第30話 意外と仲間思いの神の使徒

皆が朝になっても寝ていたので力の魔法を手に入れた輝樹は力魔法がどういう代物なのか確認していた


「なるほど、つまりありえない程、高出力、高火力な魔法攻撃であると、だけど消費魔力が莫大で常人の魔力を死ぬまで貯めても使う事が出来ないと、実質使用不可能な魔法と」


良く分からなそうな顔をし、また考え始めた輝樹。


そのまま輝樹は立ち上がり。おもむろにに目の前に立っている巨木に手を向け力魔法を行使した。すると手を向けた延長線上に冗談みたいに空いた大きな風穴があった。その瞬間、空気がありえない程強く揺れた。俺でさえ立っているのがやっとの暴風が辺り一帯を震えさせていた


「これは凄いな、確かに力魔法って名前なのが頷ける威力だな」


それでも起きないサタン達の方がよっぽど凄いがどうでもいいことか


「ちょっと場所を移動するか」


辺りに被害が掛かると思ったからなさそうな所に移動した。場所にして森の最深部。元居た場所から測ると5km程離れた所だ。


「ここなら思う存分使えるな」


そう思い魔法を行使しようとした時近くに気配がある事に気付いた。こんな所に人がいるのはおかしい。となると可能性的に神の使徒か。

十人ぐらいなら対処対処は可能だが少なくとも俺の周りには合計二十七人はいる。でも、今は力魔法がある試してみるにはちょうどいい。どこから来るのかな?


そう相手の出方をうかがっていた時、神の使徒の一人がアホみたいに出てきた


「俺は、須佐之男命すさのおのみこと直轄部隊、第九席、九蘭くらんだ!おい!不都合、お前か!弘原海わだつみをやったのは!」


・・・?あいつ、馬鹿なのか?なんで、一人だけで出てきた?てか、弘原海って誰?


「あのう、すみません。弘原海とは誰の事ですか?」


そう言った途端ハゲの男は頭がメロンに見えるぐらいの青筋が浮き上がった。体もワナワナと震えている。殺意がビンビンに感じる。これは完全にキレているな


「貴様!よもや知らぬとは言わんよ!お前が殺した須佐之男命直轄部隊、第十席だった男だ!」


「・・・ああ!」


「思い出したか」


「すみません、なんせの名前まですべて把握しているわけではないので、それに・・・」


「それになんだ!」


「そっちも殺しに来てんだ、殺される覚悟ぐらいしてるよな?」


俺は仲間を傷つけられたことを思い出し怒気を混ぜた声でそう言い返した


ハゲの男は多少はビビったが直ぐに言い返してきた


「だが、お前が殺したことは真実!ここでかたきを討たせてもらう」


そう言い男は俺に向かって馬鹿みたいに突っ込んできた。そして俺は手を相手に向け力を行使する


「馬鹿がそこは・・・射程圏内だ」


刹那、奴は跡形もなく消え去っていた。そこには奴が存在したということを証明できるものは一つもなかった。体も、魔力も、魂でさえもたった一回の魔法行使ですべてが消え去った。まさしく力の権化。

それを見て正気を失ったのか残りの内十人が一斉に俺に襲い掛かってきた。様々な攻撃が俺に迫ってくるならばその攻撃ごと消し去ればいい!


俺は意識を集中させた。そして魔法を発動させる。その途端ゴウッ!っという爆音が鳴り響き、俺の周りには何も残っていはいなかった。


「これは凄い!流石、力と言われるだけの事はある、とんでもない威力だ」


そういい俺は次々と敵を跡形もなく消し去っていった。気づくと残り九人になっていた。


「まさか、ここまでとは」


「ああ、強いとは聞いていたがまさかここまでやるとは」


残りの九人の内六人からは恐怖が感じ取れる。その六人は見ればわかるほど、ひどく恐怖しまともに戦える状態ではなかった


そこに一人のリーダーぽい奴がその六人何か言いだした


「いいか!お前ら!ここであいつを止めないと後々面倒なことになる!だから、戦え!この命に代えても我らが主神に被害を出してはならぬ!ここで戦えた事を生涯の誉れにするのだ!」


『・・・はい!』


凄いな、あいつ。あいつの一言で恐怖し縮こまっていた六人の士気があふれ出した。


「我は、須佐之男命直轄部隊、第一席、加具土命かぐつち


「俺は、大国主神おおくにぬしのかみ直轄部隊、第一席、故大国こおおくに


「私は、女神ヘラ直轄部隊、第一席、ビドル」


中でも桁違いな魔力を有している奴らは案の定第一席であった。てか、全員仲間の報復とか案外仲間思いなんだな。だが、消す!俺も散々やられたからな!


意を決したのか、その他の六人が一斉に襲い掛かってきたが学習していないのだろうか?一直線に掛かってきた


『死ねー!』


相手は『確実にった!』みたいな顔をしている。なので俺は笑みで返した。


俺は笑みを浮かべながら手を向た


「少しは学習しろ。馬鹿が」


俺がそう言うと六人も前の十八人と同じように消え去った


だが、残りの三人を見ても何の変化はなかった。


「なんだ、皆仲間思いなのかと思っていたよ」


「違いますよ。雑魚は雑魚で傷の舐め合いが好きなだけですよ」


なんだ、この三人は他の奴らとは違うな冷静だ。ありえない程冷静、本当に仲間が目の前で殺されたのか?ってくらい平然としていた。


「じゃあ、俺からやっていいか?こんな奴久しぶりに見てよ」


「ご自由に」


「では、遠慮なく」


大国主神の所のガタイが良い奴が俺の前に出てきた。その男は一瞬笑ったかと思ったら、俺の背後に回っていた


「死ねや!」


その太い筋肉質な腕から放たれる攻撃が俺を襲う。だが、


「神速」


そう俺がつぶやいた瞬間、辺りの進むスピードが遅くなた。そう知覚速度を底上げしたのだ。それにより襲い掛かってくる拳がくっきり見えた。俺は余裕で避けた。その光景を見た。故大国の額には青筋が浮かんでいた。


「何故だ!何故当たらない!?」


「お前は遅すぎる」


そういい俺は力魔法を行使し、故大国でさえ塵すら残らず消え去った。その現場を見ていた、他の二人は顎が外れるんじゃないか?ってくらい口が空いていた。


「さぁ、お前らも見てるだけじゃ面白くないだろ?」


「チッ!二人で攻めるぞ!」


「はい!」


そういい俺に襲い掛かってくる


~第三十話終了~


第九回

  作者+輝樹の話 


作者:「いやー、自分もようやく中三ですよ」


輝樹:「嘘だろ?俺が作者より歳した?」


作者:「だって、俺が13歳の時書き始めたんだもんこの作品」


輝樹:「お前少なくとも一年ぐらいやっててまだ34話までしか投稿してないの?」


作者:「仕方ないだろ?試験があったり、家の用事が有ったり、ネタが尽きたり、あとネタが尽きたり」


輝樹:「ほとんどネタが尽きただけじゃん」


作者:「まあ、そうだね。後は新しく買ったライトノベルにドハマりして読むことに集中しちゃうとか?」


輝樹:「じゃあ、仕方ない」


作者:「4月1日から僕も新中三です。中三ってこともあり更新が今よりもっと遅れる可能性が有りますが、これからも応援よろしくお願いします」

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この職業よくわからないのですが何なんですか? 厨二赤べこ @sakedaruma

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