消えた街

僕は病院のベットで目を覚ました。見慣れない病室から窓の外を見ると、どうやら隣町の病院に運び込まれたようだった。部屋の外を看護師や医師が忙しそうに行ったり来たりしていた。病院のテレビでは盛んに僕らを直撃した大地震の情報を伝えていた。


「史上稀に見る大地震」

「震源地は内陸部。真上の町は壊滅」

「死者、行方不明者多数」


そんなテロップと共に映し出された映像には灰燼に帰した僕らの街が映っていた。

あまりのダメージの大きさに我を失っていた僕の目にローカルニュースの映像が飛び込んできた。


「花火大会の屋台の下で焼死体複数発見。身元ははっきりしていないが、大人数人と高校生くらいの女の子が1人と見られている」


キャスターが読み上げる内容に僕は頭を強く殴られたかのような衝撃を受けまた気を失った。

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