AI era star Part2
あれ?俺はなんでここに倒れてんだっけ?
しかもなんか痛え...
「ミクス!俺がわかんねぇか!?」
「ミクスーー!!俺だよ俺!リュウムだよ!」
「私はミクスでありながらあなたの事は一切存じません。」
「いやいや素晴らしいですね。超能力者とAIの戦闘なんて。」
「陰で見てましたがいやはや素晴らしい戦いだったですよ。クハハハハ。」
「グ...グレン!きっさまー!!ミクスに何をした!!」
「少しいじっただけですよ。まぁ、あなたには言う必要もありません。」
「だってここで死ぬんですから。ハハハ。殺れミクス。」
「承知しました。グレン様。」
はっ!!
そうだった...
くそ。グレンめ...
しかしこりゃあだいぶ骨いったな。
とりあえずso990に連絡だ。
そして俺は入院し、今ミクスは何してんだろう。どこにいるんだろうと考えてコンピュータを使い探るが全く情報は入ってこない。
ミクス...
でもお前が殺れと言われたわりには俺生きてたぞ。
本気だったのかあの蹴りは。
そしてグレン。
俺には、俺たちには国のマスターがいるんだからな。
絶対にこの国のマスターに居場所を見つけてもらってその面に強力なパンチを打ち込みに行ってやるからな。
待ってろよ。
そしてしばらくして俺は退院した。
毎日毎日ミクスのことで悩み、そして考え、とりあえずマスターのところに行った。
入り口には厳重に警戒するAIが。
「マスターに会いたい。」
「セキュリティコードを言え。」
「セキュリティコード7582ca249。」
「顔と指紋検査する。」
...
「一致。完了。いってらっしゃいませ。」
「お疲れさん。」
そしてエレベーターに乗り、またコードを入力しマスターのいる38階に向かった。
そして入ると確かにマスターがいた。
「マスター!お願いがあるんです!」
「うむ。ここに来ることはわかっていた。」
「超能力で、ですよね?」
「そうだ。」
「私には未来が見える。」
「君はどうやらこの国の、いやこの世界の未来がかかる鍵の様だ。」
ん、よくわからなかったけど、それよりもミクスの居場所を訪ねた。
「まぁここだな。」
「また地下か。わかりました!ありがとうございます!」
「ちょっと待ちなさい。」
するとマスターはプログラム用のキーの見たこともないものを俺に渡した。
「この金色のキーは?」
「これをミクスくん、それにグレンくんの額にかざしなさい。」
何を言っているのかその時はわからなかった。
けどマスターには未来が見えている様だし、絶対的に信頼できる人だからその通りするように返答し、俺はミクス達を見失う前にと空飛ぶ車で目的地へと向かった。
「リュウムくん...それで良いのだよ...」
やっと着いた。
とりあえず戦闘しながらキーをかざすのを何パターンもイメージして地下へ潜り込んだ。
するとミクスとグレンだけがいる。
2人とも相変わらず目が赤く光っている。
そして俺は俊足でいきなりミクスの目の前に不覚をとらせ、キーをかざそうとした。
すると横からグレンにスピードの速い手の指で刺される。
「ぐはっ!」
「超能力者いえど...まだ本格的に覚醒もしていないくせにまるでアホですね。ククク。」
「先が少ししか見えずスピードの速い攻撃にはなんら対応できない。」
くそっ!弱点はミクスとの戦いの時にこいつにも分析させられていたか。
でもなんかこいつ察知能力といい目が赤い光といい、何よりキーをグレンにも...
なるほど!そういうことか!
ならばバレない様に。
「参った俺の負けだ。」
そして俺は両手をあげた。
「なんですか。つまらないですねぇ。」
ピキン!!来たっ今のタイミングだ!!
そして超能力を使って相手の油断しているタイミングを見つけだし、隠し持っていたキーがグレンの頭ら辺を通過する様に投げた。
すると、グレンの目が青に変わる。
「今までわたくしは...」
「お前やっぱりAIだろ。」
「そうだな...そういえばあの父親みたいな人から造られたのかわたくしは...そして人類破壊プログラムを埋め込まれ造られたんだった。」
「資料を偶然見た時に知ったが、自分で自分を抑えられなかったよ。そして99.9%人類破壊プログラムは作動していた。」
「グレン...お前なんか悲しいな...」
と、話しているとミクスが俺にパンチを打とうとしてきた。
そしてグレンが止めに入る。
「リュウムくん。君とミクスくんには本当に迷惑をかけたよ。だからここからは加担しよう。」
そしてグレンはミクスの背後に素早く回り込み、ミクスを後ろから捕まえる。
「今だ!リュウムくん!」
「オッケー!!」
そして俺はミクスの額にキーをかざす。
するとミクスの赤い目の光は消え、倒れる。
「ミクスー!」
「大丈夫だよリュウムくん。ミクスくんは電池切れみたいだ。」
「よかったぁ...」
そしてグレンはそこにあった充電器でミクスを充電してくれた。
「グレン...いやなんか気まづいな。」
「わたくしのことなど良いのだよ。でもリュウムくんにはお礼とお詫びを言わないとな。本当にすまないね。そしてありがとう。」
「いやでもグレンを本当のグレンに変えることができてほんとよかったよ。」
ん?なるほどそういう事だったのか。今俺が思いついたグレンを造ったものを捕まえにいく事、グレンの様なAIを造らせないように俺が止めに行く事までわかってたのかマスターは。
だから俺を未来がかかる鍵と言っていたのか。
確かに戦闘ではマスターがあれでは戦えないしな。
俺だったんだな。
さすがマスター、覚醒された超能力者。
「リュウムくん。もしかしたら今でもわたくしを造った者が凶悪な何かを作り出しているかもしれない。だからミクスくんが目覚めたら即刻道案内するから行かないかい?」
「そうだな!グレン!よし3人で乗り込むぞ!」
そしてミクスの復帰を待っていた。
するとミクスが起き上がる。
「はっ!私は何を...?」
「やっと起きたな。まぁ話すと長い。とりあえず体に違和感があるところとかあるか?」
「いえ、動けますリュウム様。」
「よしっ!行くぞ3人とも!」
「了解です!」
そしてグレンの言う通りの道を空翔ける車は行く。
そして、
「あっ!あそこの塔の中です!」
「なるほどあそこな。」
「じゃあ突っ込むぞー!」
そして窓ガラスを破り無理矢理入る。
しかしひとけはない。
「やはりな。この階に奴は1人でいる。おいそこにいるのはわかっている!お前だろ出てこい!」
すると銃を15個くらいもつ者が1人出てくる。
「な、なにしに来た?無法もの!」
「お前に無法者呼ばわりされるつもりはねぇよ。」
「んっ?おいグレンじゃないか!ほら父親のラグザだぞ。こっちへ来なさい。」
「わたくしの主人はこのリュウム様だ。」
「ええい!くそっ!ならば出てこいアズマ!」
「はーい。」
するとアズマと呼ばれる、ものすごいでかい奴がでてきた。
「グレンの弟みたいなもんだ。かっかっかっ!」
「じゃあな。私にも仕事があるんでね。こんなところで捕まってられないのだよ。」
そして部屋から出ていった。
「くそ!!」
俺の超能力では精一杯だった。
「あの者は後にしましょう。とりあえずリュウム様あの金色のキーはまだございますか?」
「まだあるぜ。俺も同じこと考えてた。」
「すまないがミクスとグレンに戦闘は任せる。俺はキーをかざす事だけを考える。いけるな?」
「もちろんです。」
「さぁ!スタート!!」
すると俊足で2人とも足に近づきグレンはアズマの左足を崩した。
まるで岩石が壊れたようだった。
しかし、ミクスはアズマが協力なパンチを繰り出し吹き飛ばされる。
「ミクスー!」
「すみませんリュウム様。でもっ!まだっ!」
「一撃必殺!」
するとミクスは斜めに回転しながら速いスピードの得意の蹴りで右足を見事崩した。
そして俺にまた超能力のタイミングがやってくる。
ピキン!!今ここだ。
「はぁーー!!」
そして俺はアズマの額にキーをかざした。
しかしアズマはもがいている。
「あー助けてー。お兄ちゃん。」
「わたくしが兄だぞ。大丈夫か弟よ!また新たな体を...」
「お兄ちゃん。お父さん。」
と泣きながらアズマは全身が爆発した。
そして床を見ると、岩が粉々になった様な光景になっていた。
「みんな無事か?」
「はいリュウム様。」
「...」
「おいグレン!」
「わたくしの弟だったんです。これが悲しみのプログラムなんですね。」
するとグレンに涙が流れる。
そして俺とミクスはグレンを抱きしめた。
「行こうグレン!こんなことがもう2度と起こらないようにするためにも、根元を断とう。」
「それがわたくし達のやらなければならないことですね。次はわたくしの父親を...」
「父親でも父親じゃなくても、未来を変えないと行けない時なんだっ!おいグレン!」
そしてグレンは涙を流しながら、俺たちも走ってラグザのところにたどり着いた。
「おっ来たんだな。アズマはどうしたのかね?」
「爆発したよ。お父さんていいながら。」
「あっそう。」
「あっそうだと...お前はAIをなんだと思ってんだ!このぉ...」
俺は拳を作り殴りに行こうとした時ラグザは何か持っているものを見せつけた。
「おっと。これ押していいのかね?」
「それはこの塔の爆破装置。」
「そう。さすがグレンくん。アズマにも小さな爆破装置を備えていたのだが、使えなかったようだな。まっ、それはいいとしてだ。」
「すまないがお前たちを潰させてもらう。私の今後のためにもだ。」
「それではな。リュウムくん、共にあの世へ行こうか。はっはっはっは!」
そしたら俺の超能力が働き、俺は爆発に飲み込まれる光景が浮かぶ。
まずいっ!
そう思ったそのとき...
パンッ!!!
誰かがラグザを銃で撃った。
俺の超能力は外れた。
「これはね。麻酔銃だよ。」
すると出てきたのは覚醒超能力者のマスターとAIのパトロールの部隊だった。
「マスター...まぢで助かりました。」
「よく今まで頑張ってくれた。君達には本当に感謝する。でも実はね、ラグザは私の古い馴染みだったのだよ。」
「えっ!?」
「ラグザと私は昔こう言っていたのだよ。」
私の才能、この天才的な脳で人間に少しでも負担をかけないようにするためにも素晴らしいAIを造り出して行くよ!
じゃあ俺は超能力を覚醒させ、そのAIからもしもの時に人間を守るためにも超能力者を育てていくよ。
約束だぞ!
あぁわかった。
「しかしラグザはな...人間を憎んでしまったらしい。今私の超能力を使って未来でラグザが話している姿がわかったが、自分の造ったAIが人間によって廃棄になっていく姿を見て悔しくて人間である自分がAIを使って人間を滅ぼそうと考えていたみたいだ。」
「それも超能力者にわかりずらくする装置を作って裏で人間抹殺のためのAIを作り出して。」
「しかし今日、君達を追っていきラグザの捕獲がようやくできた。」
「そしてミクスくん。前に買い物の途中か、グレンくんを見つけたみたいだね。」
「そして話をしてみると怪しいと思ったみたいだね。そうだねミクスくん。」
「はいマスター。マスターのおっしゃる通りでございます。」
「そして感づいたミクスくんをラグザはグレンくんに拉致を命じた。」
「そういう話だったのだよリュウムくん。」
俺は悲しい運命だと思った。廃棄になっていった多くのAIや昔はいい人だったラグザさんのことも...」
「それでは君達、あとは私達がいろいろと処理するからもう帰って休みなさい。」
「ただ...」
「ただ?」
「君達は英雄だ。永遠に星は君達を覚えている。」
すごく嬉しかった。そんな英雄て言われるなんて予知出来なかった。
「それじゃあ帰ろうかミクス!」
「はい。リュウム様。」
そしていつものように家に2人で帰った。
そして、月日は経ち、俺は今日もバッタを食べてた。
でも世の中は本当に平和だ。
なぜわかるかというと、
俺の超能力が覚醒されたからだ。
かなりの超能力になり、だいたいだが、500年後くらいまでの平和が見える。
ほんとはこの超能力を受け継がれていけたらこの星もまだまだずっと平和なのだろうな。
そして今でもミクスとは仲良く話したりしてる。
なんかミクスがより人間らしくなった気がしてた。
とても幸せだ。
グレンは結局あの後マスターのNo.1 AIとして、マスターが万が一の時にもと、ずっと付いていてくれている。
マスターもグレンも幸せそうだ。
受け継がれてきた俺たち超能力者やAIがうまいこと噛み合いながら平和な生活がずっと待ってる。
そして、俺はふと思ったんだ。
地球に遊びに行こうって。
だからミクスと今度行きます。
地球へ。
AI era star Part2 END
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