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「よっし! ギルド長権限でお前を条件付きCランクとする!」
「・・・・・はぁーーーーーーーっ!!!」
「ちょっ! ギルド長何言ってんですニャ! カナデは今さっき登録したばかりの新米冒険者ですニャよ!!!」
ミレーナの口ぶりからすると、あまりないことらしい。これは断ったほうがいいのか?それに特別C ランクってどういうことだろう。
ミレーナさんに質問すると、いまだ興奮しているようだったが丁寧に教えてくれた。
「特別Cランクってことは、何か1つでもこちらが指定した依頼を受けると無条件でBランクになれる事ニャ。こんな前例殆んどニャいニャ・・・・。」
「確かに前例はほとんどないが、実力的には申し分ないだろう。なんせ魔の森の魔物やらなんやらをそこのフェンリルとたった二人で狩ってきたんだからな。逆にこいつを低ランクのままにしてたらギルドの信用にかかわってきちまう。さて、ここまででなんか質問とかはねえか?」
一通り説明し終えたカイザルさんは奏に聞いた。
「えっと・・・、魔の森の魔物ってそんなに強いんですか?」
一瞬の沈黙・・・・・。
「はっはっはっ!!」
突然カイザルさんが笑い出した。ミレーナは頭を押さえている。
何か変なことを聞いてしまったのかと思い、助けを求めるようにカイルを見ると、カイルはとんでもないものを見てしまったように口を開けて奏を呆然と見ていた。
何が何だかわからないでいると、笑いが収まったカイザルさんが説明してくれた。
「はぁ。まさか魔の森にすむ魔物の強さも知らずに倒していたのか。つくづく規格外だな。魔の森はAランク以上の冒険者でないと、確実に命を落とす森だ。」
「えっ!?」
今度は奏が驚く番だ。魔王討伐のせいで魔物の強さの感覚が鈍くなっていたようだ。
「まぁ、そんなことできょうから冒険者としてがんばれ。お前だったらSランクも夢じゃないだろうな。指定以来の内容はミレーナに聞いてくれ。」
そう言ってカイザルさんは部屋から出ていった。
「それじゃあカナデ、この中から指定以来を選んでほしいニャ。今さっき出してくれた素材の中に指定以来になっている素材があれば依頼完了になるニャ。」
と言って分厚いファイルを差し出した。パラパラめくっていくとだした素材の中に、指定依頼された素材がいくつかあった。それをミレーナさんに報告すると、
「すごいニャ・・・・、こんニャに・・・・・。了解ニャ。これでカナデは文句なしのBランクの冒険者ニャ! これからも頑張ってニャ!」
奏は無事? に冒険者登録を終え、魔物討伐の依頼をその場で受けカイルと一緒に魔の森に戻った。
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