第29話無属性魔法:力の賢者 セル=ガンダ

輝樹達はタコと交戦をしていた


輝樹やクリス、ベルフェゴールの肉弾戦が得意な奴らはスキルや武器を使って物理攻撃を、サイエンやサタンなどは魔法を使って肉弾戦得意組の援護射撃をして、麗佳は一人回復魔法なので一人一人にバフを掛けている


「輝樹!タコの足が上からくるぞ!」


「分かった!」


輝樹はサタンやベルフェゴールと声を掛け合って順調にダメージを与えている


輝樹の攻撃で触手に深々しい傷を付けてサタンが爆炎魔法で触手を回復させないように黒焦げにさせ、ベルフェゴールの重力魔法で輝樹の質量をいじくり輝樹が攻撃するときだけ質量を上げ、更にスキル:多才者の能力で輝樹達のリミッターも解除して飛んでもない威力を持たせている


更に、援護射撃をしている奴らも芽衣の魔法:臨時追加付与魔法を使い肉弾戦チート組が更に化け物に成り代わっていく、サイエンは毒で攻撃をし続けている


続ける事1時間


無事タコを討伐した


「なんだ、ちょっと頑丈だっただけか」


「そう言うなってイノシシが異常だっただけだ」


輝樹の愚痴にサタンが輝樹の背中をポンポンって叩いて笑いながらそう答えた


その瞬間、視界が真っ白になり目の前に筋骨隆々の大柄の男が仁王立ちで立っていた


その顔は渋い顔をしていた。こちらを睨んでいるようにしか見えない。その男が口を開いた途端、口角が上がり目じりが優しくなった


「やあ、君が試験クリア者かい?僕はセル=ガンダ。よろしく」


「そうです。あ!自己紹介か、僕は影薄輝樹です」


「ああ、良かった。じゃあ、はい儀式をしよう」


そう言い、懐からチョークみたいなものを出してきた。そのチョークを使って複雑な魔法式を書き上げていく


準備が完了したのかそのセルは満足したような顔をしていた。その次に俺の方に歩み寄ってきた


「じゃあ、準備できたからこっち来て」


そういわれたので俺はついて行った


「じゃあ、行くよ」


「分かりました」


そういいセルの体から大海の如き魔力が放出され始め、詠唱が始まった


「汝無属性の化身也、この世の物理限界に挑むもの我の願いに応えよ、世界干渉魔法ワールドエンチャントマジック!」


そう答えた瞬間、手元には一冊の本があった。その本はナスの所で見た本と非常に酷似していた


輝樹は一目でそれが力魔法の本だという事に気づいた


ずっと本を見ている輝樹に痺れを切らしたのかセル=ガンダが近づいてきた


「やり方分からない?」


「え、いや分かります」


「じゃあ、やってみて」


そういわれたので仕方がない。ナスさんの所でやった要領で本に魔力を込めた――だが、ナスさんの所でやった時と同じ魔力の出力でも本が潰れることはなかった


「ハァ、ハァ、あれ?全然壊れない」


「だって、そりゃあナスの時とは全然違う物、より出力を上げないとその本は壊れないよ?」


「分かりました」


そういわれたので全力で魔力を放出させた。輝樹の湖の様な綺麗な水色の魔力が辺り一帯を包み込む。そこにひびが入り始めた本からは、鮮血の様な赤色の魔力が流れ始めた。

その空間で、水色の魔力と赤色の魔力が混ざり合うとも見えるし、競っているようにも見えた。


その時間が続いた、だが結果はあっという間だった。輝樹の魔力が本の魔力を抑え込んだのだ、そして遂には本は粉々に砕け散った


「ハァ、ハァ、毎度思うけどその本どんな素材で出来ているんですか」


「素材はただの紙だけど、俺達賢者の魔力が込められているから硬くなるんだよ」


そんな話をしていると頭の中でナレーションがなった


『無属性魔法:力魔法を入手しました』


「おお!力魔法ゲットできた!」


「おめでとう、じゃあ、俺の役目もここまでだね」


そういい、光の粒子になっていくセル


「じゃあ、神を必ず倒してね?」


「分かった」


そうとだけ伝えるとセルは満足そうな笑みを浮かべ成仏した様に消えていった


セルの粒子が見えなくなった頃、輝樹は元の場所に居た


「戻ってきたか、てもう夜か。皆寝て、え?」


輝樹は戻って来て夜になっていることを確認するとあたりを見回したがある場所だけは賑やかだった、そう仲間たちである


「アハハ!」


「それは面白いわ!」


サタンや武御雷が楽しそうに酒を飲んでいる


その傍らで一緒に笑っているクリス達


「ただいま戻りました!」


『おかえりなさい!』


そう叫びながら皆の場所に駆け寄った輝樹


それを笑いながら駆け寄る輝樹を受け入れるクリスたち、その後の宴は皆が寝落ちするまで続いた


~第二十九話終了~


第八回

  作者+四人の話


輝樹:「ところで気になったんだけど作者ってなんで小説を書き始めたの?」


作者:「それはね、去年の夏休みが暇で暇で仕方がなかったからだよ」


クリス:「で、この小説は気に入っているのですか?」


作者:「ああ、凄く気に入っているよ」


サイエン:「これからも続けるのか?」


作者:「まあ、続ける気でいるけど」


麗佳:「なら、安全ですね」


作者:「最後にこれが今年度最後の更新になります。来年度は中三って事もあり今まで以上に更新が遅れる可能性が有ります。それでも皆さんに楽しめるように頑張ります。そろそろ最終戦が近いですが完結するまでどうか見守っていてください。話が長くなりましたが、これからも宜しくお願いします」

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