8ページ目 師匠!

「おっかえりー、あれその子は?」


「ただいまですみなみさん、こいつは友達ですよ」


 友達って思ってくれたんだ。嬉しい。

「あっ、お邪魔します」


「ん、それとさ、いつも言ってるじゃん、コウちゃんは私のことを南師匠って呼んでって」


「俺のことコウちゃんって呼ばないでくださいよ、子どもじゃないですから、み..南師匠」


「うう…言ってくれたー、言ってくれたよ!嬉しい!」


「いや、だから、まぁいいや、行こうぜ補夢羅」


「え、あーわかった、じゃあおじゃまします」


「ん、1階には来ないでね」


「わかりました」

 二階に上がると、部屋は2つあった。

「入っていいぜ」

 友達の部屋に入るのはいつもドキドキしてしまうんだよな。

「すごいな」

 一面本だらけの場所だった。

「とりあえず荷物置いてくれ、それから銭湯にでもいくか」

 置く荷物なんてなかったが、

「わかった、行こう」

 意外にも心が踊った。

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