ライバル

水谷一志

第1話 ライバル

この世の中には、古今東西、様々なライバルが存在する。

ある者は積極的に前を行き、ある者は後ろで構えて手綱を握る。

 そしてその両者の間にも、ライバル関係が存在するのかもしれない。


 例えば、摂関政治。

 これはここ日本の平安時代の政治形態である。

 かの有名な藤原氏は天皇の後ろで手綱を握り実権を握り続けてきた。

 その後世は院政の時代になるが、それを開始した後白河上皇も後ろで手綱を握るやり方をとってきた。


 時代は下り、織田信長。

 彼は自らがここ日本の覇者とならんとした。

 そう、彼は積極的に前に出るタイプの人物であった。

 その後の秀吉も自らの欲が強い、前に出るタイプであっただろう。


 そう、この世の中には「前」と「後ろ」の2つのタイプが存在すると言っても過言ではない。

 それぞれがそれぞれをライバル視し、我が世界を形作っている。

 しかし昨今、私はこう思う。

 「この2つのタイプが手を携えることがあれば、より前進できるのではないか?」と。

 そう、それが我が世界の力に繋がるような気がするのだ。


※ ※ ※ ※

「パパ、また【クルマ】動かないの?」

「そうだな…。【4WD】にしたんだけど…」  (終)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ライバル 水谷一志 @baker_km

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ