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「何かご質問はありますかニャ?」
「あの。素材の買い取りは、今まで倒したやつとかでも大丈夫ですか?」
「はいですニャ。」
奏はほっとした。これで当面は生活に困ることはない。
「それではお願いします。でも、量が多いので、別の場所で出したいんですが‥‥。」
「ニャ? そうですかニャ? ニャらこちらにどうぞ。」
ミレーナさんは不思議そうにしながらも、奏たちを奥の部屋に案内した。
「このテーブルに出してくださいニャ。」
「わかりました。あとミレーナさん、私たちに敬語はいりませんよ。名前も呼び捨てでかまいません。」
私は亜空間から倒した魔物や魔獣、採取した薬草などを次々出していきながらミレーナさんに言った。
「わかったニャ。カナデって呼ぶにゃ。ところで・・・いったいどれだけ出すニャ…‥。」
自分たちようのもの以外全部出し切ったところでミレーナさんが、頬を引きつらせながら言った。
「まさかこれ全部かニャ!! しかも貴重な薬草がこんニャに‥‥‥。って薬草の隣にあるのって地竜じゃニャい!? しかもこんなにきれいな状態で!!! はっ、こうしてる場合じゃニャい。早くギルド長を呼んでこなきゃ。カナデ、ちょっとここで待っとくニャ!」
そう早口で言うと、ミレーナさんは部屋を飛び出していった。
しばらくすると、ミレーナさんがガタイのいい強面の人を連れて戻ってきた。
「カナデ紹介するニャ。こちらはギルド長のカイザルギルド長ニャ。ギルド長、こちらがカナデと契約獣のカイルですニャ。」
「初めまして。カナデといいます。こっちは契約獣のカイルです。」
「ミレーナも言ったとおり、俺はここのギルド長をやってるカイザルだ。他の奴らからはギルド長か名前で呼ばれている。よろしくな新人。」
ギルド長のカイザルさんは、テーブルに山積みにされている買い取り予定のものをちらりと見て顔を引きつらせた。
「おい。この量の魔物やら薬草やらをお前1人で撮ったのか?」
席に着くや否やカイザルさんは、威圧感たっぷりに切り出した。私は背中に冷や汗が流れるのを感じた。
「はい。カイルと二人で撮りました。」
数秒のにらみ合い‥‥。体感ではなん十分もそしているような感じがした。
「はっはっはっはっ!!!」
突然カイザルさんが笑い出した。
「たまにいるだよな。こういう突拍子もねえ奴が!おもしれえ。」
どうやら信じてもらえたようだ。
「よっし! ギルド長権限でお前を条件付きCランクとする!」
「・・・・・はぁーーーーーーーっ!!!」
あまりの突拍子もない宣言にミレーナは思わず叫んでしまった。
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