5ページ目 助けてくれた

 結局ここはどこなんだ?

 怖い、

「とりあえず、まずはここから出よう」

 なにがおきたか、俺はサイコ女に殺された。いや、冷静になると殺されかけただけかもしれない。思い出せない。殺されかけた理由はおおかた殺しの現場を見てしまった口封じだろな。

「はー、終わった...これからも狙われるのか」

 ワイ人生終了のお知らせ。

 なんてやってる場合じゃないな。


「ここは……?」

 本当に知らない場所だった。

 近代的な所であり、高い塔があった。立体映像ってやつかな。町中に映像だけの看板が置いてある。マジでどこだ、こんな場所日本になかったと思うけど、それくらいここは未来な場所だった。

「確かあの女日本語話してたよな...」

 はーわけわかんない。どうしよ

「とっ、すいません」

 えっ、どうしたんだろ

「あの、何か困ってるんじゃないですか」

「えっ」

どういうこと?

「あっ、すいません自分の力が"他人の心の色を見る"なんですよ。だから、あなたが困ってるってわかったんです」


 力?他人の心?


「あーそりゃ困るよ工咲、すいませんこの子

困っている人見ると助けたくなる病なんですよ」

「……それは分かったんですけど、'力'とか'他人の心'とかどういうことなのか」

 言葉が詰まる、相手もそうなのか、会話が止まってしまった。

「あー、とりあえず、カフェで話しませんか、お腹すいちゃて」

 お腹、俺も腹がすいた、あっ


 ぐ〜という音が周囲に響きわたった。


………

恥ずかしい。

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