内容まとめ 【仮面世界】 仮面がばら撒かれた世界に派遣された者の活動記録（1章）

内容まとめ_1章5節（30～32枚目）に相当

　本文は以下の構成になっており、それぞれの内容について、内容をまとめています。

　また、ここで言及しました作品固有の用語・陣営・登場人物などは解説集として、別枠で投稿しています。

　詳しい内容はそちらでご確認のほど、よろしくお願いいたします。

　ただし解説集は各章の最新および全体の最新に合わせた内容で更新しています。

　ここで語る以上のネタバレを理解した上でご確認のほど、よろしくお願いいたします。それを望まない方は解説集の閲覧を御遠慮（ごえんりょ）してくださいますよう、よろしくお願いいたします。

【構成】

・本編-文庫本換算ページ数

・本編-大まかな内容

・陣営：仮面暴徒（ブレイカー）

・陣営：仮面装属（ノーブル）

・陣営：ホコアドクの住人たち

・陣営：ホコアドク随一（ずいいち）の資産家の令嬢だった娘とそれに付き従う人

・陣営：世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する人たち

【本編-文庫本換算ページ数】

　69ページ。

【本編-大まかな内容】

　1章5節に関わった陣営、仮面暴徒（ブレイカー）、仮面装属（ノーブル）、ホコアドクの住人たち、ホコアドク随一（ずいいち）の資産家の令嬢だった娘とそれに付き従う人、そして世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する人たち、それぞれの立場を整理しています。

【陣営：仮面暴徒（ブレイカー）】

　ホコアドクで悪行を働く暴力組織。築き上げた縄張りで手にする利益を守るため、自分たちを討伐に来る仮面装属（ノーブル）から逃げず、迎え撃つ所存でいる。

　しかし仮面装属（ノーブル）と矛を交える前に大きな打撃を受ける。

　世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する者たち、5人の集団の手によって。

　その集団の1人が町を火事にしたせいで町並みが更地になった。これにより仮面装属（ノーブル）の進撃の速度を緩めることができなくなった。阻む町並みでいなすことができなくなった。

　さらにその火事により仮面暴徒（ブレイカー）が囲い込んでいた町の人たちの命が奪われた。

　これにより仮面装属（ノーブル）を躊躇（ちゅうちょ）させられなくなった。

　救済を名目に動いているため、奴隷（どれい）と化している者たちを前面に押し出されれば、攻撃を緩めなければならない。その者たちを傷つけてしまえば、後々、悪評を流される要因になりかねないため、どうしても遠慮（えんりょ）してしまう。

　その作戦が取れなくなり、純粋な戦力で立ち向かうことになった。屋敷は被害に遭（あ）わなかったとはいえ、さらなる苦境へと追い込まれた。

　火事による直接の被害は大したことがなかったとはいえ、由々しき事態であることには変わりない。町唯一の門にいた4人を除けば、甚大な被害を受けなかったとはいえ、戦局が厳しくなったことは歪（ゆが）めない。

【陣営：仮面装属（ノーブル）】

　ホコアドクで悪行を働く暴力組織：仮面暴徒（ブレイカー）を討伐するために部隊を動かしている仮面装属（ノーブル）。統治領域（フィールド）の運営者としての責務として、秩序を乱す存在を駆除する名目で事を起こしている。

　しかし仮面暴徒（ブレイカー）と矛を交える前に大きな打撃を受ける。

　世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する者たち、5人の集団の手によって。

　その集団の1人が町の外に敷（し）いた陣地を襲撃されたせいで仮面暴徒（ブレイカー）を逃がさない包囲網が崩された。これにより留まる場所を失ってしまった。討伐に際する基点がなくなり、時間をかければかけるほど、戦局の維持ができなくなってしまった。

　さらにそれを支えるための物資と人員も削られたため、より短期で決着をつける必要が出てきた。

　全滅（ぜんめつ）は避けられたが、余裕がなくなった。町がなくなり、そこに住まう人たちがいなくなり、攻めやすくはなったものの、苦境に立たされたことには違いない。町の大規模被害による戦後処理は煩（わずら）わしいものの、町の人たちに急かされなくなり、仮面暴徒（ブレイカー）へ躊躇（ちゅうちょ）する謂（いわ）れもなくなったが、兵站（へいたん）が削られたのは痛かった。

【陣営：ホコアドクの住人たち】

　ホコアドクを拠点に活動する暴力組織：仮面暴徒（ブレイカー）により日々を苦しんで生きている町の人たち。抵抗に及べば、痛い目に遭（あ）ってきたので、苦々しいことではあるが、相手の我（わ）が儘（まま）を受け入れる日々を過ごしていた。

　その日々を崩す存在、救済を掲げて動く、仮面装属の統治領域（ノーブル・フィールド）の管理者である仮面装属（ノーブル）が派遣した部隊により希望が見えた。仮面暴徒（ブレイカー）が怒り、その腹いせで痛い目に遭（あ）わされるかもしれないから浮かれた姿を見せなかった。まだ助かったわけではないため、いつもと変わらない態度でいた。苦しみから解放する未来が訪れると思えたことには違いないが。

　しかしその解放は思いもしなかった方法で起きた。

　世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する者たち、5人の集団の手によって。

　その集団の1人が町を火事にしたせいでそこに住まう人たちは仮面暴徒（ブレイカー）から解放された。町一帯を覆っていたため、逃げる暇もなく、死ぬことになった。搾取（さくしゅ）される苦しみ、盾代わりにされる苦しみから解放されることにはなったが、その引き換えに人生という名の舞台から降りることになった。

【陣営：ホコアドク随一（ずいいち）の資産家の令嬢だった娘とそれに付き従う人】

　ホコアドクが仮面暴徒（ブレイカー）に占拠されるまで、幸せな日々を過ごしていたフランネ・フルスワットとその生活を支えていたビルガー・クルク。

　しかし先の事が起きて以降は不幸のどん底に落とされた。

　日々の彩りのあったものは失い、婚約者からは見限られ、仮面暴徒（ブレイカー）に抗おうと活動しても身内以外付き合ってくれず、そして仮面装属（ノーブル）が動くまでに1年以上かかった、と散々だった。

　その根本の原因は仮面暴徒（ブレイカー）にあり、仮面装属（ノーブル）に討たれれば、抱える憎悪を晴らす機会が奪われる。そのため、数知らぬ者たちしか知らない、屋敷に通じる地下通路から仮面暴徒（ブレイカー）の拠点に侵入し、火事を起こして、全滅を図ろうとした。

　けれどその通路にいた仮面暴徒（ブレイカー）の仮面の適合者（バイパー）により阻まれた。

　事前に町の何でも屋から聞き及んでいたため、対策が打たれていた。仮面暴徒（ブレイカー）に通じる何でも屋に依頼と称して、秘密を洩（も）らした故、奇襲は失敗に終わった。

　そして2人はそこで死ぬことになった。

　念力の仮面の適合者（バイパー）による力場の制御で圧死させられた。

【陣営：世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する人たち】

　仮面暴徒（ブレイカー）と仮面装属（ノーブル）がホコアドクで騒動を起こしている隙（すき）に仮面暴徒（ブレイカー）が持つ100枚の仮面の回収を画策する、レオレ・トフィー、ラピス・ヌルク、ガクウ・ポルポ、ティアス・ティフィカルテ、ピルク・トフィーの5人。

　世界再興物語に登場する、一部では神様と崇（あが）められている存在に仕えると豪語する人たちは、仮面装属（ノーブル）が町に到着した初夜に行動を起こした。設定に凝り、痛々しい単語を発し、さらに人間離れした能力を見せつけ、混乱をもたらした。

　町に火を放ち、仮面暴徒（ブレイカー）の僅（わず）かにもあった勝機を摘（つ）んだ。町並みとそこに住まう人たちの命を奪い、仮面装属（ノーブル）が手こずる要因を失くした。

　さらに仮面装属（ノーブル）の陣地を荒らし、長期戦に臨む姿勢を打ち砕いた。

　短期決戦に持ち込まなければ、地獄を彷徨（さまよ）わせる目に遭（あ）うことを想像させるように仕向けた。仮面暴徒（ブレイカー）を引きつける囮（おとり）として、また自分たちに戦力を向けさせないため、余裕を奪った。

　その代償として、日輪の仮面の使い手だった、ラピスが死んだ。指揮を執っていたレオレの命により自殺を強要されたため、最終目的である、仮面の回収をやり遂げることなく、死に至った。その布石を打つためだけにこの世を去った。

　数少ない仲間、それも仮面の適合者（バイパー）を使い潰した。戦闘を主眼に置いた作戦を決行するわけではないものの、働き手の数を減らす。多勢の中で行動するにも関わらず、それでも目的を成し遂げられると思えるほどに一切、揺らいでいない。