第28話残る賢者は二人って少なくない?

「さあ、これからどうする?」


「まず、【暴食】の獲得が最優先ですが、それを見つけるにはどうすればいいのだろう?」


真剣な顔で俺は質問をする


『うーん・・・』


皆分からないようでしかめっ面をして考える奴やあごに手を付けて考えたり様々だ


だが、そこから何分かずーと沈黙が続いた

そんな沈黙の時間ハッ!っとした顔をしながら指パッチンをした者がいた・・・サイエンである


「・・・そうだ」


「なんだ?なんか浮かんだのか?」


「確か、輝樹は賢者の力を持ってるって言っていたな?」


「まあ、持ってるけど」


「他の賢者の場所探してなくない?」


「・・・あー確かに」


「もしかしたら賢者の一人が特殊な能力を持っている可能性は十分にある」


サイエンと交互に話進める

話が一段落着いた時、クリスに話を振った


「確か、クリスは賢者とか知ってたよね?なんか、賢者の伝承が残る地域って分かる?」


「えー、私が知る限り残り二人しか賢者はいません」


「へぇ、結構少ないんだ」


確かに、賢者と呼ばれる人たちがそういっぱいいるとは限らないか


「残りの賢者の力は分かるか?」


「うん、一人目が無属性魔法の一つ力の魔法の使い手『セル=ガンダ』、もう一人は無属性魔法の一つ特定の魔法『コルンダ=ミラー』です」


「そのうち探し物とかに役立ちそうなのは?」


「やっぱり、特定の魔法かな」


それ以降も話は続いた、結局賢者はこの前ナスさんと出会った場所の周辺らしい


「じゃあ、その力を手に入れて【暴食】を探しに行くと」


「そうなるね」


「OK、それで決定でいいよね?」


『異議な~し』


こうして一行はゆっくりと次の日になるのを待っていた




「ここらへんだよね?」


「そうだね」


ここがもしそうならボスキャラが来るはずなんだけど、いないな


「どうやって、ボスをおびき寄せるか」


「そうだなー、でっかい音を出したら寄ってくるとかないかな?」


「試してみるか?」


そういいサタンはスキルを使い爆音を奏でた


その瞬間、森の奥からデカイ音とともに迫ってくるのが見えた


「おいおい、これは」


「で、でかいイノシシ!?」


そうそこに身の丈3メートルほどのデカさがあるイノシシが輝樹達目がけて一直線に突ってきた


「さあ、こいつには何の特殊能力があるのかな?」


そういい、輝樹はナイフでイノシシに攻撃を喰らわせた、


「あれ?ちゃんとダメージは入ってる?」


「そのようだ」


このまま皆で攻撃を続けたが一向に倒れる気配がない


「ハァ、ハァなんで?魔法も物理攻撃も通じるのに何故死なない」


その瞬間、イノシシの体に着いた傷が消えてることに気づいた


「なるほど、こいつすごいスピードで傷が治っている」


「そうなると一撃で命を刈り取らないと」


「でも、あいつ体がデカイからどこに心臓があるのか良く分からない」


そう、攻撃を続けて気づいたことがあるそれは、こいつありえない程硬い


「となると、どうしようか」


「って、なんで武御雷さんはずっと観戦しかしてないのかな~?」


なんか考えてる風を装って寝転がりながら酒を飲んでいる武御雷を輝樹は皮肉りながら攻撃を続ける―――だが、倒れる気配が微塵もない、いくら全力で攻撃しても与えたダメージが一瞬で消え去る、サイエンの風魔法で切り傷を与えても、毒で皮膚をただれさせても、いい匂いが漂うぐらいの爆風でコンガリ焼いても、元々何もなかったかのように治っていた


・・・1時間後


「こりゃ駄目だ」


そう、あのあと一時間も粘ったが・・・何の成果も得られませんでした!!


俺は周りで疲弊しきっている皆を見て撤収を決めた


「皆、一回ここを離れるぞ!」


こうして、イノシシの場所から戦術的撤退(決して逃げたわけではない)


今は昼飯兼作戦会議を行っている


そこで俺は心理に気づいた


「目標を変えるか」


そう、特定の魔法は使えるのだが、あの難易度は異常だ。つまり、クリアする順番が有る筈なんだ、となると無属性魔法と力魔法と特定魔法の順番で取ると俺は推理をした


「異議なし、あれは予想以上に骨が折れた」


サタンも流石に攻撃が通じない相手を相手にしたくなかったようだ


「私も異議なし、今私たちが持っている魔法も技術も到底あの怪物には通じない」


その通り自分の力不足なのを確認できた、いや知らされたと言った方が正しい


「じゃあ、目標は特定魔法ではなく力魔法に変えますか?」


『異議なし!』


こうして、目標は特定魔法から力魔法へと変わったとさ


また、木々が生い茂る森の中を車で爆走中の輝樹一行もちろん途中でモンスターをひき殺すのも忘れずにね


次の目標地点に着いた輝樹達は次々と車から降りた


目標地点は森の中にある泉だった。


周りは巨木で覆われており空から太陽光が差し込み泉を照らし、その光を反射し神々しい雰囲気を醸し出している


「綺麗な所だな」


輝樹達が泉に吸い寄せられるかの様に近づいていくと泉に影が出始めた、その影は次第に大きくなっていき終いには半径3メートル程の大きな影はその正体を姿を現し始める


「え?まって」


「やばいやばいやばい!」


「えー!」


海の中からは丸い頭を持ち八本の触手を自在に操る、真っ赤な肌の色をする生物そう、タコが現れた


「さて、こいつにはどんな特殊能力があるのかな?」


輝樹は好奇心を含みながら挑戦的な顔をタコに向けて力一杯手持ちのナイフを握りしめた


~第二十八話終了~


第七回

  作者+四人の話


作者:「・・・」


輝樹:「またかよ」


作者:「いや、本当に終盤に近付いてきたからネ、ネタが尽きてしまいました」


サイエン:「本当に何故そこまで作者はボキャ貧なのか」


作者:「グゥの音も出ない」


クリス:「ほんと何故更新がここまで遅いのでしょうか」


作者:「いや、ほんと土下座を通り越して土下寝したいぐらいだ」


麗佳:「それ、寝てるだけだよね」


作者:「そうとも言う」


輝樹:「そうしか言わねぇよ!」


作者:「グベラッ!いきなり作者にドロップキックはないんじゃないか?」


サイエン:「そうだぞ輝樹、やるなら毒を飲ませた方が・・・」


作者:「その手に持ってる、何とも言えない色をしている液体はなんだ?」


輝樹:「クリス、麗佳、作者を捕まえろ」


クリス、麗佳:「りょ」


作者:「ちょ、ちょっと待て、あれ?力入れてるのに脱出できない」


輝樹:「そりゃそうだ、クリスと麗佳だぞ?こんな暴力おん・・・」


クリス、麗佳:「ん?なんか言った?」


輝樹:「いえ!なんでもないです!」


作者:『なんと、見事な敬礼だ。こいつ、逃げたな』


サイエン:「さーて、作者飲みましょうね~」


作者:「お、おい、待てサイエン、ちょ、ま!アアアァァ!」


その後、作者は二時間ほどトイレの住人になったとさ

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