ティエルマ城の物語2

「やっほー!いけいけー!ガロンー!!」


「こらー!ラクノス!何をしとるかー!」


「なにしてるって街に行くんだよ親父ー!」





僕はラクノス。


毎日こうやって自由に生きたくてペットのガロンに乗って門を突破して街に遊びに行ってる。


「あの子、今日は王家の服装で行くなんて。」


「行っけー!!」





そして僕は街にガロンと行った。


しかし、街の人達は恐れた顔だ。


「あの方は...王家の方ではないか!?」


「確かに...」


「おいみんな!遊ぼうよ!」


「みんな部屋に戻りなさい。」


そして誰1人としてみんないなくなった。


「つまんない!」


「寂しいよ...僕...」


「せっかくこうやってガロンと来たのに...」


僕はいつも心の中では独りだった。


すると王宮の方から1人男の人がくる。


「ダメですよラクノス様。全くまるで昔のあの方と同じですね。」


「あ、リバイア!」


「全く王子。危険をもう少し...」


「うるさいやい!行けー!ガロンー!!」


そして砂埃が。


「おほっおほっ!」


「しまった!見失ってしまった。」





そして僕は静かな森に入った。


そしたらガロンが唸ってる。


「ガルルゥ...!!」


「ヴァーーー!!」


なんだあの人型の獣は!


そしてガロンはその獣に突っ込んでいくが吹き飛ばされた。


僕の方に来ている。


「俺食べたってうまくないぞこのやろーが!」


するとその人型の獣は斬られたように倒れる。


「ラクノス様。この森には絶対にもう来ては行けませね。」


「おー!!リバイアー!!」


「御怪我はございませんか?ラクノス様。」


「僕は大丈夫だけどガロンが!」


「なるほど。ガロンを応急処置致しましょう。」


「ガルゥ...」


「よく王子をお守りしたなガロン。」


「ガロンは悪くないんだ!僕を守ってくれたんだ!」


「大丈夫ですよラクノス王子。ガロンに応急処置をするだけですから。」


「ほんとだね!?リバイアを信じるよ僕!」


ミル様に似ていい子なんだが、全く誰に似てこんなところまで来るかな。


ふっ。


そして私はガロンを応急処置し、ラクノス王子もガロンもお守りしながら帰った。







「何をしとるかーラクノス!!」


「リバイアがいなかったら本当に大変な事になるところだったのだぞ!」


「ごめんしゃい...」


「ラクノス。私と約束できる?あの森にはもう行かないって。」


「母上...わかりました...」


「ガロンの治療が済みました。ガロンも良く頑張ってくれました。」


「今日はリバイアもありがとう。」


「いえいえラクノス王子。私の務めでもございますよ。」


「でもリバイアいい人だよ!いつも優しいし!僕の親友だよ!ガロンとリバイアは!」


「ガロンのとこ行ってくる!!」


そしてラクノス王子は笑顔でガロンのところへ走って行った。


「私の事といい昔からすまないな。リバイア。」


「いえミリオン王。私は心から光栄で御座います。」


「ラクノスをこれからも頼めるか。」


「もちろんで御座います。」


「リバイア。汚れてるじゃないか。風呂でも入ってきなさい。」


「ははっ!ありがたき幸せ。」


そして頑張って守って城まで誘導して来たリバイアは体がいろいろな物で汚れていた。


そしてリバイアはミリオン王の言う通り風呂に向かった。


「あなた。リバイアさんは本当に良き方ですね。」


「うむ。命の恩人だよ。リバイアは...」






そして私は風呂に入った。すると、


「あっリバイア!」


「ラクノス王子!」


ラクノス王子が入ってた。


「リバイアいい体してんなー!」


「そんなに見ないでくださいよ王子。」


そして湯に浸かる。


「はぁー。気持ちがいいですね王子。」


「あちちちちちち!!」


「ははは。ラクノス王子にはこの湯は熱いみたいですね。」


「温度下げろよな!こんなん入れないじゃないか!」


「あちらはどうなんでしょうかね?」


「あっ!行ってみる!」


そしてラクノス王子は外の湯に浸かりに行った。


バシャン!!


「あちちちちちち!!熱い熱い熱い!!」


そしてラクノス王子は怒りながら風呂から出て行った。


「これは係の者に言っておかないとな。」


「確かに今日のお湯は熱めだな。」


そしてリバイアも風呂を出た。





その夜...






ラクノス王子...私よ...


ここだよ...ねぇ気づいてよ!






「はっ!!」


「またこの夢だ!」


そう。僕は最近不思議な夢を見るんだ。


僕に呼びかけて来る女の子。


まるで本当に現実で困っている人がいるかの様なんだ。


「ラクノスー!」


「はい父上ー!」


そして父上の所にすぐに向かった。


いつもと違う様子だな。






「ラクノス。最近街では人さらいが起きておる。」


「ほぉ。」


「ほぉじゃない!」


「はい!」


「だからな。悪戯で街に行くのはしばらくは本当にやめてほしい。本当にだ。」


「わかりました。」


「随分と素直だな。ラクノス。やはりミルの息子だな。」


「もちろんです。父上。」


「ではもうよろしい。」


「はい父上。」






そして僕はガロンのところへ行った。


「よし!ガロン!街に行くぞー!」


「ガルゥーー!!」


「何が人さらいだい!そんなん怖くないわい!俺の魔法剣で倒してみんなを助けてやるんだい!」


そして僕の新たな物語が始まる。


























ティエルマ城の物語2 終

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る