第5話 決勝トーナメント第三試合!開始!

 コイツがミヒェル・・・

緑色のロングヘアーにロシア帽。

ショートパンツにロングブーツ

露出した肌はきめ細やかな迷彩で包まれている。

長身痩躯のおよそ闘いに向きそうにない

女に見える。が、その見かけとは不釣り合いなAK-47、特殊望遠スコープが取り付けられたスナイパーライフルが鈍色に光を帯びている。

ブツブツと何か呟いている

(満ちたい…満ちたい…満ちたい)

「おい、何しゃべっ…」

「あたしに、アンタは役不足だよ。でも

アンタを倒して、あたしは満たされにいく」

会話になってねえ。

「何わけわかんねえ事言ってんだ」


≪両選手立ち位置についてください≫

ウチらのやり取りを咎めるようにアナウンスが割って入る。


決勝トーナメント。バトルフィールドはダイスで公平に定める。六面体の内、三面をそれぞれの

持ち駒として保有し、3回ふられる。

出た面が多い方がアウェイかホームで

対戦場所=VR空間を指定することができる。

さて…どうなる。


≪さぁ・・・それではいよいよ決勝トーナメント場所を決定する時がやってきました!!!!

それでは振ってもらいましょう。せーのッ≫


 ―賽は投げられた―

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