャーだと折れちまうぞ? 」


「でも、切裂蟹リーパークラブは熱されると普通の剣では切れないくらい硬くなるんですよね? 」


「ああ、なるほど。おめぇさん勘違いしてるな。確かに表面は傷付かないかもしれないが、あくまで表面だけだ。芯の部分は普通の剣と同じだから側がどれだけ丈夫でも中身が折れちまうよ」


 なるほど。お菓子の外側の包装は破れなくても中身が割れるみたいなものか。


「例えばなんですけど、そういった相手の場合は関節を狙うとかで対応出来ないですかね? もちろん蜥蜴亀リザードタートルの防御形態みたいなのは無理ですけど、あれは元々剣で対応するようなものでもないと思いますし」


 ちょっと試してみたい事もあるので粘ってみる。


「うーん、あまり実用的じゃないと思うが……そこまで言うなら試作してみてやろう。どうせ量産するわけでもねぇし費用は実費でいいぜ! ついでに他にも注文があるなら言ってくれ」


「ありがとうございます! では、出来れば片刃で少し刀身の短いショートソードにして頂けますか? あと屑石でいいので同じように砕いた魔石を混ぜてみてもらえますか? 実費をお支払いしますので、出来れば製鉄時に混ぜた物と吹き付けた物を2パターンお願いします」


「砕いた魔石? よく分からんがやってみてやる。刀身は……ちょっといろいろ剣を持ってみてくれ」


「はい。よろしくお願いします! 」


 いろいろな長さを試した結果、70cmくらいのものと65cmくらいのものを試作品として作ってもらうことにした。


「さて、話が逸れちまったがこっちがさっきも言ったようにブーメランに柄を付けたもんだ。名前は仮でブーメランソードと呼んでる」


 形状としてはくの字の外側に刃が付いており一方が柄になっている。左右の重量が均一ではないため扱いが難しそうだ。


 実際に持たせてもらった。ジョブの効果で扱えないことは無さそうなのだが近接武器としては反りがキツいため打ち合うには不向きだろう。


「こっちは難しそうだなのでナイフにしておきます」


 ブーメランソードを返却しながら伝えるとオグズ親方も納得して、


「まあそうだろうな。使うとなりゃこいつに特化した立ち回りが必要そうだからなぁ」


 と言った。


「じゃあナイフだな。とりあえず10本と太ももに付けるホルスターも付けて大銅貨2枚半だな」


「そんなに安くていいんですか!? 」


「まあ投擲武器は消耗品だからな。数が売れるから安くても大丈夫なんだよ」


「ありがとうございます! 」


 ホルスターは太ももに巻くベルトタイプでナイフを5本収納出来るようだ。


「あとは剣だな。試作品が出来たらそっちを使うつもりだろうけど、試作品が使い物にならん事を考えてちゃんとしたやつを選べよ」


 とはいえそこまで違いがある訳でもなかったので、無難なショートソードを2本のと鞘とベルトへの固定具を選んで合計大銅貨8枚だった。


 全部で大銅貨15枚と銅貨5枚を払った。購入した物はその場で装備させてもらい、すぐに使わないヘッドセットとナイフ5本は一旦カバンにしまった。


「いいですね! 冒険者っぽいです!! 」


 装備を身に付けた俺を見て、イリスが何かうんうん頷いている。


「今日はありがとうございました! おかげでいい買い物が出来ました! 」


 オグズ親方にお礼を言う。


「いいってことよ! イリス嬢ちゃんの紹介だしな! 試作品が出来たらイリス嬢ちゃんに知らせるから取りに来い。ちゃんと稼いどけよ!! 」


「ガッハッハッ」と豪快に笑う親方にお礼を言って工房を出た。


「イリスさん、ありがとうございました。おかげでいい買い物が出来ました」


「喜んでもらえて良かったです。次はどうしますか? 」


「予算的には全然足りないと思いますが……一応魔法銃を見に行ってもいいですか? 」


 正直大きいお金はあと銀貨1枚しか残っていない。予算は全然足りないのだがとりあえず見るだけは見ておきたい。


「もちろん構いませんよ。と言っても魔法銃の工房は私も知り合いがいないので商店になりますがいいですか? 」


 こればかりは仕方がない。イリスに了承を伝え、商店の並ぶ中央通りに向かうことにした。

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