ティエルマ城の物語3

そして僕は街に来た。




するとなんか声が聞こえる。


助けて。ラクノス様。助けて。





「誰か助けを呼んでる!」


「ガロンまだ先まで行くぞー!!」


「ヴァオーーン!!」




そして僕達は声のする方へ向かった。




「ここは...?」


「お前その服装!?」


「僕はラクノス王子だぞ!」


「ラクノス王子だと!?はっはっはっはっは!!」


「何笑ってるおっさん。」


「俺はな。革命軍副幹部のギランだ。すまんが坊やを人質にさせてもらう。」


そしてギランという男は斧を振り回す。


「魔法剣!サンダーソード!」


僕は魔法剣を出した。


「王子を舐めるなよー!!」


そして斧と交えて斧から電流が流れてギランは感電する。


「うわぁーーー!!!」


「ギラン様!!」


「お前らは手を出すな!」


そして僕はギランに掴まれて投げ出された。


僕は意識を失った。






「ここは...?」


「大丈夫?ラクノス王子。」


「君は?」


「ずっと私の声聞いていた覚えはありますか?」


すると僕はあの声を思い出した。


「助けを呼んでいたのは君?」


「そう。」


「君は一体!?」


「私はシーモニア城の王女。ラミア。この革命軍に捕まってしまったの。」


「そうなんだ...」


「僕も捕まったのか。」


「うん。私のせいかもしれないね。本当にごめんなさい。」


「いやそんな事ないよ。ラミア。僕にはリバイアていう強くていいやつがいるんだ!きっと助けに来てくれるよ!」


そして僕たちはしばらく待っていたがリバイアは来ない。


「来ないね。」


「うん。」


「ガロンは寝てるし。」





すると、周りの見張りが騒ぎ出す。


「おい!たった1人で乗り込んできたやつがいるらしい!」


「まじか!?1人でここまで...ゔぁ!!!」


そして見張りの人間は僕らの目の前で倒れた。


「リバイア!」


「ん?あなたはラクノス王子?」


「誰だお前?」


「マリアレス!」


そしてその強い女の人が僕たちを牢から出してくれた。


「ラミア様。遅くなりすみませんでした。」


「ごめんなさいマリアレス。」


すると、遠くから誰か走って来る。


「ご無事でしたかラクノス王子!」


「リバイア!遅いよ!」


「しかしこれは!?」


「ん!?」


「マリアレスじゃないか!」


「知らんな。お前なぞ。」


なんかちょっと重い空気になった。


でも僕はほっとした時ラミアに一目惚れしちゃってた。


「ラミア。また会おうよ。」


「ラクノス王子。私達そう簡単には会えないかもしれない。」


「そんなことないよ!ラミア!」


「じゃあラクノス王子、またね...だね。」


「絶対にまた会うんだよ!」


そして僕たちは手を振った。


「リバイア言っておく。しっかりと皆を守れない使い魔など無駄な存在だと。」


「マリアレス...あの時はすまなかった。君がいなければ...」


そしてラミアとマリアレスは去っていった。


「大丈夫?リバイア。」


「すみませぬラクノス王子。私は無駄な存在なのですかね...」


「リバイア!僕はリバイアの事大好きだよ!大好きな人が無駄な存在なんて僕はありえないと思う!」


「ラクノス様...うぅ...」


リバイアはいっぱい泣いてた。


そして僕達はいつものように帰った。






翌日。


「ガロンー!!また行くぞー!!」


「そうは行きませんよラクノス王子。」


「リバイア。」


「ラクノス王子も危機感をお持ちください。」


「わかったよリバイア。」


「わかってもらえたらよろしいです。」


リバイアはそう言って去って行った。


「よし行くぞガロン!!」


「そうはいかないぞラクノス!」


「父上...」


「頼むから父の言うことを...」


カランカランー!


「敵襲だー!」


いきなりだったが敵襲があった。


「父上怖いよ。」


「覚えているな?例の場所へ逃げなさい。」


「でも父上は!?」


「私はお前とミルが生き残ればそれでいい。」


「早く行きなさい!」


そう言われて僕は逃げた。


「ミリオン王!」


「リバイア。最後まで皆を守り抜こう。」


「了解しました。しかし敵はどこの...」


すると入り口から女性とたくさんの兵が来る。


「やあリバイアではないか。」


「はっ!!なぜ君達が!?」


するとその女性はマリアレスだった。


「私は王の命令に従うのみ。」


「和約はどうなった!?」


「和約なぞ知らぬ。リバイア。いざ勝負!!」


そしてリバイアはマリアレスと剣を交えた。


「マリアレス!目を覚ませ!本当はこんな事はしたくないはずだ!」


「知らぬ!」


そしてミリオン王が上級魔法を発動する。


「いでよ。万死に値する者達を滅する未来への為の犠牲を覚悟。ブリザードソード、インフェルノソード、サンダーソード、ウォーターソード。いざいでよ!」


他の兵を一網打尽する剣を4本繰り出す。


そしてその4本の剣が他の兵を全て蹴散らした。


「マリアレス!頼むから引け!」


「くそっ!」


そう言ってマリアレスは去って行った。


「さすがですミリオン王。」


「私はまだ死なん。守るべきものがあるのだから。」


カランカランー!


「敵撤退!ティエルマ城戦闘に勝利!」


今回の奇襲に打ち勝った。


そしてミリオン王とリバイアはラクノス王子のところへ行った。


「ラクノス王子!」


「終わったんだねリバイア。」


「ええ。皆無事です。」


「よかった。」


「あなた。」


「ミル。」


「勝ったのね。」


「もちろんだ。」


そして私達は犠牲者はいなくてすみ敵の襲撃は引いたのだ。


しかしなぜシーモニア城から奇襲があったのかは未だわからない。


それでも城を守り抜きながら私達は生きていく。

























ティエルマ城の物語3 終
















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