第3話 現実世界
仕事が終わり、紗奈はいつも通りの道を通り家に着いた。誰もいない部屋に「ただいま」と1人呟き、灯りをつける。
紗奈「...。」
紗奈が、鞄を置くと、その横にある棚から、箱がガタンと音を立てて落ちた。
紗奈「っ...。」
箱の中身は、壱馬との思い出の品々。2人で撮った写真から、体育祭のハチマキ、部活の大会でお互いに作ったお手製のお守り。その品々を見るだけで、紗奈の目からは大粒の涙が溢れた。
紗奈「っ...あぁ。やっぱり、壱馬は私のせいで。あの時、喧嘩なんてしなければ...。お腹痛いなんて言わなければ...。」
紗奈は、壱馬が死んでからというもの、ずっと自分を責めている。
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