第4話
「いい感じに、発展しましたね」
――村の様子を海上から眺める、二つの影。
呪われし神。
メロウは、ウグメに話し掛ける。
「今までで一番、いい感じ」
「……そうね」
シマモノと戦い、村を発展させ、不自由のない平等な社会を築く。
外の世界では叶わなかった、かつて勇者の願ったであろう世界が、そこにはあった。
……だが。
だからこそ――思う。
「……もうすぐ、百年経ちますね」
「……そうね」
「そうしたら……彼らともお別れですね」
「……そうね」
**************************
【TIPS】
◆フルコキリムの七つの翼
「
キリム自身の翼。その力は、命を吸い取る。元は梟。
「
その力は、視えない。元は蛾。
「
その力は、魅了する。元は狐。
「
その力は、不吉を呼ぶ。元は鴉。
「
その力は、揺るがす。元は狼。
「
その力は、雷を操る。元は馬。
「
その力は、崩壊させる。元は鶴。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます