World Building 17 アーク教授の人類種図鑑
●はじめに:
アーク教授の記した世界人類種図鑑より、このサイクレスト世界の代表的な人類に関する記述に限定して簡単に解説します。
※ 人類種全てを網羅はしていません(これらの種族は、今後作中には登場してこない可能性があります)。
●旧人属:
もっとも古い歴史を持つ人類種。本来、このサイクレストに住む人類は彼らだけであったとされている。
その特徴は、繁殖力が旺盛であり、様々な土地に適応できる柔軟な思考と肉体を有することである。外見的特徴はさまざまであり、土地ごとの特色を得て他の民族とは区別される。しかし、魔法的特殊能力は一切持たず、さらに種族的精神傾向として、「天の魔導」を求めるということが知られている。
「ソーディアン大陸人」:
この世界では比較的スタンダードな人類種。地域ごとに髪色や目の色が変わってくる。
自らを色に関する名前で呼ぶ傾向があり、それらはたいてい体の一部の特徴を指した言葉である。
古い神々への信仰と、それを基盤とする魔法文明を有する。
実はサイクレスト世界における旧人類種としては、最も遅れた文明レベルになっている。
「セイアーレス大陸人」:
ヴァニュシオン人を除けば、サイクレスト世界で最も高度な文明を持つ人類種。
それらはかつての「天の魔導」及び、それを基にする魔導学を基盤に発達したものであり、一見魔法に関係していなさそうな技術も、細かい部分で魔法に依存するものであったりする。
それはこの大陸の代表的な武器である銃器にも言える話であり、実は異世界(地球)の銃器をそのまま持ってきても、この世界の銃器ほどの威力は再現できない。
「イ・ラプセル大陸人」:
ティルナノグ(イ・ラプセル)大陸の土着旧人類種。
妖精属との混血が進んで、生まれながらに魔法的な能力を持つ者が多い。
特に魔法との親和性が高く、各旧人属のなかでも最も魔法の扱いにたけた人類種である。
「ヴァニュシオン人」:
ティルナノグ(イ・ラプセル)大陸に住む旧人属。かつての支配民の直系の子孫であり。自らを「咎人の民」と称する人々。
黒髪・黒い瞳が特徴で、「天の魔導」を今も残し、それを封印・管理することを生涯の使命とする民族である。
●新人属:
古代統一文明時代に生まれた肉体改造人種。多くが動物の特徴を有し、特徴的な耳と尾を持っている。
一部、妖精族を名乗っている民族も、実はこちらに属しており、直接的に妖精属とのつながりは無い。
「アルティス族」:
猫の特徴を有する新人属。一部大陸では独自の文明をもって生活している、旧人属と同じく広い生息範囲を持つ好奇心旺盛な民族。
「ウルファス族」:
犬の特徴を有する新人属。セイアーレス大陸でのみ見られる、旧人属と同じ領域に暮らす、独自文明を持たない民族。
「ドラゴニアン族」:
竜種の特徴を有する新人属。星界に「大陸型機龍」を住みかとして暮らす、最も文明の発達した民族。
「ソーディアンエルフ族」
ソーディアン大陸で妖精族を名乗る新人属。彼らは特徴的に、新人属に含まれる存在であり、妖精族とのつながりは存在しない。
彼らが、なぜ妖精族の文明を継承したのかは不明である。
「ソーディアンドワーフ族」
ソーディアン大陸で妖精族を名乗る新人属。彼らもまた新人属であり、モグラ人の特徴を色濃く残す民族である。
彼らの獣尾は退化しきっており、ほとんど見ることはできない。魔導技術の残り香を残し、大陸でも屈指の文明を誇る。
〇妖精属:
無生物の霊的エネルギーが人の形を得て生まれる特殊な知的生命。
もっとも、一部の種族はその特徴が退化して、通常の生殖にて増える能を得ているものもある。
しかし、彼らはその本体との繋がりを、完全に消すことはできず、その本体の状況に身体能力や感情、生理的機能が左右されてしまう。
「ニンフ族」:
イ・ラプセル大陸独自の知的生命。
無生物を本体として、その霊的エネルギーがヒトの形をとって生まれる。
その本体は多岐にわたり、大陸、海、森、谷、河、植物、家屋、などあらゆる無生物に生まれる可能性を持つ。
「パック族」:
大陸妖精。大陸そのものを本体とする妖精属。通常の生殖法で増える。
大陸の状況に左右され、一部邪悪な精神に支配されたものも多い。
「ディナシー族」:
大陸妖精。こちらはイ・ラプセル大陸を本体とする妖精属。
パック族に比べて大陸の影響を受けない、確立した精神的構造を持ち、人類と変わらない発達した文明を有する。
耳が長くエルフ族にそっくりではあるが、獣尾を持たない、明らかに新人属とは違う特徴を持つ。
何より、大陸の生命力を継承しているため、他の妖精と比べても長い寿命を持っている。
「ドヴェルグ族」:
火山妖精。大陸でも地底の溶岩にその本体を持つ妖精属。
火山の生命力を継承し、ドワーフ族のように地底に巨大文明を築いている。
その地下帝国は、イ・ラプセル大陸全土に及び、地下世界を支配している。
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