第7話 真一と長島…長島の破局

真一は長野の夏美と破局して遠距離恋愛が終わり、祖母の死去、真一自身の入院と立て続けに不幸を襲った。


ある日から長島からメールが来なくなっていた真一だった。


長島からメールが来なくなってから2週間が過ぎた頃、真一宛に長島から突如メールが届いた。


長島『お知らせします。私、彼氏と別れました』

真一『お疲れ様です。大丈夫か?』

長島『大丈夫やで』

真一『そうか…。愚痴とか言いたかったら、声かけてな。一人で抱え込んでたらアカンで。もしオレでよかったら、話はナンボでも聞くから…』

長島『わかった。ありがとう』


長島も彼氏と別れたのだった。メールを見て、長島の心中穏やかでないことを察した真一だった。真一は、あえて長島から何か言って来るまで、彼氏と別れた話は聞かなかった。すると、長島からメールが来た。


長島『彼氏と別れた理由とか聞かへんの?』

真一『聞きたいけど、りっちゃんの心中察したんやけど、余計なお世話やったかな…』

長島『ありがとう。でも大丈夫やで。聞いて欲しいんやけど…』

真一『うん、話はナンボでも聞くで。どうしたんや?』

長島『私、彼氏と一応付き合ってたんやけど、しんちゃんじゃないけど、アッシー(運転手)と「体だけの関係」みたいな感じやったから。それで、この前しんちゃんが彼女と別れた話を聞いていて、ダラダラした付き合いもアカンと思ったから、別れた、というか自然消滅したようなもんなんや』

真一『そうやったんか…』

長島『うん。しんちゃんは彼女募集中やろ?』

真一『というか、あんまり考えてない。病み上がりなもんで…(苦笑)』

長島『そうやなぁ…。病み上がりなら、尚更そばに誰かおってないとアカンのとちゃうん(違う)?』

真一『そうやけど…。中々田舎にはおらんのとちゃうか…』

長島『しんちゃん、体調はホンマに大丈夫なんか?』

真一『大丈夫やけど、体力が入院したせいで落ちてるから、車の運転も福町までくらいしか行かれへん。京都すら行かれへん…って情けないわぁ』

長島『それはしゃあない(仕方がない)やんか。焦らんと少しずつ体力回復してから、また京都まで車で出かけたらええやん』

真一『ありがとう』

長島『なんか、しんちゃんのこと心配になるわぁ…』

真一『なんで?』

長島『なんか、焦ってるような感じがしてて…』

真一『焦ってへん(ない)から大丈夫やで』


長島は真一のことが心配になっていた。真一はそんな長島の気持ちに感謝していた。


真一『今度の自主研修は参加するんか?』

長島『参加するで。しんちゃんも参加するやろ?』

真一『するで』

長島『またお弁当の時に話そか』

真一『そうやな』

長島『じゃあ、待ってるわ』


長島が話をしたがっているように思えた真一は、長島とメールでこのようなやりとりをしていたのだった。

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