弱小貴族家の息子、思いがけずに成り上がる。〜必死の努力の結果覚醒した時間と空間魔法に規格外の魔力量を合わせて学院生活を無双する!〜
第2章 四大魔法学院対抗戦 前編 十一話 少し距離が近づいた気がします。
第2章 四大魔法学院対抗戦 前編 十一話 少し距離が近づいた気がします。
放心状態となっていた俺は、先にその状態から抜け出していたアリシアのおかげでどうにか我に返った。
「お、おい、アレク。なんだよその魔法…」
「説明しようとするとちょっと難しくてな。俺にもイメージが出来ただけで原理は大してわからんのだ」
「な、なんだそれ!?」
「まぁ1つ言えるのは、さっきのお前の魔法のイメージを聞いたらできる気がしたってことだな!」
そうしてアレクは盛大に笑っていた。
「それで、これと似たことを俺にやれって?正直に言おう。無理だ」
「まぁ確かにお前一人では無理だな」
「?その言い方だと1人じゃなければできるみたいな言い方だな」
「あぁ、俺の中では既にイメージができている。それをお前たちにやってもらいたい」
お前たち?それって…
「俺とアリシアにってこと?」
「正確にはレオと氷属性の魔法が使える人だな」
「アレク、詳しく聞かせろ」
「そのつもりだ、だがここでは少し説明しずらいからな。放課後にまた説明する」
そこでちょうど授業終了のチャイムが鳴り俺たちAクラスは各々教室に戻って行った。
放課後俺とアリシアは詳しく説明を聞くためにアレクの席の前まで来ていた。
「それで、どんなイメージをすればあれと似たような魔法が撃てるんだ?」
「まぁ待て、まずはお前の光魔法であれと似た魔法を使う方法を教える。イメージはそれからだ」
そう言ってアレクはノートを取りだしその魔法についての説明を始めた。
「なるほど、つまりガラスの様な透明な楕円形のレンズに光を当てると光が当たった方とは逆のレンズから光が屈折して光線になるってことですか?」
「だいたいはそんな感じだ。だがそれだけではまだ俺の使った『
「そこに俺のイメージで推進力と攻撃力を加えるってことか」
「そういう事だ。これが出来ればかなり強力な武器になるからな。それで、どうする?今日から練習を始めるか?」
「だな、アリシアはどうする?何か家の用事とかあればそっち優先してもらって構わないけど…」
「いえ!もちろん私も参加しますよ!」
「よし、それじゃあ早速演習場に行くか!」
「待て、俺たちだけ知っていてもダメだろうチームメイトはあと2人いるんだ。ダリスとサリーも呼ぶぞ」
そうして俺とアリシアでサリーをアレクがダリスを呼びに行き第1演習場で集まることにした。
サリーを呼びに行く道中俺はあることに気づく。
「そう言えば、アレクは来週ある試合のためにって言ってたよな?」
「そうですね、確かそう言ってた気がします」
「それじゃあ、他のチームの奴らがいるかもしれない第1演習場で練習するのはまずいんじゃないか?」
「た、確かに…」
「まぁ、見らたとしてもアレクのあれを見ると対策なんてそう簡単に出来そうにないけど。とりあえずこのことは第1演習場に着いてからアレクに聞こう」
「そうですね、それがいいと思います」
そう言ってニッコリと笑うアリシアに俺は本日2度目の思わぬ攻撃を食らう。
はぁ、やっぱりアリシアは可愛いな〜
その後サリーを見つけ俺たちは3人で第1演習場に向かう。
第1演習場に着くと既にアレクとダリスが到着していた。
「ごめん、待たせたか?」
「いや、俺達も今来たところだ」
「それなら良かった。あ、そうだアレク1つ聞きたいんだが今回のこの練習って来週の試合の秘策みたいな感じだよな?」
「ん?まぁ、そんな感じだがそれがどうした?」
「いや、それなら他のチームの奴らが見てるかもしれない演習場で練習するのはまずいんじゃないかなって…」
俺はさっき気になったことをアレクに伝えた。
「それについては俺も道中考えていたよ。だがまぁ、ここ以外に魔法の練習ができるところも無いからな。ある程度は仕方がないだろう」
「それなんだけど俺にいい場所の心当たりがあるんだ」
「本当か!だが、今から移動に割ける時間はあまりないぞ?」
「それについても大丈夫そんなに時間はかからないから」
そうして俺は周りに誰もいないことを確認し
「レオ君、これも魔法ですか…?」
「あぁ、『
「凄い魔法だね空間魔法ってこんなこともできるんだ」
「異空間収納と言い
「ん?アレク、今なんか言ったか?」
「いや、なんでもない…」
「こんなこともできるなんて、やっぱりレオ君は凄いです!」
「ありがとう、アリシア」
アリシアってカレンに似てるところがあると思ってたけどどっちかって言うとマナ寄りかな?
そう思って俺はついマナにやるようにアリシアの頭を撫でてしまった
「え、えぇ!?レ、レレ、レオ君!?」
「え?あ、ごめん!つい妹にしてやるみたいに撫でちゃって…嫌だったよな?」
「い、いえ…嫌では無い、んですけど…恥ずかしいと言うかなんと言うか…」
そうしてアリシアは顔を赤らめながら俯いてしまった。
「レオ君。それは無いかな〜」
「あまりにも酷すぎるな」
「お前ってやつは…」
3人から冷めた目で見られた俺はいたたまれなくなり話題を変えるため
「あー、あの、アリシア?さっきはごめんな。その、俺にできることなら何でも言う事聞くから!ほんと、ごめん!」
「何でもですか、?」
「あぁ!なんでも言っていいぞ!」
「それじゃあ…」
そうしてアリシアは顔を上げる。
「また、頭、撫でてほしいです」
「えっ…い、いいのか?」
「はい、じゃないと許してあげません!」
そう言われてしまうと俺は何も言い返せないため
「わかった。そんな事で良ければいつでもするよ」
「本当ですか?」
「うん」
「それじゃあ今してください!」
「い、今か!?」
「今です!」
そう言ってアリシアはこちらを上目遣いに睨んで来るので俺もこの場がそれで収まるならと思い了承した。
「じゃ、行くぞ?」
「はい、お願いします」
俺は再び、アリシアの頭を撫でる。撫でられているアリシアは嬉しそうに笑っているのでこれでよかったんだろう。
「それじゃあ、みんな待ってるしそろそろ行くか?」
「はい、行きましょう!」
そうして俺はアリシアと並んで
「遅かったな、2人とも。何かあったか?」
「いや、何でもないよ」
「それで、レオ。ここは一体どこなんだ?」
「ここはウィルダーナの森。リヴァイス家の領地の中にある森で俺の庭みたいな場所だ。ここならある程度は思う存分魔法が使えるよ」
「そうか、それはありがたいな。では、早速始めるとするか」
その日から俺たちの代表選抜試合に向けての練習が始まった。
「ねぇ、アリシア。レオ君と何かいいことでもあったの?」
「え!?な、なんで?なにもないよ?」
「ふふっアリシアって昔からすぐ顔に出るよね。
「うぅ、やっぱり、サリーにはバレちゃうか。」
「当然でしょ、親友なんだから。後で教えてくれる?」
「うん」
「それじゃあ、今は聞かないでいてあげる」
「ふふっ、ありがとうサリー。大好き」
「そう言うのはレオ君に言ってあげなよ」
「そ、それは、まだちょっと難しいよぉ…」
そうして2人は笑い合い3人の輪の中に入っていった。
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