第22話三つ目の大罪って何なんですか?
ボコボコにされた輝樹は、そのまま今後の計画についての話をし始めた。
「よし、これからの計画を話すぞ」
「はい」
「分かった」
「分かりました!」
「うん、皆個性が強いから返事だけでも長い。まあ、それは置いといてこれからは、嫉妬の悪魔、レヴィアタンの遺跡に行くぞ」
「でも、車を壊されてますけど」
「そうだったぁぁあ!」
「馬鹿ですか?」
「馬鹿の様だ」
こんな雑談ができるのはやはり輝樹の存在がデカイと言える。輝樹はちょっと前までの輝樹とは段違いに強くなっていた。魔力量増加、新しい力、それらを得た輝樹はさっき襲ってきた敵など、雑魚に等しかった。
「じゃあ、私が作り始めるから」
「任せました、サイエンさん」
「な、なあ、輝樹、私の事も呼び捨てで構わないぞ」
「え!あ、すみません、無意識でした。じゃあ、サ、サイエン?」
「うん」
なんだ?なんか物足りなさそうだ。なんだ何が足りない?考えろ、考えろ女心が分からない男にはなりたくいない。・・・・・・そうだ!
「車を作ってくれるか?サイエン」
「うん、了解」
ふう、何とか満足そうな顔だ。
所でさっきから気になってたんだが後ろから凄い気配がするんだが!?
「ねぇ、テルキさん?なんでサイエンさんの時はあんなにかっこよく頼むんですか?ねぇ、ねぇ!、ねぇ!!」
「私なんて未だに名字ですよ」
クリスはクリスでなんか怒ってるし、麗佳は麗佳でなんか拗ねてるし、なんか怖いよ
「二人ともすまないな」
サイエンさんがこれ以上ないほどの笑顔で二人を煽った。
「なんなんですか!あの態度は!『あなたたちでは私には勝てない』みたいな!」
「私だって、私だってねぇ。輝樹の事が好きなんですよ!」
「私だって!好きなんですよ!」
『ギャー、ギャー、ギャース』
うん、出来れば本人の目の前でそういう話はやめてくれ恥ずかしいから、ここが森で良かった。と心の中で安心する輝樹であった。
「はい、はい三人ともそういう話をするなら、向こうでしてきな!」
と、俺は三人をヒョイッてテレポートさせた。最後に三人が「畜生メェーーーー!」
って行ったのが凄く印象的だった。どこのヒトラーだ!
「さて、どうしようか。現在進行形で心臓が痛い」
そう、禁制の所為で心臓に壮絶なプレッシャー(多分他の要因もあると思う)がかかっている。
「これになれなきゃな。うーーん寝れない、何時でも極限状態はいいけど、やっぱり常にピリピリしててとてもじゃないが寝れない。芽衣さんを呼ぶこともできないしな。うーーん、どうしたもんかな~。ゴーレムみたいに実体が有ればいいんだけど。・・・うん?実体?ハッ!」
閃いたぞ!早速取り掛かろう。
「先ずは、
ここまで来たら分かるだろう?そう!今から人間を作る!
正確には、人造人間?疑似人間?みたいな物だ。人間の体とほぼ同じ作りにして、そこに魂を入れるとその魂が吸収されて、人造人間にその魂の自我がそのまま引き継がれるみたいな感じだ。
「さらに、魂の籠があるからその中に入った魂を保管できる。じゃあ、サタン、ベルフェゴール、芽衣さんの魂をこの中に入れて、芽衣さんの魂だけ出して、人造人間!新しい魂よ!って入れると」
人造人間は、芽衣さんの魂を吸収した。
その途端、人造人間の体に艶が出てき、更には髪まで生えてきて、なんと体の形も変わっていった芽衣さんの体に、
「あれ?輝樹じゃん。なんで私現世にいるの?」
「俺が代わりとなる体を作ったからです」
「輝樹。ありがとう」
「いえいえ、俺も禁制をしてもらったんですから、お礼ですよ。お礼」
「そうか、そうか」
ああ、芽衣さんが泣いちゃった。それは、もうものすごく泣くから美人な顔なのにグチャグチャになっちゃった。まあ、仕方いもんな。約100年も一人で魂だけの存在だったんだもんな。感慨深いよな。100年前に殺された。人が現代に生き返るなんて、
「そうだ輝樹。あの女の子たちは?」
「目の前で俺の事どれぐらい好きか大会が始まったんで(強制的に)移動してもらいました」
「なんか言葉に含みがあったような気がするが、スルーしといてやろう」
「てか、芽衣さんも女の子なんですから言葉遣いもう少し女の子らしくできないんですか?」
「うん、無理」
「まさかのスピードの即答」
そんなこんなで、芽衣復・活!
~第二十二話終了~
あとがき
これからは、この作品も更新していきます!
皆でコロナを耐え抜きましょう!
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