無気味ではかな気な、どこか人懐かしい不条理の国へ踏み出せば …

四本の腕をバックパックに隠した青年とその妹が、味のほどけた縁日で、全員がお面を被った店主たちの視線を受けながら、死んだ金魚たちを破れないあみで受け鉢から延々と逃し続けて行く … シュールで暗示的な不条理世界です。