第2話 孤高の戦士
「次戦の相手はジェネロシアのクイーンの異名でよばれていますわ」
聞き慣れた声PART2。
「シャルロット!!もう傷は大丈夫なのか?」
「ユーがシャルロット?ミーはガン・トレット。ヨロシクね」
この馴れ馴れしさは、真面目なシャルには受け付けないだろうなと思ってると
「ガン・トレットさんね。こちらこそお願いいたしますわ」差し出された手をやさしくつつみこむ。おまけに爽やかな笑顔つきときた。どうやら、彼女の中で何かが変わったのだろうか。
「3年連続優勝候補と呼ばれたジェネアメリカの星」
「よしてよッ照れるなあ。それにしてもミーが今大会でライバル視していた相手ミヒェルが鈴麗の次戦とは皮肉だな」
「ジェネロシアのクイーンね」
「クイーン?ウチの相手はどっかのお嬢様なのか?」
「真逆ですわね。聞く話しによるとあまりに強すぎる故に自国では誰もが彼女との対戦を避けていたそうよ」伏し目がちにそう呟く。
「イエス♪立ち位置はそのスタイルにも顕れているみただよ」
「どんなスタイルだってんだよ」
「彼女の姿をハッキリと見た者はいないと
恐れられるほどのスナイパー。サイレントキリングのプロね。ミーとは同じ銃火器使いでもまた違って…フム。鈴麗」
「なんだよ。」
「ミーがユーの訓練相手をかってでるよ」
「いらねえよ。クイーンだか何だか知らねえけど自分一人で片付けてやるよ」
「優勝候補のアドバイスを無下に断るのは失礼ですわよ」女騎士は非難の目でウチを見る。
「う、、、まあなんだな」
「ミーも得することがあるし特訓に突き合わせる代わりに小鈴の情報をあげるよ」
忘れてた。コイツが小鈴と繋がっていることに・・・
「ほ、ほんとうか」
「インディアンうそつかない♪」
インディアンじゃねえだろ、テメエは。
ふとシャルに目を向けるとなにが可笑しいのかクスクスと小振りに笑っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます