第3話

ザバスを倒し

村に帰り ザバス教の真実を

伝えると みんな泣いていた


自分たちの愚かさに惨めさに

ザバスを信じ続け失った者も少なくはない


治癒魔法 《 聖なる雫 》


身体全体の腫れがひいていった


『 ありがとうございます!

冒険者様 なんとお礼をいったら... 』


『 いいんですよ!

私 これくらいしか出来ませんから 』

リベルは 優しい笑顔を見せた


そして 村を後にした


『 リベルさ....

次のクエストに、、 』


ニコです!!


『 ・・・・・・ 』


『 『 ? 』 』


『 ニコ・ リベル

それが私の名前です! 』


やはり イザベラさんは笑った


『 なんで笑うんですか! 』


イザベラはまた笑った


『 宜しくな 《 ニコ 》


『 これからも宜しくお願いします!

イザベラ! 』


こうしてまた

私たちの新たな旅が始まった____


『 金がない。』


冒険者の街 《 ラヴァプール 》に着くと

すぐに イザベラは クエスト掲示板へと

足を運んだ


緊急クエスト

『 戦士の勲章 』★7 ラビス王国


【 クエスト詳細 】

用心棒募集中 金ならいくらでもやる

どんな奴でも強い者は俺を守れ

ラビス王国 ロベルト王子


『 ・・・・ なんだこれ 』

『 ・・ すごい端の方においやられていますね』

『 金が貰えるなら良い 一旦は金だ 』

『 ですね・・・・ 』


イザベラは 将来一人のんびり暮らすための

お金を貯めているらしい


ラビス王国に着くと

正門前に 一人の男の子が立っていた


冒険者の

イザベラ に リベル・・・

腕は確かなんだろうな?


今回のお前たちの仕事は 俺の護衛だ

俺は ラビス王国の王子

そして この国の王の息子は

15になる時には 国を守る一人の騎士として

ダンジョンに行き 試験を受けなければならない

だが 俺は 剣すらまともに振ったことがない

だから 国王には内緒でお前たちを雇い

ダンジョンのボス 《 機械魔獣 》を倒してもらうという訳だ


小さい脳みそでも理解出来たな?

『 では行くぞ 』


横暴な態度に 謎の自信

国を継ぐものとして大丈夫かと少し

心配にはなったが

イザベラは 何故か少しニコニコしていた


『 着いたぞ、ここだ

よし!イザベラ お前は俺の前を歩け 』

『 了解 』

ダンジョンは とても年季が入ったような風貌をしており ボス以外にも トラップとして《 機械魔獣 》が配置されていた


イザベラが 先頭を歩いていると

突然 トラップが作動した


『 ぎゃぁぁぁあぁぁぁあぁあ 』

作動音と同時に ロベルト王子は逃げ出した


『 ・・・・・ 』

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