4ページ目 おつかい


…数分前俺は師匠に買い出しを頼まれた。嫌だった。正直に言えば本当にいきたくなかった。

「だけど、目の前で文句垂れ流すほど、俺の勇

気はないからなー」


文句を垂れ流していると横から声がした。

「あっ、工咲こうさく!」

「うおっ」

 こいつ、

「久しぶり、なにかよう」

「いや、いや、何をそんなにおこってるの」

「何をって、おまえ覚えてないのかよ、昨日おまえのせいで一晩中叱られることになったんだよ!」


紛れもない事実だ!


「ちょ、ちょっと待ってよ、あれはしょうがないじゃん」

「どこが」

「どこがって、私女だし....」

「あのなー世の中の女性は買い出しぐらい忘れないって」

「そうかな〜」

 そうだろ、まっ反論しても無駄か、いつもみたいに俺が被害を受けるだけだろうし。

「とっ、すいません」

 あぶねー、人に当たるとこだった。ん...

「あの、何が困ってるんじゃないですか」

「えっ!?」

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