エンドロール

『ここは、2xxx年、地球。人間の地球破壊は産業革命から始まり、地球を汚染し続けてきた。地球の環境を考慮せず、己の利だけを追い求め続けた結果がこれだ。

 地球は、もう、青くはなかった。いや、もはや色なんて分からない。空は澱んで全てに霞みがかってて、ほんの10メートルほど前も分からないほど。

 もはや、この星では、生き物が生活することなど不可能になってしまった。草木は枯れ、水は乾き、大地は砂漠と化し、大気は汚染された。それでもなお、この星では生き続けていたもの達がいる。それは、やはり、人間だ。彼らは、自分たちにそっくりな人型を作った。オリジナルがひとり、またひとりと消えていく中、作られたもの達は少しずつ数を増やしていった。そうしてオリジナルのもの達が全て消えた頃、もはやそこには自分を人間だと信じて疑わない人型で溢れていた。

 かつて、空の果てを目指し、はるか虚空を眺めていたはずの彼らも、今や、ただの人型となり、空とは程遠い地下で暮らしている。


 これは、あるかもしれない、あったかもしれない、そんなミライの話である』

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