6ページ目 ここはいわゆる異世界という場所

「はむ、やっぱサンドイッチはおいしーな」

 大体理解した。

「つまりここは地球ではなく新界しんかいと言う場所なんだよね」

「ん、それであってるよ補夢羅くん」

 彼女はラヴィ・ルーン・エリス、そして彼は友山 工咲ゆうじょう こうさく、最初は頭おかしいって思ったけど蓋をあけるといい人達で仲良くしてもらうことが出来た。まぁ頭おかしいかったのは俺の方だったけど。

「なあ、本当に違う星から来たんだよな」

「うん、でも精密に言うと異世界からだと思うけど」

「——わかった、信じてみる、補夢羅は嘘ついてなさそうだし」

 無理だろうけど一応聞いてみるか。

「本題に入りたいけど俺は家に帰れると思う?」

「無理だと思うー」

「いや、できると思う、俺はそれの専門家じゃないから詳しくはいえないが、ほかの次元に行く人達がいるんだ。そこに乗ればなんとか」

「ほんと!」

 胸が踊った。帰れるかもしれない。

「無理じゃない?あれ乗るの免許めんきょ持ってないと無理だし、部外者も乗せられないし。」

「マジで」

「マジだよ、俺も受けたことあるけどムズすぎておちた」

「……振り出しに戻った」


 ん?なんだ?皆んな店を出ている。

「あーもうこんな時間なんだ」

「帰らないとな」

「なんで」

「ここでは、21時ごろから22時まで清掃があるんだよ」

 だから皆んな出て行ったのか。なんでって聞きたい所もあるけどまた明日でいか。

「あ、……俺帰る家ない。どうしたらいい!?」


「……それなら俺のとこ来いよ」

 ありがたい。

「じゃ、帰るねーまた明日!」

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