World Building 0 ソーディアン大陸
●はじめに:
本作品世界の基本設定を解説いたします。
なるべく短く簡潔にを基本として解説しますので、詳しい設定を知りたいときは、後の『World Building』を参照してください。
●地理:
『ソーディアン大陸』
作品世界に三つある大陸の一つ。文明レベルとしては、三大陸中最も遅れている。これは、長らく白龍神ヒューディアの庇護下にあった事が原因である。
人類が生活する領域は大きく分けて、中央部のヒューディナ大平原、南東部のボーファスの大地、南西部のカディルナの地、北西部のゲイランディア諸島、中央東部ノギアザ砂漠、そしてエルフ族の住む森林地帯、ドワーフ族の住む火山地帯に分かれている。昔は東部一帯にも人類が住んでいたが、現在は魔龍の潜む絶対不可侵領域と化している。
●組織:
『ボーファス帝国』
黒の部族、通称月エルフ族と、白の民による特殊な国家。黒の部族は遊牧民であるゆえに、白の民から生まれる天帝の命がない間は、自由に生活している。
『聖バリス教会』
現在進行形で他民族を侵略している赤の民の宗教組織。赤の民の国家はこの組織によって半ば支配されており、その名のもとに他民族を虐殺している。
『希少なる魔龍討伐士』
魔龍鋼の短剣を持った英雄たち。大陸中を旅して弱い者達の力となっている。相互扶助の討伐士組合が存在している。
『妖魔族』
一部の妖精が変異したとされる人型の魔物。人類種虐殺を基本思想とする完全なるモンスター。文明的なものはあるものの、それを人類種虐殺にしか利用しない。
●神々:
『古代神』
古よりソーディアン大陸で信仰対象となっていた古き神々。主神は大陸の名でもある文明神ソーディアンである。聖バリス教会からは、悪しき宗教として弾圧対象となっている。
『聖バリス神』
元は竜殺しの英雄である古代神バリスを唯一神として生まれた新興宗教の神。魔龍アールゾヴァリダを倒すには、大陸の全民族がこの神に帰依すべしとして、他民族侵略の旗印となっている。
『ユグドラシル』
妖精族の信仰対象たる生命の大樹。妖精族の魔法はこの神への賛歌を基盤にして生み出されたものである。
『魔龍アールゾヴァリダ』
ソーディアン大陸を暗黒時代へと導いた龍神。白龍神ヒューディアを食い殺した。現在は東の大地で休眠中。
『白龍神ヒューディア』
かつてソーディアン大陸の人類種(妖精族などの一部を除く)の信仰対象であった神。魔龍アールゾヴァリダに倒され、暗黒時代に至るきっかけとなる。
●種族:
『人間』
大陸でもっとも多い人類種。色の名前で自らを呼ぶ。すなわち『黄の民』『赤の民』『青の民』『紫の民』『白の民』の五つが現在存在している。
『黒の部族』
通称月エルフ。褐色の肌、銀の髪、金の瞳、頭部に角、そして毛の生えた龍尾を持つ種族。大銀狼を騎獣とする遊牧民である。今も昔も古代神信仰である。
『緑の民』
通称エルフ。白い肌、金髪の髪、青い瞳、毛の生えた尾を持つ種族。人間とは別の独自文明を持つ。いわゆる妖精族。
『灰の民』
通称ドワーフ。褐色の肌、茶色の髪と瞳、ずんぐりとした体格を持つ種族。人間とは別の独自文明を持つ。いわゆる妖精族。おそらくソーディアン大陸で一番文明が進んだ種族。
『無色の民』
通称パック。人間の子供のような外見、少しとがった耳を持つ種族。間とは別の独自文明を持つ。いわゆる妖精族。旅が大好きで、悪戯も大好き。
『アルティス族』
明確に他大陸を起源とする種族。色の名では呼ばれない。青の民の領域で暮らす、獣耳と尻尾を有する獣人族である。
●信仰:
『古代神信仰』
一般には魔女信仰と呼ばれている。魔女を祭司として古代神を信仰する。その魔法は真言魔法と呼ばれる。
『聖バリス神信仰』
赤の民による新興宗教。前教皇の著書が、現在の彼らによる虐殺行為の基礎となっている。魔女は魔龍の眷属とみなし弾圧している。その魔法は経文魔法と呼ばれる。
『ユグドラシル信仰』
妖精族の宗教。歌や楽器の演奏を祭祀に利用する謎の多い宗教。その魔法は歌唱魔法と呼ばれる。
『ヒューディア信仰』
かつての人間が傾倒していた宗教。明確に意志ある神が庇護者であったゆえに、それまでの人間は独自の国家体制が希薄であった。かつての『黒の部族』と対立関係にあったようであるが……?
●言語
『大陸語』
大陸共通の言語。基本ソーディアン大陸ではこの言語のみが使用される。しかし、地方や種族によって訛りが強く、通じないことも多々あり言語通訳の魔法が普及している。
『真言』
魔女が扱う祈りの言葉。真言魔法は、まず本尊である神への帰依の言葉から始まるために、無言で魔法を扱う事はほぼ不可能である(無論、それは他の魔法でもそう変わらないが)。
●その他:
『古代統一文明』
かつて『天の魔導』によって全人類種を支配していた国家。後の『狂神大戦』で滅亡したとされる。現在の魔法はかの文明の残滓であり、それゆえにすべからく『精霊との交信を基礎とする精霊魔法』となっている。
『
魔法の基盤となるエネルギー。それを活性化するためには意志あるヒトの精神力が必要となる。
『五大元素』
この世界ではいわゆる四大元素ではなく五大元素、すなわち『
『自然精霊』
自然に存在する精霊。特定の環境ならば、必ずその環境にあった自然精霊がいると言うわけでもなく、結構レアな存在である。
自然精霊には属性ごとの優劣は存在しない。自然精霊は扱える魔法の範囲が限定的である代わりに、一体支配出来ればそれだけ強大な力を得ることが可能なのである
『異邦人』
異世界や他大陸から渡ってくる人間や異種族。一部の人々の間では存在するのが常識となっている。主人公であるアストもこの異邦人にあたる存在である。
※ 現在信仰されている主な古代神
『神王ソーディアン』
古代神信仰の主神。大陸の名称にも使用されている。創造神は祖父母にあたり、本人は旅や文明などを司っている。
『バリス』
聖バリス神の元となった龍殺しの英雄。ソーディアンの父にあたる。
この古代神自体の信仰は小さなものであり、ソーディアンの脇侍、あるいはフラウとともに道祖神としての信仰が基本である。
『アシュトヴァール』
力ある風の神。ソーディアン大陸古代神信仰でもっとも人気のある神様。
バリスに倒された魔龍カーンの息子にして、ソーディアンの最大の親友でもある。
『ベルネイア』
嵐と雷の神。アシュトヴァールの妹。魔龍カーンの娘。
ソーディアンの妻神の一人。おそらく妻神の中では最も有名であろう。
『カーン』
暴風雨と天変地異の神。
かつてソーディアン大陸を襲ったとされる魔龍。バリスによって倒されて、その血肉が大地を潤す根源となったとされる。
『ルーネシア』
盲目の女神。太陽と光をつかさどる。
数々の予言によってソーディアンの旅を助けたとされる妻神の一人。光を浴びて一瞬盲目になるのは、女神の加護であると考えられている。
『アルティ』
月の女神。女性の守護者でもある。ソーディアンの妻神の一人。
昔はただ月の満ち欠けを司っていたが、フラウの神性を受け入れて生殖をも司るようになった。
『フラウ』
バリスの妻である大地の女神。
その信仰は生活に溶け込んでおり、彼女自体を特別に信仰することは少ない。主な信仰としては、バリスとともに道祖神として信仰される場合であろうか。
性交渉をつかさどる神としても有名であり、聖バリス教会では性病を蔓延させる魔女として扱われている。
『カルスト』
ソーディアンの息子の一人。ベルネイアとの子供。
治水とそれによって生まれる文明を司る神。河とその鎮守、河を使った貿易を守る貿易神でもある。
『海洋の三女神』
古代神信仰における航海守護の神。
カルテナ、システナ、ミラディーの三女神のことを指す。海の鎮守、海洋航海守護の女神であり、同時に歌を司る芸能の女神でもある。
『ネフィス』
青の民独自の古代神。おそらく元いた大陸の宗教における神だと思われる。
海を司る神であり、海洋国家である青の民たちの主神的立ち位置になっている。
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