誰かの彼氏な貴方が好き。

1.がッこウ

「すみません、今日も遅刻します。｣

━━そう。

「お願いします。はい。失礼しま｣

━━ガチャッ

担任には呆れられた。

私は学校が好きではない。

行く理由が掴めない。

どうして私ばっかりが。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

自転車を漕ぎながら音楽を聴いていた。

ｶﾞﾁｬﾝｯ

弾みでスマホを床に落としてしまった。

割れてしまった画面が私の憂鬱な表情を

映し出す。

最悪だ。

結局今日はお昼休みから行くことにした。

1人でお弁当を食べるのは怖いので

グループに入って食べる。

お弁当箱を開くと

今日は大好きなハンバーグが入っていた。

ハンバーグを丁寧に切って

口に運ぼうとすると、

グループの主格が口を開いた

「みんなさぁ、昨日グループチャットで言ってたあれ、入れてきた？！｣

「もちーみんな卵焼き入ってんじゃんー｣

「まじ最高」

私は、ひとりぼっち。

切ったハンバーグを元の位置に戻して

ご飯をひとくち口に入れて

お弁当箱を閉じる。

もういらない。

私は、ひとりぼっち。