第6話
――これまで、自分より強い人間に出会ったことは、一度しかない。
本気で勝てないと思ったのは、口惜しいが、人類のダメなところを凝縮したようなあの男……
それ以外の相手であれば、誰を相手にしようと負ける気は一切しない。
驕りでもなんでもない、ただの事実として、そう認識している。
――そのフェルエルが初めて、村長以外の人間を相手に、もしかしたら負けるかも知れない、という覚悟をした。
その覚悟を、諸共焼き尽くさんと放たれる魔術の閃光――ミリエはその熾烈な魔素の猛りを、こう呼ぶ。
「【
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【TIPS】
◆
アミノ酸みたいなもん。
◆
魔法言語によって定められた命令を、魔素を介して実行するプログラム。起動すると、術式に組み込まれた魔法言語が魔素の輝きと共に展開され、美しい幾何学模様を描く。いわゆる魔法陣と呼ばれ、これが複雑で巨大なほど魔法の威力は高いと言われている。
タンパク質みたいなもん。
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